2021 年 1 月から全店で、オンライン服薬指導への対応を開始する予定。
2020 年 9 月 1 日に改正薬機法が施行され、オンライン服薬指導や服薬期間中のフォローアップの義務化が始まった。
新型コロナウイルス感染症の流行下でオンライン診療のニーズが広がる中、オンライン服薬指導やフォローアップについても、今後ニーズの拡大が予想される。
ココカラファインは、地域の方々の健康増進を支援する「健康サポート薬局」づくりや、お薬手帳アプリの導入による待ち時間短縮など、患者のニーズに合わせた取り組みを積極的に推進しており、今回の「curon お薬サポート」の導入により、ココカラファインヘルスケア調剤取扱店舗全店のオンライン服薬指導への対応環境を整備。患者の利便性向上を図るとともに、今後さらに地域の人々の疾病予防・健康増進への貢献に取り組んでいく考え。
同社は、「人々の健康や便利な生活を支える企業として、新しい日常生活のスタンダードとお客様のニーズに応えるため、今後もデジタルトランスフォーメーションを活用した取り組みを積極的に進めていく」としている。
MICIN の提供する「curon お薬サポート」は、オンライン診療サービス「curon(クロン)」で
受診した患者はもちろん、電話診療や他社オンライン診療サービスで受診した患者にも対応できるという特徴を有している。また、アプリインストールが必須ではないため、スマートフォンが苦手な人でも利用しやすい。
導入開始にあたり、ココカラファイン 代表取締役社長 塚本厚志氏は以下のコメントを寄せた。
「調剤のオンライン服薬指導については、業界に先駆けて 2018 年 9 月、国家戦略特区である福岡市にて開始しています。その時点ではオンライン服薬指導という仕組みが日本国内に浸透するか定かではありませんでしたが、患者様の利便性等を考えると、いち早く取り組むべきという思いがありました。現在、電話やオンラインによる服薬指導は新型コロナウイルス感染症により対応が進みましたが、自宅でいつもの医療を安心して受けられるため、オンライン服薬指導を先行導入した 4 店舗では、様々な患者様からご好評をいただいています。今後も法規制の改定等に従いつつ、患者様・生活者中心の医療はどういうものかを考えながら、地域の人々のWell-Being をサポートするための取り組みを進めてまいります」
ココカラファイン、調剤全店にMICINの「curon」導入。オンライン服薬指導を推進
【2020.11.25配信】ココカラファインは、同社子会社ココカラファインヘルスケアの調剤取扱店舗全店に、MICIN社が提供するオンライン服薬指導サービス 「curonお薬サポート」を導入すると発表した。オンライン診療・服薬指導に関連するシステムにおいては、MICIN社の「curon(クロン)」のほか、メドレー社の「CLINICS(クリニクス)」、メドピア社の「kakari(かかり)」などがあり、ドラッグストアでも各種サービスの導入が活発になっている。
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