【ドラッグストア協会】「スイッチOTCは一丁目一番地」「医師会を攻める」/根津副会長

【ドラッグストア協会】「スイッチOTCは一丁目一番地」「医師会を攻める」/根津副会長

 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は12月11日に会見を開き、副会長の根津孝一氏(日本チェーンドラッグストア協会政治連盟幹事長)は「スイッチOTCは一丁目一番地だ」と語り、今後、日本一般用医薬品連合会などとの連携を密にしていく方針を語った。会見の前日に決着したセルフメディケーション税制に関しても、「具体的にどういった内容になっていくのか注視していく」とした上で、「メーカー団体とも連携して実績の積み上げにつなげていく活動をしていく」と述べた。また、医師会に攻めていく姿勢も示した。


 JACDS政治連盟は、来年3月で終了する消費税の特措法延長(いわゆる総額表示問題)に関してロビー活動を展開してきたが、両方併記を認める方向で決着したことを報告。今後も自民党のヘルスケア議員懇話会(林芳正会長)と公明党のドラッグストア振興議員懇話会(石田祝稔会長)と連携していく考え。

 その上で、今後の活動として、「セルフメディケーション税制の利用促進」「医薬品販売の資格者常駐堅持」「スイッチOTC化の促進」「類似市販薬のある医薬品の保険適用からの除外」――の4つを挙げた。

 このうち、スイッチOTC化の促進に関して根津氏は「一丁目一番地だ」と述べた。「手強いが引き続き注力していく」とした。

 政治連盟としてはスイッチOTCに関して、「保険財政上、有効な手段であるとともに、セルフメディケーション実施における選択の幅を広げ、より効果を発揮する医薬品を提供できる施策」との立場を明確化。「規制改革推進会議の提言は閣議決定された。それに則って厚労省が進めていくことを注視したい」とし、そこに向けては「日本一般用医薬品連合会や日本OTC医薬品協会との連携を一層、緊密にしていきたい」とした。

 セルフメディケーション税制に関しては、「具体的にどういった内容になっていくのか注視しながらメーカー団体とも連携して実績の積み上げにつなげていく」とした。

 「医薬品販売の資格者常駐堅持」については当メディア既報の通り、山本厚労副大臣に文書を提出した。

********

 JACDS政治連盟が「スイッチOTC医薬品は一丁目一番地」と述べたのは印象的だ。ほかの2つの「セルフメディケーション税制」と「OTC類似薬の保険適用除外」も、ある面でスイッチOTCを側面支援する課題といえる。
 過去にはセルフメディケーション税制に関連して、「本来は軽減税率の対象にOTC医薬品をすべきだ」と主張したこともあったJACDSだが、最近ではその主張を引っ込めてでもOTC産業との協調路線を選択しているように映る。これは現実的なスイッチOTC化の促進のためには、実際に上市を進めるメーカーとの連携が欠かせない側面があるといえよう。
 さらには、池野隆光会長が就任当初から掲げてきた他団体との連携という方針が協会に浸透してきている証なのかもしれない。池野会長は当メディアのインタビューで「どちらが正論かを議論するつもりはない。共有できる課題があるのであれば共有していく」との考えを述べていた。

ログインして続きを読む(または登録して無料で記事を読む)

この記事のライター

関連する投稿


【ドラッグストア協会】ドラッグストアの調剤規模9.1%増の1兆6586億円に/実態調査公表

【ドラッグストア協会】ドラッグストアの調剤規模9.1%増の1兆6586億円に/実態調査公表

【2026.09.01配信】日本チェーンドラッグストア協会は9月1日に定例会見を開き、「2025年度JACDS 実態調査結果」を公表。ドラッグストアの調剤規模については前年比9.1%増の1兆6586億円となった。


【松本清雄氏】ドラッグストア協会・次世代部会の展望にコメント

【松本清雄氏】ドラッグストア協会・次世代部会の展望にコメント

【2026.06.15配信】日本チェーンドラッグストア協会は6月15日、総会後の会見を開いた。この中で松本清雄氏(マツキヨココカラ&カンパニー代表取締役社長)が協会の次世代部会についてコメントした。


【ED治療スイッチ薬】7月31日よりツルハ・ウエルシア等で先行発売開始/エスエス製薬

【ED治療スイッチ薬】7月31日よりツルハ・ウエルシア等で先行発売開始/エスエス製薬

【2026.06.10配信】エスエス製薬(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:元島陽子氏)は6月10日、日本初のED用市販薬「シアリス」(要指導医薬品)を2026年7月31日(金)より先行発売すると公表した。


【症状ごとの生活者における対処情報集】東京都医師会も参画し作成へ/セルフメディディケーション推進のデメリット低減

【症状ごとの生活者における対処情報集】東京都医師会も参画し作成へ/セルフメディディケーション推進のデメリット低減

【2026.06.09配信】6月6・7日に開かれた「第20回学術大会 日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会」で、「症状毎の生活者対処情報集の構築・提供プロジェクト」が令和8年度「厚生労働科学特別研究事業」の研究課題として採択されたことが報告された。


【チェーンドラッグストア協会】“門前減算”、「2年後に撤廃も検討」と受け止めている

【チェーンドラッグストア協会】“門前減算”、「2年後に撤廃も検討」と受け止めている

【2026.03.25配信】日本チェーンドラッグストア協会は3月25日に定例会見を開いた。この中で副会長の横山英昭氏(コスモス薬品代表取締役社長)は、協会と厚労省との調剤報酬改定に関する話し合いの進捗についてコメントした。


最新の投稿


【OTC薬協】小学校へ出前授業/『健康教育に関する取り組み from TOKYO』

【OTC薬協】小学校へ出前授業/『健康教育に関する取り組み from TOKYO』

【2026.09.08配信】日本OTC医薬品協会(会⾧:上原 茂氏)は、『健康教育に関する取り組み from TOKYO』の取り組みに関するニュースリリースを発信した。大田区教育委員会(教育⾧:小黒 仁史氏)の協力のもと、2025年12月~2026年3月にかけて、区立小学校8校の5・6年生約850人を対象に「健康とくすり教室」を実施。取り組みの継続的な定着につなげるため、一般社団法人大田区薬剤師会(会⾧:田中 敏郎氏)および一般社団法人蒲田薬剤師会(会⾧:多田 善幸氏)の協力を得て、実施校の学校薬剤師にも授業を参観してもらったという。


【次世代薬局研究会】特別講演会「医薬品のドラッグロス、バックオーダー(供給不足・出荷調整)を考える」

【次世代薬局研究会】特別講演会「医薬品のドラッグロス、バックオーダー(供給不足・出荷調整)を考える」

【2026.09.08配信】次世代薬局研究会は10月18日(日)に特別講演会を開催する。テーマは、「医薬品のドラッグロス、バックオーダー(供給不足・出荷調整)を考える」。講師は日本製薬工業協会(製薬協) 産業政策委員会 委員長の草開義隆氏。


【茨城県薬】県と「性暴力等被害者支援に関する協定書」を締結/薬局等での緊急避妊薬の一般販売開始受け

【茨城県薬】県と「性暴力等被害者支援に関する協定書」を締結/薬局等での緊急避妊薬の一般販売開始受け

【2026.09.08配信】茨城県は9月7日、茨城県薬剤師会と「性暴力等被害者支援に関する協定書」を締結したと公表した。茨城県のほか、いばらき被害者支援センター、茨城県産婦人科医会、茨城県医師会、県警察で構成する「性暴力被害者サポートネットワーク茨城」に県薬も参画。県薬は相談窓口の周知や同意に基づく情報提供の役割を担う。


【日登会】元厚生労働省事務次官の大島一博氏が理事に就任

【日登会】元厚生労働省事務次官の大島一博氏が理事に就任

【2026.09.07配信】一般社団法人日本医薬品登録販売者会(会長:横山英昭氏)は9月7日、元厚生労働省事務次官の大島一博氏が理事に就任したと公表した。就任は9月7日付け。セルフメディケーション推進のための取り組みを一層強化する考え。


【アイン敷地内薬局裁判】最高裁弁論開かれる

【アイン敷地内薬局裁判】最高裁弁論開かれる

【2026.09.07配信】KKR札幌医療センターの敷地内薬局整備を巡り、アインファーマシーズの元代表取締役社長と元取締役が公契約関係競売入札妨害の罪に問われ、1審有罪、2審無罪となり札幌高検が上告していた裁判で、最高裁第2小法廷(岡村和美裁判長)は9月7日午後3時から弁論を開いた。(ジャーナリスト・村上和巳)


ランキング


>>総合人気ランキング