「福祉」の観点追加/災害薬事コーディネーターについても記載
「災害時薬事活動ガイドライン」改訂にあたり、特に追加した点について薬務課は、能登半島地震を踏まえ、救護所だけではなく、避難所等でも活動する薬剤師の内容を加えたと説明した。
また、医療全体の災害時の活動ガイドラインについては、医療だけでなく福祉の観点を加えるものとなっており、その点も足並みを揃え、拡充した。
さらに、薬事コーディネーターの内容も追加した。
同ガイドラインは、「東京都地域防災計画」に基づき、東京都全域、二次保健医療圏、区市町村を単位とした災害医療体制の概要や各機関の役割など、基本的な事項について記載した「災害時医療救護活動ガイドライン」に即して、災害時における薬剤師や薬事関係者の活動方針を示すもの。
今回改訂された「第2版」では、令和6年4月に新たに設置した「東京都災害薬事コーディネーター」の活動内容等を整理するとともに、能登半島地震の被災地における支援薬剤師班の活動経験を踏まえた内容の充実を図っている。また、ガイドラインの内容が、薬剤師班の活動方針に加え、災害時の薬事活動全般に掛かることから、名称を「災害時薬事活動ガイドライン」に変更している。
ガイドラインは東京都のHPから閲覧できる。
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kyuukyuu/saigai/yakuji-guideline