経産省は新型コロナウイルス感染症流行に際して、経済産業省の要請等を通じて、医療物質の緊急増産を行い、需要の改善を通じて国民生活の安定に大きく貢献した299の企業・団体に対して、梶山経済産業大臣から感謝状を授与した。12月21日は代表9社に対し、経済産業省内において感謝状の授与式も行われた。
同省では、春先の新型コロナウイルス感染症の急速な拡大期には、政府より、感染予防に不可欠な医療用マスク、消毒液、医療用ガウン、フェイスシールド、医療用手袋、人工呼吸器などの増産の依頼を行ったと背景を説明。このような産業界の医療物資の増産への協力もあり、感染拡大を押さえ込み、社会の混乱の最小限に抑えることができたとしている。
一方、11月来の感染拡大は、高止まりの傾向が続いており、年末年始にかけてこれ以上の感染拡大を食い止め、落ち着いた年明けを迎えることができるよう、政府においても最大限の対策を講じているところと説明。本格的な冬の到来を迎え、季節性インフルエンザとの同時流行という経験したことのない危機にも対応する必要性があると警戒感を表明。予防、治療に必要となる体温計、アビガン、ワクチン、抗原検査キット等を円滑に供給するため、引き続きの協力を産業界に求めている。
同社は本件に関する関係者に謝意を示すとともに、「今後も、新型コロナウイルス感染症から国民の健康を守るために、必要な対応を取らさせていただく所存であることを、加えてお伝えさせていただきます」としている。
【興和】経済産業相から表彰授与、コロナ下のマスクや医療用ガウン等の医療物資供給で
【2020.12.25配信】興和は12月21日に、経済産業省梶山大臣から表彰を受けた。新型コロナウイルス感染症に関係し、同社がマスクや医療用ガウンなどの医療物資の供給で貢献したことを受けたもの。
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