【夜間休日リスト】道薬、非会員情報収集を開始/副会長の山田武志氏、リスト化は「薬局体制の見える化の契機」

【夜間休日リスト】道薬、非会員情報収集を開始/副会長の山田武志氏、リスト化は「薬局体制の見える化の契機」

【2024.05.14配信】6月の調剤報酬改定施行を控えて、都道府県薬剤師会での夜間・休日対応リスト構築が急ピッチで進んでいる。北海道薬剤師会(道薬)では直接、道内の薬局の情報をGoogleフォームなどを活用して収集。非会員の情報収集も開始している。


 6月の調剤報酬改定施行を控えて、都道府県薬剤師会での夜間・休日対応リスト構築が急ピッチで進んでいる。

 北海道薬剤師会(道薬)では直接、道内の薬局の情報をGoogleフォームなどを活用して収集。道薬が構築している道民向けのサイト「どうやく ねっと」ですでにリストを公表している。
 5月9日時点で道内の約2300薬局のうち、3割に当たる746薬局の情報を掲載済み。これには加算目的ではなくても掲載を希望する薬局の情報も含まれており、広く薬局の体制を把握するものとなっている。
 これに加えて5月13日には、非会員の情報収集窓口となるページを北海道薬剤師会のHPに掲載した。非会員の掲載に関しては事務手数料として有料とする。なお非会員薬局数は約200。

 道薬では当初からリスト化を積極的に進めるべきものとして位置付けてきた。
 道薬副会長の山田武志氏は、「地域ごとの薬局の体制を“見える化”する良いきっかけとなっている」と受け止める。
 「これまで、自分たちの地域の薬局の体制を表にして見ることがなかった。見える化した上で、体制に不足があるのであれば“じゃあ、どうするのか”ということが次のステップになる」と話す。

 道薬では今回、「休日輪番薬局リスト」の提供も支部に依頼した。現状、構築できている地域ばかりではないため、全ての支部の体制が揃うのは難しいとの見方だが、対応している地域の情報を発信していくことは重要との考え。
 一方、現実的には輪番を組むのも厳しくなっている地域もある。そういう地域の“次のステップ”は何が想定されるのか。この問いに山田氏は「例えば夜間・休日センターのような場所がカバーをしていくことも考えられる」とする。実際に、例えば帯広市は「帯広市休日夜間急病センター」を運営しており、薬剤師に関しては薬剤師会などが主体となって派遣しているようだ。これも難しくなれば近隣市町村との連携が選択肢になる。こうしたそれぞれの地域の医療実情も踏まえて薬剤師の対応も考えていくことになる可能性が示唆される。
 
 「これまで、ともすると、門前の病院・クリニックへ視線が向いてしまっていた薬局が、地域の中での存在として目を向けるきっかけでもある。それは調剤だけではなくて、抗原検査キットや緊急避妊薬のほか、OTC薬も含めて地域にどう薬局が薬剤師サービスを提供していくかということにつながる。これは薬局・薬剤師の未来の振興にもつながることだと思っている」(山田氏)。

 リスト作成・公開に携わる常務理事の大森嵩氏は、G-MISとの違いについては、「G-MISは全国一律のやり方だが、今回のリスト化は全国統一というよりも地域事情を汲んだ取り組みが反映できる余地があると思う」と指摘。道薬では6ブロックに分けてリスト化した。また大森氏は「何よりも薬剤師会自らがリスト化に携わったことに意味があると実感している」と指摘した。

この記事のライター

関連する投稿


【チェーンドラッグストア協会】調剤報酬改定で会見

【チェーンドラッグストア協会】調剤報酬改定で会見

【2026.02.23配信】日本チェーンドラッグストア協会は2月20日に会見を開き、「令和8年度調剤報酬改定に対する見解」を公表、説明した。


【日本保険薬局協会】調剤報酬改定で緊急要望

【日本保険薬局協会】調剤報酬改定で緊急要望

【2026.02.23配信】日本保険薬局協会は2月20日に会見を開き、「令和8年度改定の答申を踏まえた緊急要望書」を公表、説明した。「集中率カウント変更」に対して激変緩和措置を強く要望。また、「門前薬局等立地依存減算」の導入に対し、「断固反対」としている。


【答申】新・地域支援加算、おおむね3点減点か

【答申】新・地域支援加算、おおむね3点減点か

【2026.02.13配信】厚生労働省は2月13日に中央社会保険医療協議会総会を開き、令和8年度診療報酬改定について答申した。後発薬調剤体制や供給体制、地域支援の要件を求める「地域支援・医薬品供給対応体制加算」はこれら要件の旧来の点数の合算から考えると3点の減点ともいえる。


【答申】調剤管理料「2区分」化では「7日以下」では増点の結果

【答申】調剤管理料「2区分」化では「7日以下」では増点の結果

【2026.02.13配信】厚生労働省は2月13日に中央社会保険医療協議会総会を開き、令和8年度診療報酬改定について答申した。調剤管理料(内服薬)では、「長期処方」(28日分以上)以外は10点となる。長期処方は60点。


【答申】調剤基本料「1」と「3ーハ」で2点増点

【答申】調剤基本料「1」と「3ーハ」で2点増点

【2026.02.13配信】厚生労働省は2月13日に中央社会保険医療協議会総会を開き、令和8年度診療報酬改定について答申した。調剤基本料「1」と「3ーハ」で2点増点する。


最新の投稿


【訃報】松本純氏/元衆議院議員、元国家公安委員会委員長

【訃報】松本純氏/元衆議院議員、元国家公安委員会委員長

【2026.03.19配信】元自民党衆議院議員で元国家公安委員会委員長の松本純氏が3月19日に都内病院で死去した。


【日本薬剤師会】副会長候補者に豊見敦氏が届け出/医療保険主担当常務理事

【日本薬剤師会】副会長候補者に豊見敦氏が届け出/医療保険主担当常務理事

【2026.03.16配信】日本薬剤師会の副会長候補者選挙に、現・常務理事の豊見敦氏が届け出た。


【厚労省医産情課】医薬品産業政策のショート動画作成

【厚労省医産情課】医薬品産業政策のショート動画作成

【2026.03.13配信】厚生労働省は3月13日、医薬品政策に関するショート動画作成・公表した。


【日本保険薬局協会】管理薬剤師の適切な配置で注意喚起発出/会員企業子会社の不祥事受け

【日本保険薬局協会】管理薬剤師の適切な配置で注意喚起発出/会員企業子会社の不祥事受け

【2026.03.12配信】日本保険薬局協会は3月12日に定例会見を開いた。この中で協会会員企業子会社の不祥事受けて、管理薬剤師の適切な配置に関する注意喚起を発出したことを明らかにした。


【ウエルシアHD傘下の薬局不祥事】日薬岩月会長、「これから薬事監視入る」と予測

【ウエルシアHD傘下の薬局不祥事】日薬岩月会長、「これから薬事監視入る」と予測

【2026.03.11配信】日本薬剤師会は3月11日に定例会見を開いた。この中で会長の岩月進氏はウエルシアホールディングス子会社のコクミンにおける薬局不祥事について言及し、「おそらくこれから地元の厚生局などから薬事監視が入って人員の確保ができているかどうかを確認されると思う」と予測した。根本的な原因に人手不足があり企業責任は明白との考え。


ランキング


>>総合人気ランキング