【東京都薬剤師会】学生会員との意見交換会を開催/学生同士のコミュニティづくりに都薬も貢献

【東京都薬剤師会】学生会員との意見交換会を開催/学生同士のコミュニティづくりに都薬も貢献

【2022.06.10配信】東京都薬剤師会は6月10日に会見を開き、7月2日に東京都薬剤師会の学生会員との意見交換会を開催することを報告した。ざっくばらんな会にしたいとし、学生同士のコミュニティづくりに都薬も貢献することを目的としている。永田泰造会長は、地域に密着した薬局への就職を躊躇する理由の1つに「同僚が少ない」ということが挙がっていることが分かったために仲間づくりも1つの目的だとした。


 学生会員70人に案内をしているという。「リアルを聞いてみよう」といったテーマでの開催を予定している。

 東京都薬剤師会常務理事の宮川昌和氏は、「現場薬剤師の思いを伝えるのではなく、ざっくばらんにグループワーキング形式で率直な意見をお聞きする場にしたい」と説明した。
 目的としては、「学生同士のコミュニティを構築していただいて卒業してからも相談しあえるような仲間づくりを目的としている」とした上で、「参加した学生の中から将来的には都薬を背負っていただけるような方が出てくればいい」との期待も示した。

 加えて、永田会長は、「同僚づくり」が地域薬局への就職を検討するきっかけにもなるとの見方を示した。
 「大学の就職に関わる先生方に聞いてみますと、なぜ学生がたが就職先をチェーンを中心に選ぶのか。その疑問に対して、地域医療に貢献したいという学生は増え始めているものの、そこに就職した場合、同僚になる人がいないと。それが理由でチェーン薬局を選ぶことがあるという実態をお聞きした。チェーンであれば100人、200人の同僚がいて、意見を交換し合いながら成長していくと。そうであるなら都内の9大学が集まって学生が知り合いになるような道筋のようなものを都薬でもつくっていく。地域貢献したいという学生を育てる方策になるのではないか」(永田会長)
 
 一方、「これまで地域の薬局が人材募集を行っていないかというと、これまでも募集をしたり、ここ数年、都薬も大学の就職相談のコーナーに参加したりして訴えてきている」と説明。ただ、その成果については「ほぼゼロに近い」ことから、多角的な取り組みに着手していきたい考え。

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