【中医協総会】医師会「コロナ禍の次期改定はかつてないものとなる」

【中医協総会】医師会「コロナ禍の次期改定はかつてないものとなる」

【2021.04.14配信】厚生労働省は4月14日に中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会総会)を開き、「令和4年度診療報酬改定、薬価改定の議論の進め方について」を議論した。コロナ禍にみまわれる中、日本医師会から「次期改定はかつてないものになる」との声が出たほか、これまでの改定とは違ったやり方を求める意見が診療側を中心に示された。


 事務局は今後の進行予定について、7月ごろから改定の論点を整理し、9月ごろから具体的な議論、年明けには諮問・答申という流れを提案した。現時点での大まかな想定とした。

 これに対し、日本医師会常任理事の松本吉郎氏は「検討スケジュールそのものには異論はない」とした上で、「コロナ対応は長期戦となっており、医療現場は疲弊している。次期改定に向けた議論のすべてにおいてコロナを考慮したものが必要であることは言うまでもない」と指摘。その上で、「中医協はエビデンスにもとづいた検討を続けることは当然だが、次期はかつてない診療報酬改定となることは明らか」との考えを述べた。
 「今まで通りの流れ、やり方では対応できないことも想定される」と述べた。

 併せて消費税分科会の予定が記されていないことを事務局に質し、「令和元年の消費税改定に伴う診療報酬改定については補填状況を速やかに、かつ継続的に、丁寧に検証していくことになっている」と指摘。調査実施小委員会で調査結果の結果を検証すると同時に消費税分科会においても補填状況の検討を行うべきだとした。事務局は今年度の医療実態調査と同時に行い消費税分科会で検証する予定とした。

 日本慢性期医療協会副会長の池端幸彦氏も「消費税の補填状況は重要な問題」として、松本氏に賛同した。

 健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏は、「コロナで医療へのかかわり方が大きく変わったという点でも総括が必要。患者の受療行動も変わった。オンライン診療の特例の在り方、ICTの活用がどうあるべきかという観点もある」とし、事務局でのスケジュールでは遅く、議論の期間が足りないとの懸念を示した。

 全国健康保険協会理事長の安藤伸樹氏も、「コロナの感染状況によっては不測の事態もあり得るため、早めに議論を開始する必要があるのではないか」と幸野氏に賛同した。
 
 事務局は調査実施との兼ね合いもあり、何も結果がないところでの議論は難しいとの背景も説明し、スケジュールとしては案通りで進め、「調査すべき項目などがあればご示唆を教えていただきたい」とした。

 池端氏などからは、医療実態調査の内容に関して、単月調査で推移をみたいとの要望が出た。事務局は次回以降の中医協で検討したいとの考えを示した。

この記事のライター

関連するキーワード


中医協 コロナ 消費税

関連する投稿


【中医協】日本薬剤師会森昌平副会長が委員退任挨拶

【中医協】日本薬剤師会森昌平副会長が委員退任挨拶

【2026.06.24配信】厚生労働省は6月24、中央社会保険医療協議会(中医協)を開いた。この中で、同日付けで委員を退任する日本薬剤師会副会長の森昌平氏が退任に際し挨拶をした。


【ウエルシアHD傘下の薬局不祥事】中医協の場で糾弾/日薬「報酬返還だけでなく薬事対応を」

【ウエルシアHD傘下の薬局不祥事】中医協の場で糾弾/日薬「報酬返還だけでなく薬事対応を」

【2026.03.11配信】厚生労働省は3月11日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開いた。この中で日本薬剤師会副会長の森昌平氏は、ウエルシアホールディングスのグループ会社であるコクミンの不祥事について特別にコメントし、「報酬返還だけでなく薬事上の対応を」と求めた。


【中医協】短冊修正点/服用薬剤調整支援料2の研修について追記

【中医協】短冊修正点/服用薬剤調整支援料2の研修について追記

【2026.01.30配信】厚生労働省は1月30日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、次期調剤報酬改定の個別改定項目、いわゆる短冊の修正点を議題とした。調剤報酬に関しては、服用薬剤調整支援料2の研修について追記した。


【中医協】後発薬調剤体制加算を廃止、医薬品の安定供給体制評価を新設

【中医協】後発薬調剤体制加算を廃止、医薬品の安定供給体制評価を新設

【2026.01.23配信】厚生労働省は1月23日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「個別改定項目について(その1)」を議題とした。項目を列記するもので点数は未定。後発薬調剤体制加算を廃止し、医薬品の安定供給体制評価を新設するとした。


【中医協】オンライン診療施設を設置する薬局は「敷地内薬局」

【中医協】オンライン診療施設を設置する薬局は「敷地内薬局」

【2026.01.23配信】厚生労働省は1月23日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「個別改定項目について(その1)」を議題とした。項目を列記するもので点数は未定。保険薬局と同一敷地内においてオンライン診療受診施設を設置する場合、当該保険薬局は敷地内薬局が算定する「特別調剤基本料A」を算定するとした。


最新の投稿


【広島市安佐地区】市民病院参画し地域フォーミュラリ作成

【2026.06.26配信】広島市安佐地区で地域フォーミュラリ作成が始動した。院内フォーミュラリを基に三師会が協力、地域で作成していくのが特徴。6月25日には安佐医師会館にて、周知の目的も兼ねた「安佐地区地域フォーミュラリ講演会」を開催。登壇者からは広島市で始動する意義などが指摘された。診療報酬改定や国の意向も影響し、動きが活発化している。


【薬剤師のキャリア形成プログラム】懇談会新設へ、日病薬も参加・協力

【薬剤師のキャリア形成プログラム】懇談会新設へ、日病薬も参加・協力

【2026.06.24配信】薬剤師のキャリア形成プログラムを検討する懇談会が新設される見込みだ。厚労省幹部が講演の中で明らかにしていたほか、日本病院薬剤師会(日病薬)も参加、協力したい意向を示した。来月、7月にも第1回の場が設けられる見込み。


【中医協】日本薬剤師会森昌平副会長が委員退任挨拶

【中医協】日本薬剤師会森昌平副会長が委員退任挨拶

【2026.06.24配信】厚生労働省は6月24、中央社会保険医療協議会(中医協)を開いた。この中で、同日付けで委員を退任する日本薬剤師会副会長の森昌平氏が退任に際し挨拶をした。


【厚労省】高齢者施設の配薬カート、薬局負担は療担規則違反に

【厚労省】高齢者施設の配薬カート、薬局負担は療担規則違反に

【2026.06.23配信】厚生労働省は6月23日、 事務連絡「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則第2条の3の2第2項に規定する経済上の利益の提供による誘引の禁止について」を発出した。


【厚労省】調剤ポイント“二重付与”で「1%超」は指導対象/療担規則で事務連絡

【厚労省】調剤ポイント“二重付与”で「1%超」は指導対象/療担規則で事務連絡

【2026.06.24配信】厚生労働省は6月23日、事務連絡「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則第2条の3の2第1項に規定する経済上の利益の提供による誘引の禁止について」を発出。調剤ポイントに関して、クレジットカードに加えて独自ポイントなどを二重で付与することによりポイントが「1%」を超える場合は指導対象であることを明確化した。処方箋受付サイトにおける「アンケート回答」名目などでも患者への金銭払い戻しも“誘導”にあたるとした。


ランキング


>>総合人気ランキング