【第2四半期】クリエイトSDHD、売上+10.0%、営業利益+37.5%

【第2四半期】クリエイトSDHD、売上+10.0%、営業利益+37.5%

【2021.01.13配信】クリエイトSDホールディングスは2021年5月期 第2四半期決算を公表した。それよると、前年同期比で売上+10.0%、営業利益+37.5%など好調だった。


 クリエイトSDホールディングスの2021年5月期第2四半期の連結業績(2020年6月1日~2020年11月30日)は、売上高1686億7100万円(前年同期比+ 10.0%)、営業利益96億8300万円(同+37.5%)、 経常利益99億700万円(同+ 37.2%)、純利益67億3100万円(同+ 37.0%)だった。

 当期間のドラッグストア業界においては、競合他社の出店や価格競争の激化に加え、他業種からの参入や企業の統合・再編の動きが強まっており、依然厳しい環境が続いている。
 このような状況の中、同社グループは「生活・予防・医療・介護」の各領域において地域に貢献する総合ヘルスケアサポートを推進している。

 セグメント別では「ドラッグストア事業」で、ヘルス&ビューティや食品・日用品の品揃えの充実により、小商圏において繰り返し来店してもらうための利便性の向上に取り組んだ。健康サポート機能を有する「かかりつけ薬局」を目指し、薬剤師の育成、地域での医療連携の強化及び在宅医療への対応拡大を引き続き推進するなど専門性の向上にも注力した。
 新型コロナウイルス感染症の影響については、外出自粛やライフスタイルの変化に伴う化粧品の需要減、調剤薬局においては医療機関への受診控えや長期処方による処方箋応需枚数の減少が見られたものの、マスク・消毒液などの感染予防関連商材や、食料品・日用品等の巣ごもり消費需要の増加により、売上高・利益共に前期及び計画を上回る結果となった。

 また、顧客や従業員の安心・安全を最優先に考え、ポイント販促やチラシ販促など、集客の波を作る販売促進策を自粛する一方で、EDLP(エブリデイ・ロープライス)品目の拡大や、非接触・キャッシュレスを推進し、自社電子マネー機能付きポイントカード「おさいふHippo」の利用を促進した。
 ドラッグストアの新規出店では、19店舗を出店。一方で、スクラップ&ビルドにより1店舗、経営効率化の観点から2店舗の閉鎖を実施した。
 調剤薬局の新規出店では、ドラッグストアへの併設調剤薬局を7店舗、調剤専門薬局を1店舗開局。経営効率化の観点から1店舗の閉鎖を行った。

 「介護事業」では、有料老人ホームについては、ペットと一緒に暮らせる部屋、美味しい食事や多彩なイベントを特色とする介護付有料老人ホーム2施設を運営している。当第2四半期連結累計期間においては、入居者の安心安全を第一に考え新型コロナウイルスの感染防止に注力しつつ、入居率の向上を図ってきた。
 デイサービスについては、主に高齢者の人が長く自宅で暮らすための生活機能訓練を特色とするデイサービスセンターを中心に運営している。当第2四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルスの感染防止に注力しつつ、稼働率の回復を図った。収益性向上のため1施設の定員拡大を行った。
 当第2四半期連結会計期間末の同社グループの店舗数はドラッグストア事業ではドラッグストア
641店舗、調剤薬局では調剤専門薬局36店舗、ドラッグストアへの併設調剤薬局201店舗の合計237店舗となった。スーパーマーケット事業は5店舗、介護事業では介護付有料老人ホーム2施設、デイサービスセンター39施設。

 商品部門別の売上実績は下表の通りで、対前年同期比では、OTC医薬品が127.2%と、最も伸びた。

この記事のライター

関連する投稿


【コスモス薬品】2022年5月期 第2四半期決算は売上高3711億3800万円(前年同四半期3641億7500万円)

【コスモス薬品】2022年5月期 第2四半期決算は売上高3711億3800万円(前年同四半期3641億7500万円)

【2022.01.11配信】コスモス薬品は1月11日、2022年5月期第2四半期の連結業績(2021年6月1日~2021年11月30日)を公表した。それによると、売上高3711億3800万円(前年同四半期は3641億7500万円)、営業利益149億7900万円(前年同四半期は182億920万円)、経常利益164億940万円(前年同四半期は195億4700万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益112億450万円(前年同四半期は130億720万円)だった。当第1四半期連結会計期間の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用しているため、当該基準等適用前の実績値に対する増減率は記載していない。


【ウエルシアHD】コロナ検査で8万件受付/第3クオーターは増収増益に転換/調剤併設率は79%に急伸

【ウエルシアHD】コロナ検査で8万件受付/第3クオーターは増収増益に転換/調剤併設率は79%に急伸

【2022.01.11配信】ウエルシアホールディングスは1月11日、2022年2月期第3四半期の決算説明会をオンラインで行った。この中で、コロナ対策として政府が進める「ワクチン・検査パッケージ」への早期の対応状況を説明し、12月24日開始から1月9日までに8万件の検査を受け付けたとした。第3四半期決算は増収減益も、第3クオーター単独では増収増益に転じた。調剤併設は前年同期から大きく伸ばし併設率は79%を超えた。リフィル処方箋導入への影響を記者に聞かれると、「土曜開局や部分的には日曜開局を進めている。ウエルシアはどこでも処方箋を受け付けられるという状況を目指す」と方針を述べた。


【第2四半期決算】クスリのアオキHD、売上高1611億9200万円(前年同期は1507億1600万円)

【第2四半期決算】クスリのアオキHD、売上高1611億9200万円(前年同期は1507億1600万円)

【2022.01.04配信】クスリのアオキホールディングスは1月4日、2022年5月期第2四半期の連結業績(2021年5月21日~2021年11月20日)を公表した。それによると、売上高は1611億9200万円(前年同期は1507億1600万円)、営業利益68億500万円(前年同期は84億8100万円)、経常利益71億3700万円(前年同期は87億4800万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益46億9400万円(前年同四半期は64億3500万円)だった。「収益認識に関する会計基準」を今期から適用しており、前年同期比(%)は記載していない。


【11月月次】コスモス薬品、全店+4.9%、既存店−1.3%

【11月月次】コスモス薬品、全店+4.9%、既存店−1.3%

【2021.12.08配信】コスモス薬品は11月月次業績を公表した。全店+4.9%、既存店−1.3%だった。


【11月月次】スギHD、全店+5.0%、既存店+1.0%

【11月月次】スギHD、全店+5.0%、既存店+1.0%

【2021.12.13配信】スギホールディングスは12月10日、11月月次業績を公表した。それによると全店ベースの売上伸率は、スギ薬局事業が6.8%増、ジャパン事業が11.9%減、スギ薬局全体の全店売上は5.0%増だった。既存店ベースの売上伸率は、スギ薬局事業が1.8%増、ジャパン事業が7.1%減となり、スギ薬局全体の既存店売上は1.0%増だった。


最新の投稿


【石川県薬剤師会】モバイルファーマシー「お披露目式」/スターリンクを搭載でDX対応

【石川県薬剤師会】モバイルファーマシー「お披露目式」/スターリンクを搭載でDX対応

【2025.10.31配信】石川県薬剤師会は10月31日、モバイルファーマシーお披露目式を開催した。


【東京都・厚労省】11月24日に「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動東京大会」

【東京都・厚労省】11月24日に「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動東京大会」

【2025.10.29配信】東京都薬務課は10月29日に定例会見を開き、令和7年11月24日(月曜日・祝日)13時30分から15時45分まで、令和7年度「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動東京大会」を開催することを説明した。今年は2年に一度の厚労省との共催年で、広い層に関心を持ってもらうため、多彩なタレントを招聘している。


【東京都薬務課】試買で指定薬物検出/前年9品目増の11物品から

【東京都薬務課】試買で指定薬物検出/前年9品目増の11物品から

【2025.10.29配信】東京都薬務課は10月29日、定例会見を開き、試買検査によって11物品から危険ドラッグを検出したことを説明した。9月29日に公表済み。前回公表の昨年11月の検査結果では2物品からの検出であり、薬務課では「11物品からの検出は多く驚いている」としている。今回の結果を受け、今後の試買を適切に行っていく方針。


【敷地内薬局】日医委員、診療所除外規定「削除も含めて検討すべき」/中医協

【敷地内薬局】日医委員、診療所除外規定「削除も含めて検討すべき」/中医協

【2025.10.24配信】厚生労働省は10月24日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「敷地内薬局」を個別事項として議論した。敷地内薬局を巡っては、令和2年度診療報酬改定において従来から存在する医療モールへの配慮として、「ただし、当該保険薬局の所在する建物内に診療所が所在している場合を除く」という「ただし書き」で除外規定が設けられていた。しかし昨今、特別な関係のある病院の敷地内にある保険薬局の同一建物に、別途診療所を誘致することで、ただし書きにより、特別調剤基本料Aの対象となることを回避する薬局事例などが問題になっていた。この問題に関連し、日本医師会委員は「ただし書きの削除も含めて検討すべき」と述べた。


【敷地内薬局】日薬「グループ減算含め検討を」/中医協

【敷地内薬局】日薬「グループ減算含め検討を」/中医協

【2025.10.24配信】厚生労働省は10月24日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「敷地内薬局」を個別事項として議論した。この中で日本薬剤師会(日薬)副会長の森昌平氏は前回改定で答申書付帯意見に落ち着いた敷地内薬局の“グループ減算”について、「敷地内薬局問題の改善が見えないのであればこのグループ減算も含め、あらゆる措置を引き続き検討していく必要があると考える」と述べた。


ランキング


>>総合人気ランキング