【第3四半期】クリエイトSDHD、売上+8.5%、営業利益+19.1%

【第3四半期】クリエイトSDHD、売上+8.5%、営業利益+19.1%

【2021.04.05配信】クリエイトSDホールディングスは2021年5月期第3四半期の連結業績(2020年6月1日~2021年2月28日)を公表した。それによると売上+8.5%、営業利益+19.1%など好調だった。


調剤事業は前年同期比+9.3%と好調

 クリエイトSDホールディングスの2021年5月期第3四半期の連結業績(2020年6月1日~2021年2月28日)は売上高2523億7400万円(前年同期比8.5%増)、営業利益144億2600万円(前年同期比19.1%増)、経常利益147億5200万円(前年同期比19.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益100億1400万円(前年同期比19.4%増)だった。

 この期間のドラッグストア業界では、競合他社の出店や価格競争の激化に加え、他業種からの参入や企業の統合・再編の動きが強まっており、依然厳しい環境がつづいている。

 このような状況の中、同社グループは「生活・予防・医療・介護」の各領域において地域に貢献する総合ヘルスケアサポートを推進した。

 ドラッグストア事業については、顧客や従業員の安心・安全を最優先に考え、ポイント販促やチラシ販促など、集客の波を作る販売促進策を自粛する一方で、EDLP(エブリデイ・ロープライス)品目の拡大により、いつ来店しても買いやすい価格での提供を推進し、地域のライフラインとして可能な限り営業を継続してきた。

 また、非接触・キャッシュレス決済に対するニーズの高まりの中で、自社電子マネー機能付きポイントカード「おさいふHippo」の利用促進に注力するとともに、調剤薬局内における待ち時間短縮のため「処方せん送信機能付き電子お薬手帳アプリ」の利用促進にも継続して取り組み、各種感染防止対策を徹底しながら、安心・安全な店舗及び薬局として地域医療への貢献に努めた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響については、外出の自粛やテレワークの推進、マスクの常時着用等、ライフスタイルの変化に伴うメイク化粧品、総合感冒薬の需要減少、調剤薬局においては医療機関受診の手控えや長期処方による処方箋応需枚数の減少が見られたものの、マスク・消毒液・ハンドソープなどの感染予防関連商材や、食料品・日用品等の需要は引き続き堅調に推移し、売上高・利益共に前期及び計画を上回る結果となった。

 ドラッグストアの新規出店については、28店舗の出店を行った。一方で、スクラップ&ビルドにより1店舗、経営効率化の観点から2店舗の閉鎖を行った。

 調剤薬局の新規出店については、ドラッグストアへの併設調剤薬局を17店舗、調剤専門薬局を1店舗開局した。経営効率化の観点から1店舗を閉鎖。

 介護事業では有料老人ホームでペットと一緒に暮らせる部屋、美味しい食事や多彩なイベントを特色とする介護付有料老人ホーム2施設を運営している。当第3四半期連結累計期間では、入居者の安心安全を第一に考え新型コロナウイルスの感染防止に注力しつつ、入居率の向上を図った。
 デイサービスでは、主に高齢者が長く自宅で暮らすための生活機能訓練を特色とするデイサービスセンターを中心に運営。当第3四半期連結累計期間では、新型コロナウイルスの感染防止に注力しつつ、稼働率の回復を図った。収益性向上のため1施設の定員拡大を行った。

 当期間末の店舗数はドラッグストア事業ではドラッグストア650店舗、調剤薬局では調剤専門薬局36店舗、ドラッグストアへの併設調剤薬局211店舗の合計247店舗となり、スーパーマーケット事業は5店舗、介護事業では介護付有料老人ホーム2施設、デイサービスセンター39施設となった。

 商品部門別売上実績は下表の通りで、調剤事業が前年同期比+9.3%と好調だった。

 地区別売上構成に大きな変化はないが、本社所在地の神奈川の構成比が若干高まっている。

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