【第1四半期】ツルハHD、売上+7.6%、営業利益+20.1%。コロナ特需で

【第1四半期】ツルハHD、売上+7.6%、営業利益+20.1%。コロナ特需で

【2020.09.15配信】ツルハホールディングスは2021年5月期 第1四半期決算を公表した。売上高は2246億2300万円(対前年同期比+ 7.6%)、営業利益151億6200万円(同+20.1%)、経常利益153億2800万円(同+19.1%)、純利益 91億3700万円(同+ 4.7%)だった。対象期間は2020年5月16日~2020年8月15日。日用雑貨や食品など、依然、新型コロナウイルス関連商品の需要を取り込んだことで好調な業績となった。なお、今回の決算にはJRドラッグイレブンの業績は含んでいない。


 ツルハホールディングスは2021年5月期 第1四半期決算を公表した。
 売上高は2246億2300万円(対前年同期比+ 7.6%)、営業利益151億6200万円(同+20.1%)、経常利益153億2800万円(同+19.1%)、純利益 91億3700万円(同+ 4.7%)だった。
 対象期間は2020年5月16日~2020年8月15日。日用雑貨や食品など、依然、新型コロナウイルス関連商品の需要を取り込んだことで好調な業績となった。なお、今回のPLにはJRドラッグイレブンの業績は含んでいない。BSにはJR九州ドラッグイレブンの5月31日時点の
ものを含んでいる。

 既存店業績をみると、6~8月は+4.6~+0.5%と客数増は落ち着いてきている一方、巣ごもり需要で客単価は+2.6~+4.3%と好調。

 調剤においては、調剤報酬額は210億9000万円(前年同期比+2.8%)で、粗利率は37.5%(同+0.3%)、処方箋枚数は193万9000枚(同-6.1%)、処方箋単価は1万875円(同+9.5%)だった。3月以降、処方箋枚数の減少、単価の上昇傾向が続いているが、枚数の減少傾向、単価上昇傾向が6~8月においては徐々に緩和しつつあるという。第1四半期では、処方箋枚数は減少したものの、単価の上昇により増収、後発品の使用促進等により粗利率がわずかに上昇した結果となった。4月の調剤報酬改定の影響が大きくなかったことも影響している。

 店舗数はJRドラッグイレブン(203店舗)を含まないと2156店舗、含む場合は2359店舗となる。
 出店は28、閉店は22.閉店22店舗のうち、9店舗がインバウンド対応店舗。

 今期の業績予想は売上高8600億円(前期比+2.3%)、営業利益 452億円(同+0.4%)、経常利益 464億8400万円(同+0.4%)、純利益 270億円(同-3.2%)を見込む。なお、この業績予想にはJR九州ドラッグイレブンの連結影響は織り込んでいない。
 
 今期の重点課題は以下の5つとなる。

 1つ目に、JR九州ドラッグイレブンの統合シナジーの最大化と収益性向上。9月16日から共同仕入れを実施する予定でおり、これにより一定のコスト低減が図れるとする。

 2つ目はプライベートブランド「くらしリズム」の強化。
 3つ目はスマホの活用とデジタル推進。
 4つ目にシステム導入による人員配置の適正化。
 5つ目に精肉、青果の委託販売の取り扱い拡大。

 これらの推進により、中期目標として2024年5月期に、店舗数3,000店舗・売上高1兆円を目指す。

この記事のライター

関連する投稿


【ツルハHD】中間決算発表を延期/会計監査人から「誤謬」指摘で

【ツルハHD】中間決算発表を延期/会計監査人から「誤謬」指摘で

【2024.12.19配信】ツルハホールディングスは12月19日、2025 年2月期第2四半期決算発表の延期を公表した。過年度の連結財務諸表に関する誤謬が存在する可能性が判明したとしている。


【レデイ薬局】白石社長を解任/酒気帯び運転の検挙で

【レデイ薬局】白石社長を解任/酒気帯び運転の検挙で

【2024.11.14配信】ツルハホールディングスは11月14日開催の同社取締役会及び同社連結子会社である株式会社レデイ薬局(本社:愛媛県松山市)の臨時株主総会において、同社執行役員でレデイ薬局代表取締役社長である白石明生氏の取締役解任に関する決議を行った。、同日付で両社の役員を解任した。


【ウエルシアHD池野会長】ツルハHDとの統合「早く進めるのがよい」

【ウエルシアHD池野会長】ツルハHDとの統合「早く進めるのがよい」

【2024.05.10配信】ウエルシアホールディングスの代表取締役会長兼社長を務める池野隆光氏は5月10日、都内の会合で、ツルハホールディグスとの統合について触れ、「早く進めるのがよいと思っている」と述べた。同社の取引先を交えた会合「ウエルシアホールディングス共栄会」の総会で挨拶したもの。


【ツルハHD】ウエルシアHDとの経営統合報道でコメント公表

【ツルハHD】ウエルシアHDとの経営統合報道でコメント公表

【2023.02.26配信】ツルハホールディングスは2月26日、ウエルシアホールディングスとの経営統合に関する報道があったことを受け、コメントを公表した。


【ツルハHD2023年5月期 第3Q決算】鶴羽社長、調剤事業は「額をとりにいく戦略」

【ツルハHD2023年5月期 第3Q決算】鶴羽社長、調剤事業は「額をとりにいく戦略」

【2023.03.23配信】ツルハホールディングスは3月23日、2023年5月期第3四半期(2022年5月16日~2023年2月15日)の決算説明会を実施した。


最新の投稿


【販売中止】「フルナーゼ点鼻液」/グラクソ・スミスクライン

【販売中止】「フルナーゼ点鼻液」/グラクソ・スミスクライン

【2025.06.16配信】グラクソ・スミスクラインは6月16日、同社が販売する「フルナーゼ点鼻液」について、年内を目途に販売を中止することを公表した。


【大木ヘルスケアHD】“推し活”キーに医薬品需要に気付き/目薬や喉ケア/秋冬商品提案で

【大木ヘルスケアHD】“推し活”キーに医薬品需要に気付き/目薬や喉ケア/秋冬商品提案で

【2025.06.15配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングスは6月11日に、事業部説明会を開催した。来る6月17日(火)~6月18日(水)にTRC 東京流通センターで開く「2025OHKI秋冬用カテゴリー提案商談会2025 年 OHKI 秋冬用カテゴリー提案商談会」の事前説明会の位置付け。OTC医薬品に関しては、“推し活”市場の拡大を背景に、“推し活”をきっかけに需要に気付きを与える提案を実施することを説明した。


【骨太方針_閣議決定】「高齢化の伸び」に経済・物価動向の増加分を加算

【骨太方針_閣議決定】「高齢化の伸び」に経済・物価動向の増加分を加算

【2025.06.13配信】政府は6月13日、「経済財政運営と改革の基本方針 2025」、いわゆる骨太方針を閣議決定した。医療・介護に関連しては、「高齢化による増加分に相当する伸びにこうした経済・物価動向等を踏まえた対応に相当する増加分を加算する」と記載した。これまでは、社会保障関係費の伸びを高齢化の範囲内に抑える方針がとられてきた。薬剤師で参議院議員の神谷政幸氏はXで「税収増を踏まえた経営の安定化や確実な賃上げに繋がる対応がついに反映」と投稿。医療介護業界の声が届いたとの考えを示唆した。


【奈良県薬剤師会】「健康ハートの日 2025」に協賛/気になる“nara”測ろう血圧ポスター作成

【奈良県薬剤師会】「健康ハートの日 2025」に協賛/気になる“nara”測ろう血圧ポスター作成

【2025.06.12配信】奈良県薬剤師会(後岡伸爾会長)は、「健康ハートの日 2025」に協賛する。


【マイナ保険証】活用で「多重受診・過剰処方」発見効果/日本保険薬局協会調査

【マイナ保険証】活用で「多重受診・過剰処方」発見効果/日本保険薬局協会調査

【2025.06.12配信】日本保険薬局協会は6月12日に定例会見を開き、「保険薬局における医療DX活用と業務貢献等の実態調査」の結果を説明した。「多重受診・過剰処方」の発見など効果がみられた。