【長期品の選定療養】労災保険は「特別の料金を徴収」/これまでの関係部局からの確認内容からは変更

【長期品の選定療養】労災保険は「特別の料金を徴収」/これまでの関係部局からの確認内容からは変更

【2024.09.30配信】厚生労働省はこのほど、労災保険における長期収載品の選定療養について、周知用資料をホームページに掲載した。これまで関係部局からの確認では“特別の料金”を徴収しないとされてきたが、今回の掲示で“特別の料金”を徴収することとしている。


労災保険は特別の料金「徴収」/公害医療は特別の料金「徴収しない」

 労災保険における長期収載品の選定療養についての説明資料は、以下の厚労省ホームページに掲載された。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/rousai_shinryouhi/kaitei0604.html

 健康保険において長期収載品の処方等をする時は、医療上の必要がある場合等を除き、通常の一部負担金(1~3割)に加え「特別の料金」を徴収することとなったと説明。
 労災診療費の算定は、労災診療費算定基準に基づいているが、院内で長期収載品を処方する場合の「特別の料金」の計算方法は、労災保険の単価(12円または11円50銭)ではなく、健康保険と同様、10円で計算することとなるため、注意してほしいとしている。
 なお、長期収載品の処方等にあたって、医療上の必要を認める場合は、その理由を診療費請求内訳書の摘要欄に記載をすることとしている。

 日本薬剤師会でも9月30日、都道府県薬剤師会向けに事務連絡を発出。
 労災保険における長期収載品の選定療養の取り扱いについては、補償は医療保険制度とは別に給付されるものであるため、今回の選定療養は対象外として整理すること(すなわち、「特別の料金」は徴収しない)を関係部局から確認を得ていたところ、今般、労災保険については「特別の料金」を徴収するものであることの資料が、厚生労働省ホームページに掲載されたことを情報提供している。

 他方、公害医療については、長期収載品の選定療養の対象外であり、「特別の料金」は徴収しないとした。

この記事のライター

関連するキーワード


選定療養

関連する投稿


【厚労省】長期収載品の選定療養「患者負担2分の1以上」提案/中医協

【厚労省】長期収載品の選定療養「患者負担2分の1以上」提案/中医協

【2025.12.17配信】厚生労働省は12月17日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、長期収載品の選定療養についてを議題とし、「患者負担2分の1以上」を提案した。


【長期品の選定療養】「同一性への固執」による「医療上の必要性」認める

【長期品の選定療養】「同一性への固執」による「医療上の必要性」認める

【2025.03.18配信】厚生労働省は3月14日、「長期収載品の処方等又は調剤の取扱いに関する疑義解釈資料の送付について(その4)」を発出した。


【長期品の選定療養】患者が負担する「特別の料金」、医療費控除の対象/厚労省疑義解釈

【長期品の選定療養】患者が負担する「特別の料金」、医療費控除の対象/厚労省疑義解釈

【2025.03.18配信】厚生労働省は3月14日、「長期収載品の処方等又は調剤の取扱いに関する疑義解釈資料の送付について(その4)」を発出した。


【東京都薬剤師会_カスハラ調査結果】「漂白剤かけられた」/事件性疑われる事例も複数確認

【東京都薬剤師会_カスハラ調査結果】「漂白剤かけられた」/事件性疑われる事例も複数確認

【2025.01.10】東京都薬剤師会(都薬)は1月10日に定例会見を開いた。その中で都薬が進めていたカスハラに関する調査結果を公表した。「ハイターをかけられた」などの事件性が疑われる案件も複数明らかとなり、薬局・薬剤師が苦しめられている状況がわかった。一方で、医療従事者として我慢して対応している薬剤師の姿も浮かび上がった。また、きっかけに医薬品不足や選定療養などの社会環境や制度変更もあった。


【日本薬剤師会】“期中改定”でコメント公表

【日本薬剤師会】“期中改定”でコメント公表

【2024.12.26配信】日本薬剤師会は12月26日、診療報酬改定のない年の“期中改定”についてコメントを公表した。


最新の投稿


【ローソン】オンライン診療受診施設の設置へ/郊外団地モデル1号店で計画、店内には薬局も

【ローソン】オンライン診療受診施設の設置へ/郊外団地モデル1号店で計画、店内には薬局も

【2026.08.25配信】ローソン(本社:東京都品川区、代表取締役 社長:竹増 貞信氏)は8月4日、KDDIとともに、独立行政法人都市再生機構が管理するUR賃貸住宅高幡台団地(所在地:東京都日野市)において、店舗を拠点に世代を超えて誰もが安心して楽しく暮らせるマチづくり構想“ハッピーローソンタウン”の集合住宅型1号店として、「ハッピーローソンタウン日野高幡台店」をオープンしたと公表した。よろず相談を受けるほか、薬局も擁し、今後は近隣地でオンライン診療受診施設の設置も予定しているという。オンライン診療受診施設は医療法改正で新設されたもの。


【認定エッセンシャルサービス制度】経産省が開始に際してセミナー開催、薬剤師会にも参加要請

【認定エッセンシャルサービス制度】経産省が開始に際してセミナー開催、薬剤師会にも参加要請

【2026.08.25配信】経済産業省は9月、「認定エッセンシャルサービス制度活用セミナー」を各地で開催する。薬剤師会を通じて参加要請も行っている。


【四病院団体協議会】税制改正要望を提出/「診療報酬に加え税制支援策不可」

【四病院団体協議会】税制改正要望を提出/「診療報酬に加え税制支援策不可」

【2026.08.25配信】四病院団体協議会は8月21日、上野賢一郎厚生労働大臣宛に「令和9年度税制改正要望の重点事項」を提出した。地域医療を維持するためには診療報酬による対応に加え、税制を含めた支援策の充実が不可欠としている。


【スギ薬局】世界アルツハイマーデーの取り組みに協賛/日本でも9月は「認知症月間」

【スギ薬局】世界アルツハイマーデーの取り組みに協賛/日本でも9月は「認知症月間」

【2026.08.25配信】スギ薬局グループは、2026年9月21日の「世界アルツハイマーデー」に向けて、公益社団法人 認知症の人と家族の会が進める取り組みに協賛すると公表した。同社グループで患者・家族向け支援アプリなどを開発しているノックオンザドア社株式会社は、認知症のある本人や家族の声を取り込み、認知症向けプラットフォーム「ワタシテ」の開発を手掛けてきた経緯がある。


【厚労省】過活動膀胱症状改善薬「バップフォー」の2類移行議論/安全対策調査会

【厚労省】過活動膀胱症状改善薬「バップフォー」の2類移行議論/安全対策調査会

【2026.08.23配信】厚生労働省は8月27日、薬事審議会医薬品等安全対策部会「安全対策調査会」を開催し、プロピベリン塩酸塩の一般用医薬品のリスク区分について議論する。プロピベリン塩酸塩は「バップフォーレディ」(第1類医薬品)などとして販売されている。


ランキング


>>総合人気ランキング