クリエイトSDホールディングスの2021年5月期第2四半期の連結業績(2020年6月1日~2020年11月30日)は、売上高1686億7100万円(前年同期比+ 10.0%)、営業利益96億8300万円(同+37.5%)、 経常利益99億700万円(同+ 37.2%)、純利益67億3100万円(同+ 37.0%)だった。
当期間のドラッグストア業界においては、競合他社の出店や価格競争の激化に加え、他業種からの参入や企業の統合・再編の動きが強まっており、依然厳しい環境が続いている。
このような状況の中、同社グループは「生活・予防・医療・介護」の各領域において地域に貢献する総合ヘルスケアサポートを推進している。
セグメント別では「ドラッグストア事業」で、ヘルス&ビューティや食品・日用品の品揃えの充実により、小商圏において繰り返し来店してもらうための利便性の向上に取り組んだ。健康サポート機能を有する「かかりつけ薬局」を目指し、薬剤師の育成、地域での医療連携の強化及び在宅医療への対応拡大を引き続き推進するなど専門性の向上にも注力した。
新型コロナウイルス感染症の影響については、外出自粛やライフスタイルの変化に伴う化粧品の需要減、調剤薬局においては医療機関への受診控えや長期処方による処方箋応需枚数の減少が見られたものの、マスク・消毒液などの感染予防関連商材や、食料品・日用品等の巣ごもり消費需要の増加により、売上高・利益共に前期及び計画を上回る結果となった。
また、顧客や従業員の安心・安全を最優先に考え、ポイント販促やチラシ販促など、集客の波を作る販売促進策を自粛する一方で、EDLP(エブリデイ・ロープライス)品目の拡大や、非接触・キャッシュレスを推進し、自社電子マネー機能付きポイントカード「おさいふHippo」の利用を促進した。
ドラッグストアの新規出店では、19店舗を出店。一方で、スクラップ&ビルドにより1店舗、経営効率化の観点から2店舗の閉鎖を実施した。
調剤薬局の新規出店では、ドラッグストアへの併設調剤薬局を7店舗、調剤専門薬局を1店舗開局。経営効率化の観点から1店舗の閉鎖を行った。
「介護事業」では、有料老人ホームについては、ペットと一緒に暮らせる部屋、美味しい食事や多彩なイベントを特色とする介護付有料老人ホーム2施設を運営している。当第2四半期連結累計期間においては、入居者の安心安全を第一に考え新型コロナウイルスの感染防止に注力しつつ、入居率の向上を図ってきた。
デイサービスについては、主に高齢者の人が長く自宅で暮らすための生活機能訓練を特色とするデイサービスセンターを中心に運営している。当第2四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルスの感染防止に注力しつつ、稼働率の回復を図った。収益性向上のため1施設の定員拡大を行った。
当第2四半期連結会計期間末の同社グループの店舗数はドラッグストア事業ではドラッグストア
641店舗、調剤薬局では調剤専門薬局36店舗、ドラッグストアへの併設調剤薬局201店舗の合計237店舗となった。スーパーマーケット事業は5店舗、介護事業では介護付有料老人ホーム2施設、デイサービスセンター39施設。
商品部門別の売上実績は下表の通りで、対前年同期比では、OTC医薬品が127.2%と、最も伸びた。

【第2四半期】クリエイトSDHD、売上+10.0%、営業利益+37.5%
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