【薬王堂HD】2022年2月期決算/売上+8.8%、営業利益−18.8%/358店舗中、調剤併設4店舗、調剤専門薬局2店舗も「調剤は堅調に推移」

【薬王堂HD】2022年2月期決算/売上+8.8%、営業利益−18.8%/358店舗中、調剤併設4店舗、調剤専門薬局2店舗も「調剤は堅調に推移」

【2022.04.06配信】薬王堂ホールディングスは4月5日、2022年2月期の連結業績(2021年3月1日~2022年2月28日)を公表した。それによると、前期比は売上+8.8%、営業利益−18.8%などだった。同社は358店舗中、調剤併設4店舗、調剤専門薬局2店舗だが、調剤に関して「堅調に推移」したとしている。


 同社の2022年2月期の連結業績(2021年3月1日~2022年2月28日)は、売上高1203億1000万円(前年同期比8.8%増)、営業利益40億4300万円(前年同期比18.8%減)、経常利益は43億9400万円(前年同期比17.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は29億6400万円(前年同期比9.9%減)だった。

 同連結会計年度における我が国の経済は、新型コロナウイルスの1日当たり新規感染者数が過去最大を記録したことに加え、まん延防止等重点措置の影響等で経済活動が再び抑制されるなど、先行きは引き続き不透明な状況で推移した。 
 ドラッグストア業界においては、前年の反動でマスクや消毒液等の感染対策商品、医薬品が苦戦したほか、化粧品関連の戻りも鈍いなど、経営環境としては厳しい状況で推移。
 このような状況の中、同社グループは、販売価格や品揃えの強化を図り、来店客数及び買上点数の増加に取り組むとともに、小商圏ドミナント出店を推進し、ドラッグストアを岩手県8店舗、青森県5店舗、秋田県9店舗、宮城県3店舗、山形県6店舗、福島県8店舗の合計39店舗を新規出店した。また、岩手県1店舗、山形県1店舗を退店し、連結会計年度末の店舗数は358店舗(うち調剤併設型4店舗、調剤専門薬局2店舗)となった。

 主要なドラッグストア事業における部門別の業績は次の通り。
① ヘルス
 医薬品は健康食品等が伸張し、衛生用品ではマスク、生理用品、介護用紙おむつ等が伸張した。調剤も堅調に推移。その結果、売上高は前年同期比4.7%増加し、241億8400万円となった。
② ビューティ
 化粧品は基礎化粧品、ポイントメイク等が伸張し、トイレタリーではヘアケア、オーラルケア等が伸張。その結果、売上高は前年同期比4.7%増加し、174億7000万円となった。
③ ホーム
 日用品は洗剤や家庭紙、ゴミ袋等が伸張し、衣料品では履物等が伸張。バラエティ部門はペット関連商品等が伸張。その結果、売上高は前年同期比9.3%増加し、254億1500万円となった。
④ フード
 食品は冷凍食品、日配品、生鮮食品等が伸張し、酒類ではビール類、酎ハイ等が伸張。その結果、売上高は前年同期比12.2%増加し、530億2800万円となった。

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