【日本チェーンドラッグストア協会】ショー内でフェムケアゾーン展開/女性の“生きやすさ”にも貢献へ

【日本チェーンドラッグストア協会】ショー内でフェムケアゾーン展開/女性の“生きやすさ”にも貢献へ

【2024.08.30配信】日本チェーンドラッグストア協会の主催で8月30日~9月1日まで開催しているJAPANドラッグストアショー。展示場の中ではフェムケアコーナーを設置し、午前には会見が行われた。


 会見に臨んだフェムケアゾーン委員長の米原まき氏(エバグリーン廣甚 社長)は、ドラッグストアショーの同ゾーンの設置が昨年に続き、2年目になったことを説明。

 1年目はフェムケアという言葉を認知してもらうことに注力した一方、2年目の今年は出展社への説明でも言葉の認知が高まっているとの感触を示した。「フェムケアにドラッグストアが取り組んでいこうということに多くの企業さんに賛同いただいた実感がある」(米原氏)と語った。

 フェムケア市場は最近でも拡大している。米原氏は「ドラッグストアとして、日本の女性が働きやすく、生きやすくするためには何が必要なのか考えていきたい。お客さまだけでなく男性にも知っていただきたいという思いでゾーンを企画している」と話した。

 ドラッグストアとして5つのテーマに取り組んでいると説明。
 1つは生理、2つ目は妊娠・出産、3つ目は不妊、4つ目は更年期、5つ目はセクシャルウェルネスだという。
 5つ目のセクシャルウェルネスは、海外のドラッグストアでは取り扱いが広がっているものの、日本のドラッグストアでは課題も残っているとしつつも、「女性の健康につながるものとしてショーでは出展いただいている」と話した。

フェムケアゾーン委員長の米原まき氏(エバグリーン廣甚 社長)

 また、副委員長の関颯伎氏(セキ薬品 取締役 調剤本部 本部長)は出展ブースについて説明。

 今回は32社50小間の出展となり、昨年より増加したとした。

 注目ブースとしてはアルフレッサ社のブースで産婦人科医による相談コーナーを設けたことを紹介。産婦人科医の受診の敷居が高いと感じている女性においても相談をしてもらえるきっかけにしてほしいとするとともに、受診が必要なケースやセルフメディケーションで対応できる場合などについても理解を深めてもうらうきっかけになればとの思いを語った。

 また、大木ヘルスケアホールディングスのブースでは、鎮痛薬も女性の悩み解決として使い分けを提案していると紹介した。

フェムケアゾーン副委員長の関颯伎氏(セキ薬品 取締役 調剤本部 本部長)

ブースでは女性の健康に関するミニセミナーを時間ごとに開催する

この記事のライター

関連する投稿


【日本チェーンドラッグストア協会】「300店舗以上の区分廃止を」/調剤報酬改定で声明公表

【日本チェーンドラッグストア協会】「300店舗以上の区分廃止を」/調剤報酬改定で声明公表

【2025.10.17配信】日本チェーンドラッグストア協会は10月17日に定例会見を開き、調剤報酬改定における「300店舗区分」の見直しを求める声明を公表した。


【ドラッグストア協会】若手経営者ディスカッションを開催/ドラッグストアショーで

【ドラッグストア協会】若手経営者ディスカッションを開催/ドラッグストアショーで

【2025.07.29配信】日本チェーンドラッグストア協会は7月29日、定例会見を開き、8月8日から開催する第25回JAPANドラッグストアショーで若手経営者によるパネルディスカッションを開催すると説明した。


【ドラッグストア協会】森副会長、「200店舗」などへの波及警戒/調剤報酬改定要望

【ドラッグストア協会】森副会長、「200店舗」などへの波及警戒/調剤報酬改定要望

【2025.03.26配信】日本チェーンドラッグストア協会は3月26日に定例会見を開いた。


【ドラッグストア協会】調剤額伸び率鈍化、「まだ併設出店意欲ある」/今後の伸び率維持に自信

【ドラッグストア協会】調剤額伸び率鈍化、「まだ併設出店意欲ある」/今後の伸び率維持に自信

【2025.03.26配信】日本チェーンドラッグストア協会は3月26日、定例会見を開いた。


【ドラッグストア協会】OTC類似薬の保険適用除外論議にコメント

【ドラッグストア協会】OTC類似薬の保険適用除外論議にコメント

【2025.03.26配信】日本チェーンドラッグストア協会は3月26日に定例会見を開いた。


最新の投稿


【石川県薬剤師会】モバイルファーマシー「お披露目式」/スターリンクを搭載でDX対応

【石川県薬剤師会】モバイルファーマシー「お披露目式」/スターリンクを搭載でDX対応

【2025.10.31配信】石川県薬剤師会は10月31日、モバイルファーマシーお披露目式を開催した。


【東京都・厚労省】11月24日に「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動東京大会」

【東京都・厚労省】11月24日に「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動東京大会」

【2025.10.29配信】東京都薬務課は10月29日に定例会見を開き、令和7年11月24日(月曜日・祝日)13時30分から15時45分まで、令和7年度「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動東京大会」を開催することを説明した。今年は2年に一度の厚労省との共催年で、広い層に関心を持ってもらうため、多彩なタレントを招聘している。


【東京都薬務課】試買で指定薬物検出/前年9品目増の11物品から

【東京都薬務課】試買で指定薬物検出/前年9品目増の11物品から

【2025.10.29配信】東京都薬務課は10月29日、定例会見を開き、試買検査によって11物品から危険ドラッグを検出したことを説明した。9月29日に公表済み。前回公表の昨年11月の検査結果では2物品からの検出であり、薬務課では「11物品からの検出は多く驚いている」としている。今回の結果を受け、今後の試買を適切に行っていく方針。


【敷地内薬局】日医委員、診療所除外規定「削除も含めて検討すべき」/中医協

【敷地内薬局】日医委員、診療所除外規定「削除も含めて検討すべき」/中医協

【2025.10.24配信】厚生労働省は10月24日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「敷地内薬局」を個別事項として議論した。敷地内薬局を巡っては、令和2年度診療報酬改定において従来から存在する医療モールへの配慮として、「ただし、当該保険薬局の所在する建物内に診療所が所在している場合を除く」という「ただし書き」で除外規定が設けられていた。しかし昨今、特別な関係のある病院の敷地内にある保険薬局の同一建物に、別途診療所を誘致することで、ただし書きにより、特別調剤基本料Aの対象となることを回避する薬局事例などが問題になっていた。この問題に関連し、日本医師会委員は「ただし書きの削除も含めて検討すべき」と述べた。


【敷地内薬局】日薬「グループ減算含め検討を」/中医協

【敷地内薬局】日薬「グループ減算含め検討を」/中医協

【2025.10.24配信】厚生労働省は10月24日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「敷地内薬局」を個別事項として議論した。この中で日本薬剤師会(日薬)副会長の森昌平氏は前回改定で答申書付帯意見に落ち着いた敷地内薬局の“グループ減算”について、「敷地内薬局問題の改善が見えないのであればこのグループ減算も含め、あらゆる措置を引き続き検討していく必要があると考える」と述べた。