日本薬学教育学会でも、大学での薬学教育に関する話題に加えて、薬剤師の生涯研鑽についても重要なテーマだと位置づけているという。
しかし、これまでは開局薬剤師の参加は多くはなかったという。
東京都薬剤師会(都薬)会長の永田泰造氏は、都薬も同大会の「一般シンポジウム10 危機対応能力の醸成を目指した薬学教育の在り方を考える」での参加を予定していることを紹介。「薬局の危機には災害や感染症対応のほかにも後発医薬品の供給の危機も発生しているし、調剤過誤の問題もある。そういった危機をどのように体験をしてもらうのか、事前教育での知識の在り方について提案させていただきたいと思っている」(永田会長)とした。
その上で、そのシンポジウムの内容を、生涯学習のがどうあるべきかにつなげたいとの意向を示し、大学や教育関係者だけではなく、薬剤師の参加が増えれば生涯学習の委員会をつくることができる。卒後教育をつくっていく一歩にもなると思う」と話し、将来的に日本薬学教育学会の中に生涯教育委員会をつくることも視野に入れていることをにじませた。

【東京都薬剤師会】8月の日本薬学教育学会大会への参加呼びかけ/生涯教育委員会の立ち上げも視野
【2022.06.10配信】東京都薬剤師会は6月10日に定例会見を開いた。その中で8月20日・21日に開催される「第7回日本薬学教育学会大会」への薬剤師の参加を呼び掛けた。都内にある北里大学薬学部が実行委員を務めるため東京都薬剤師会が後援していることに加え、東京都薬剤師会生涯研修認定制度の研修単位が2単位(1日)が取得できる予定になっている。同大会は教育関係者の参加が多いというが、永田泰造会長は薬剤師の参加が増えれば将来的に生涯学習委員会をつくることもできるとの展望に触れた。
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