ツルハホールディングスは2021年5月期 第1四半期決算を公表した。
売上高は2246億2300万円(対前年同期比+ 7.6%)、営業利益151億6200万円(同+20.1%)、経常利益153億2800万円(同+19.1%)、純利益 91億3700万円(同+ 4.7%)だった。
対象期間は2020年5月16日~2020年8月15日。日用雑貨や食品など、依然、新型コロナウイルス関連商品の需要を取り込んだことで好調な業績となった。なお、今回のPLにはJRドラッグイレブンの業績は含んでいない。BSにはJR九州ドラッグイレブンの5月31日時点の
ものを含んでいる。
既存店業績をみると、6~8月は+4.6~+0.5%と客数増は落ち着いてきている一方、巣ごもり需要で客単価は+2.6~+4.3%と好調。
調剤においては、調剤報酬額は210億9000万円(前年同期比+2.8%)で、粗利率は37.5%(同+0.3%)、処方箋枚数は193万9000枚(同-6.1%)、処方箋単価は1万875円(同+9.5%)だった。3月以降、処方箋枚数の減少、単価の上昇傾向が続いているが、枚数の減少傾向、単価上昇傾向が6~8月においては徐々に緩和しつつあるという。第1四半期では、処方箋枚数は減少したものの、単価の上昇により増収、後発品の使用促進等により粗利率がわずかに上昇した結果となった。4月の調剤報酬改定の影響が大きくなかったことも影響している。
店舗数はJRドラッグイレブン(203店舗)を含まないと2156店舗、含む場合は2359店舗となる。
出店は28、閉店は22.閉店22店舗のうち、9店舗がインバウンド対応店舗。
今期の業績予想は売上高8600億円(前期比+2.3%)、営業利益 452億円(同+0.4%)、経常利益 464億8400万円(同+0.4%)、純利益 270億円(同-3.2%)を見込む。なお、この業績予想にはJR九州ドラッグイレブンの連結影響は織り込んでいない。
今期の重点課題は以下の5つとなる。
1つ目に、JR九州ドラッグイレブンの統合シナジーの最大化と収益性向上。9月16日から共同仕入れを実施する予定でおり、これにより一定のコスト低減が図れるとする。
2つ目はプライベートブランド「くらしリズム」の強化。
3つ目はスマホの活用とデジタル推進。
4つ目にシステム導入による人員配置の適正化。
5つ目に精肉、青果の委託販売の取り扱い拡大。
これらの推進により、中期目標として2024年5月期に、店舗数3,000店舗・売上高1兆円を目指す。