マツモトキヨシホールディングスの2021年3月期 第2四半期決算は、売上高2738億4600万円(前年同期比-8.8%)、営業利益144億9600万円(同-21.3%)、経常利益155億4100万円(同-20.9%)、純利益97億2900万円(同-24.9%)だった。日用品などで“コロナ特需”があったものの、インバウンドや都市型店、化粧品などの減少があった。
同社は現在、ココカラファインとのスムーズな経営統合に向けた準備を進めるほか、「デジタル化」「グローバル化」「専門領域による拡大」の3つに取り組んでいる。
「デジタル化」では、同社と顧客との接点数(ポイントカード会員/LINEの友だち/公式アプリのダウンロード数)が延べ7300万超まで拡大した。この顧客データを生かし、デジタルマーケティングをさらに強化する。
「グローバル化」では、出入国制限の解除後を念頭に、海外SNSを活用した情報配信など、アジアを中心とした海外店舗展開やグローバル会員獲得に向けた仕組みづくり、海外で支持される商品の開発、提供などに積極的に取組む方針。2020年9月末の海外店舗数は、タイ王国で31店舗、台湾で13店舗の合計44店舗となり、ベトナム社会主義共和国では1号店のオープンに向け、準備を進めている。
「専門領域」では、三大都市圏におけるエリアドミナント化の推進や次世代ヘルスケア・調剤事業の拡大を基軸として、次なる成長ドライバーの早期確立を進めている。調剤サポートプログラムの加盟店舗は102店舗まで拡大した。
プライベートブランド(PB)商品も活発に上市。 “matsukiyo LAB アスリートライン”やエナジードリンクのほか、ナリス化粧品との共同開発エイジングケアブランド「THE RETINOTIME(ザ・レチノタイム)」ではしわを改善するアイテムを投入している。
出店では、和歌山県内グループ1号店となる「薬マツモトキヨシキーノ和歌山店」をオープンしたほか、中国エリア1号店となる「薬マツモトキヨシmatsukiyoLAB岡山駅B-1店」のオープンによりmatsukiyoLABは25店舗まで拡大している。
当期間では、出店35店舗、閉店14店舗、改装21店舗となり、9月末のグループ店舗数は1738店舗となった。
商品別売上状況では、医薬品76,883(前年同期比84.7%)、化粧品93,284(前年同期比77.8%)、雑貨63,805(前年同期比124.0%)、食品27,489(前年同期比104.9%)。雑貨・食品は伸びたものの、医薬品・化粧品は落ち込んだ。
【第2四半期】マツキヨHD、売上-8.8%、営業利益-21.3%。海外戦略は引き続き強化
【2020.11.13配信】マツモトキヨシホールディングスは2021年3月期 第2四半期決算(2020年4月1日~2020年9月30日)を公表した。それによると、売上高は前年同期比-8.8%、営業利益が同-21.3%などとなった。今後も、デジタルマーケティングのほか、海外向け商品開発・提供を含めたグローバル戦略を拡充していく方針。
関連する投稿
【ツルハHD】調剤の売上構成比11.3%に/調剤粗利率は▲1.0ポイント減/2023年5月期第2四半期決算
【2022.12.20配信】ツルハホールディングスは12月20日、2023年5月期第2四半期の連結業績(2022年5月16日~2022年11月15日)について説明会を行った。調剤事業は開局により処方箋枚数が増加し、順調に伸長。調剤売上は対前年同期比108.9%の546億6100万円だった。対売上の構成比は11.3%となった。一方、薬価・調剤報酬改定により調剤事業の粗利率は低下。前年同期の粗利率39.6%から1.0ポイント減となる38.6%となった。
【薬王堂HD】2022年2月期決算/売上+8.8%、営業利益−18.8%/358店舗中、調剤併設4店舗、調剤専門薬局2店舗も「調剤は堅調に推移」
【2022.04.06配信】薬王堂ホールディングスは4月5日、2022年2月期の連結業績(2021年3月1日~2022年2月28日)を公表した。それによると、前期比は売上+8.8%、営業利益−18.8%などだった。同社は358店舗中、調剤併設4店舗、調剤専門薬局2店舗だが、調剤に関して「堅調に推移」したとしている。
【クスリのアオキHD】第3四半期末までに100薬局開設/併設店は460店となり併設率58.1%に/22年5月期第3四半期決算
【2022.03.30配信】クスリのアオキホールディングスは3月30日、2022年5月期第3四半期の連結業績(2021年5月21日~2022年2月20日)を公表した。それによると、2022年5月期第3四半期末までにドラッグストア併設調剤薬局を100薬局、新規に開設。ドラッグストア792店舗のうち、調剤薬局併設は460店舗となった。併設率は約6割になる。
【第3四半期決算】サンドラッグ、売上+2.3%、営業利益−8.5%
【2022.02.15配信】サンドラッグ は2月14日、2022年3月期 第3四半期決算業績を公表した。それによると、売上高は4916億5900万円(前年同期比2.3%増)、営業利益274億4100万円(同8.5%減)、経常利益279億5300万円(同8.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益190億400万円(同8.3%減)だった。
【第2四半期決算】クスリのアオキHD、売上高1611億9200万円(前年同期は1507億1600万円)
【2022.01.04配信】クスリのアオキホールディングスは1月4日、2022年5月期第2四半期の連結業績(2021年5月21日~2021年11月20日)を公表した。それによると、売上高は1611億9200万円(前年同期は1507億1600万円)、営業利益68億500万円(前年同期は84億8100万円)、経常利益71億3700万円(前年同期は87億4800万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益46億9400万円(前年同四半期は64億3500万円)だった。「収益認識に関する会計基準」を今期から適用しており、前年同期比(%)は記載していない。
最新の投稿
【中医協】診療側意見、「かかりつけ薬剤師・薬局に対する評価」要望
【2025.12.26配信】厚生労働省は12月26日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開いた。令和8年度診療報酬改定への各号意見が表明された。
【中医協】支払側意見、調剤基本料1除外を要望/600 回超かつ集中率 85%超、特に都市部薬局で
【2025.12.26配信】厚生労働省は12月26日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開いた。令和8年度診療報酬改定への各号意見が表明された。
【令和8年度診療報酬改定】本体+3.09%、令和8年度及び令和9年度の2年度平均として
【2025.12.24配信】12月24日の予算大臣折衝を踏まえて、令和8年度の診療報酬改定が決定した。令和8年度及び令和9年度の2年度平均として、本体を+3.09%とする。令和8年度+2.41%、令和9年度 +3.77%とする。
【2025.12.24配信】厚生労働省は12月24日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、オンライン受診施設に関して保険薬局内の開設に関する課題を提示した。委員からは、いわゆる療担規則に規定のある「経済上の利益の提供による誘引の禁止」などに照らすと懸念があるとして反対意見が相次いだ。
【日本薬剤師会】会員1671人減少、10万人切る/組織強化委員の報告書は年明け完成見込み
【2025.12.23配信】日本薬剤師会は12月23日に定例会見を開き、日本薬剤師会の全国会員数調査報告について報告した。