【緊急避妊薬のスイッチOTC化】市民団体が伊佐進一厚生労働副大臣に要望書提出

【緊急避妊薬のスイッチOTC化】市民団体が伊佐進一厚生労働副大臣に要望書提出

【2023.01.26配信】市民団体の「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト(通称:緊急避妊薬を薬局でプロジェクト)」は、「緊急避妊薬のスイッチ OTC 化に伴うパブリック・コメント取り扱いに関する要望書」を伊佐進一厚生労働副大臣に提出したことを公表した。要望書では集まったパブリック・コメントの全件数、OTC化への賛成、反対それぞれの件数の公開を求めている。


 女性が健康を守るために、安心して、適切かつ安全に、緊急避妊薬にアクセスできる社会の実現を目指す「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト(通称:緊急避妊薬を薬局でプロジェクト)」では、2023年1月31日まで実施されている「緊急避妊薬のスイッチOTC化に係る検討会議での議論」に関するパブリック・コメント募集と引き続きの検討会の実施にあたり、WHO(世界保健機関)が勧告する「緊急避妊薬を必要とするすべての女性がアクセスできる権利」を実現するため、そして女性や子どもの健康を守るために、「緊急避妊薬のスイッチ OTC 化に伴うパブリック・コメント取り扱いに関する要望書」を伊佐進一厚生労働副大臣に提出した。

 スイッチOTC化に向けての検討が2021年10月から行われており、今後パブリック・コメントを経て、今年度中の検討会での審議が見込まれている。同プロジェクトでは、セクシュアル・リプロダクティブヘルス&ライツ(性と生殖に関する健康と権利/SRHR)の実現のため、全ての少女・女性が入手できるよう環境整備として、当事者の目線に立った緊急避妊薬のスイッチOTC実現を求めるとしている。

 要望書の内容は以下の通り。(以下、要望書引用)


 「緊急避妊薬のスイッチOTC化に係る検討会議での議論」に関するパブリック・コメント募集と引き続きの検討会の実施にあたり、WHO(世界保健機関)が勧告する「緊急避妊薬を必要とするすべての女性がアクセスできる権利」を実現するため、そして女性や子どもの健康を守るために、パブリック・コメントの取り扱いについて以下の通り要望します。

1、集まったパブリック・コメントの全件数、OTC化への賛成、反対それぞれの件数を公開してください。(2017年の検討の際、第3回「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」資料5-2で各件数が提示されています。)

2、今回のパブリック・コメントにおいて寄せられた緊急避妊薬の服用当事者や実際に今後服用の可能性がある人たちの意見・要望を真摯に受け止めてください。そして、若者をはじめ、地方在住者等よりアクセスしにくい状況にある人たちも含め、「緊急避妊薬を必要とするすべての女性がアクセスできる権利」が保証されるスイッチOTC化を実現してください。

 本要望提出の背景は以下の通りです。

1、緊急避妊薬のスイッチOTC化に係る検討会議では、弊プロジェクトの代表者がこれまで2度に渡り、参考人として検討会議に参加致しました。しかし、その後2回の検討会には招致されず、また取りまとめにおいて十分に要望が反映されていない状況があり、市民の声が軽視されていると感じています。
2、2017年の「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」では、緊急避妊薬のOTC化についてパブリック・コメント348件中320件がスイッチOTC化に賛成の意を示していたにも関わらず、「時期尚早」として否決されました。
3、2019年の「『オンライン診療の適切な実施に関する指針』の見直しに関する意見の募集」の際は、1,652 件中1,528 件中が緊急避妊薬に関するもので、その中では「オンライン診療における緊急避妊薬については特段の条件を設けず処方すべき」「薬局で対面の上、内服するのは困難」といった意見も寄せられましたが、対面服用と3週間後の産婦人科受診約束の条件の見直しの議論には至りませんでした。同時に、その際には、「緊急避妊薬は市販化すべき(他国との比較におけるご意見多数)」という結果も提示されています。
4、WHOでは緊急避妊薬の提供に関して、下記のように勧告しています。「意図しない妊娠の危険にさらされているすべての女性と少女は、緊急避妊を受ける権利があり、これらの方法は、すべての国の家族計画プログラムに定期的に含まれるべきです。さらに、緊急避妊は、性的暴行後のケアや、緊急および人道的環境で暮らす女性や少女のためのサービスを含む、無防備なセックスにさらされるリスクが最も高い人々のためのヘルスケアサービスに統合されるべきです。」


 なお、同プロジェクトの署名キャンペーンでは、2023年1月現在、約16万人の賛同者が得られている。
■アフターピル(緊急避妊薬)を必要とするすべての女性に届けたい!署名キャンペーン
https://www.change.org/afterpill

この記事のライター

関連する投稿


【緊急避妊OTC薬】取扱店検索システム提供/第一三共ヘルスケア

【緊急避妊OTC薬】取扱店検索システム提供/第一三共ヘルスケア

【2026.02.08配信】第一三共ヘルスケアは2月3日、緊急避妊薬「ノルレボ」の販売店検索システムを公開した。最寄りの取扱店舗を位置情報から検索できるほか、駅名・住所からも検索可能。


【緊急避妊薬OTC】全国5000超の薬局等が販売へ/1月19日時点リスト、厚労省

【緊急避妊薬OTC】全国5000超の薬局等が販売へ/1月19日時点リスト、厚労省

【2026.01.19配信】厚生労働省は1月19日時点での緊急避妊薬OTC(要指導医薬品)の販売が可能な薬局等の一覧を公表した。全国で5000超の薬局・店舗販売業の店舗が登録した。


【緊急避妊薬OTC】アプリ「ルナルナ」と協力で服薬サポート/第一三共ヘルスケア

【緊急避妊薬OTC】アプリ「ルナルナ」と協力で服薬サポート/第一三共ヘルスケア

【2026.01.14配信】⽇本初となるOTC緊急避妊薬「ノルレボ」(要指導医薬品)を販売開始する第一三共ヘルスケアは1月14日、ウィメンズヘルスケアサービス『ルナルナ』と協⼒し服薬前から服薬後までをサポートすると公表した。同剤の発売は2月2日。製品の詳しい情報や購⼊・服⽤の流れ、服⽤前セルフチェック ページなどを掲載したブランドサイト(https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_norlevo/)も同日、公開した。


日本初のOTC緊急避妊薬「ノルレボ」新発売/第一三共ヘルスケア

日本初のOTC緊急避妊薬「ノルレボ」新発売/第一三共ヘルスケア

【2025.12.18配信】 第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、社長:内田高広氏)は12月18日、日本初となるOTC緊急避妊薬「ノルレボ」(要指導医薬品)を2026年2月2日(月)に発売すると公表した。価格(メーカー希望小売価格)は1錠 6800円(税込み 7480円)。


【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【2025.11.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は11月7日に定例会見を開いた。その中で、市販化の見通しとなった緊急避妊薬の販売条件となる「産婦人科医等との連携体制」のリストについて、都薬としても関与していく方針を示した。


最新の投稿


【日本保険薬局協会】調剤報酬の解説を作成/正会員限定で会員のメリット訴求

【2026.06.11配信】日本保険薬局協会は6月11日、定例会見を開いた。この中で「調剤報酬等係る解説」を作成したことを報告。協会正会員限定への提供とすることで、協会会員のメリットも訴求したい考え。


【日本保険薬局協会】「コンサータ錠」、薬局間譲渡の特例措置を要望

【日本保険薬局協会】「コンサータ錠」、薬局間譲渡の特例措置を要望

【2026.06.11配信】日本保険薬局協会は6月11日、定例会見を開き、「コンサータ錠」の登録薬局間の在庫調整等に関する要望を公表した。このあと、厚生労働省の担当部局などに提出し、対応を求めるという。


【ED治療スイッチ薬】7月31日よりツルハ・ウエルシア等で先行発売開始/エスエス製薬

【ED治療スイッチ薬】7月31日よりツルハ・ウエルシア等で先行発売開始/エスエス製薬

【2026.06.10配信】エスエス製薬(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:元島陽子氏)は6月10日、日本初のED用市販薬「シアリス」(要指導医薬品)を2026年7月31日(金)より先行発売すると公表した。


【日本薬剤師会】「学位取得支援サイト」を公開

【日本薬剤師会】「学位取得支援サイト」を公開

【2026.06.09配信】日本薬剤師会は6月2日、「学位取得支援サイト」を公開した。


【症状ごとの生活者における対処情報集】東京都医師会も参画し作成へ/セルフメディディケーション推進のデメリット低減

【症状ごとの生活者における対処情報集】東京都医師会も参画し作成へ/セルフメディディケーション推進のデメリット低減

【2026.06.09配信】6月6・7日に開かれた「第20回学術大会 日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会」で、「症状毎の生活者対処情報集の構築・提供プロジェクト」が令和8年度「厚生労働科学特別研究事業」の研究課題として採択されたことが報告された。


ランキング


>>総合人気ランキング