令和6年度調剤報酬改定では、薬局の体制に係る情報の「周知」に関しては、地域支援体制加算とともに、連携強化加算、在宅薬学総合体制加算において要件となった。その1つの手法として、地域薬剤師会や都道府県薬剤師会が中心となったリスト作成が進められている。
こうしたリスト作成にあたっての協会としての取り組み状況について記者から質問が出ると、三木田慎也会長は、薬剤師会の“傘下”として取り組むような方向性に関して「違和感もある」との感触を示した。次のように述べた。
「かねてから夜間休日問題というのは存在していて、これは当協会しても何とかできないだろうかなというふうに、私自身はずっと考えていました。今回、薬剤師会のなにか、傘下みたいなことで云々というところについては、若干の違和感も感じています。これからの議論を協会の中でもしていかなければいけないと思います」(三木田会長)。
その上で、協会加盟の薬局は夜間・休日対応に適した薬局との見方も示した。
「問題は休日・夜間に開ける薬局とは、どういう薬局がふさわしいのかという切り口。そういう意味ではある種、薬がしっかりと整っているであるとか、場合によっては仮眠できるぐらいの施設みたいなこともひょっとしたら必要なのかもしれません。また在宅の要請なども併せて考えるというようなことでいくと、きっとエヌファ(協会)の薬局は結構ふさわしいポジションなのかなというふうに思います。この辺は私個人でちょっと一人走るといけないので、十分、中で協議をした上の方向性でいきたいと考えています」(三木田会長)。
協会でリスト化の取り組みは始まっているのかとの質問に対しては、専務理事の吉野隆之氏は「各地で取り組みが始まっていると聞いてます。我々としては、厚労省医薬局でとりまとめている情報提供のスキーム、あちらにのっけられれば一番いいなと思っていたんですけれども、保険局的にはあれでは品質が足りないということで、別途、やるんだということのようなので、あれに匹敵する、あれの欠点を超えるような情報提供体制を薬剤師会の方でしてくれるんだろうなというふうに期待をしております」と回答した。
【日本保険薬局協会】薬剤師会の“傘下”のような取り組み、「違和感」/休日・夜間対応リスト作成で三木田会長
【2024.04.11配信】日本保険薬局協会は4月11日に定例会見を開いた。
関連する投稿
【独自_3団体トップ鼎談③】「患者のためなのか」を問われた令和8年度調剤報酬改定/日本薬剤師会
【2026.09.27配信】日本薬剤師会(日薬)は、令和8年度調剤報酬改定について「患者のためなのかが問われた改定」との受け止めを明かした。都市部への新規出店に対して減点するとの措置についても、薬局集積について「患者が望んだことなのか」という考え方が成り立つとし、医療リソースの足りていない地域への対応を国として考えていくことの表れだとの見方も示した。日薬が取り組む「地域医薬品提供体制」によって、全国津々浦々に薬剤師のサービスを提供していく必要があると語った。
【独自_3団体トップ鼎談②】在宅への評価、「われわれが目指す地域医療機能の強化と完全に一致」/日本チェーンドラッグストア協会
【2026.09.16配信】日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は、令和8年度調剤報酬改定において「300店ルールの撤廃」や「基本料3-ハの2点加点」、「在宅機能評価」などについて評価する考えを示した。本紙が実施した日本薬剤師会、日本保険薬局協会とのトップ鼎談で、塚本厚志会長が見解を示したもの。今後、経営効率化や規模拡大は「ドラッグストアチェーンが今まで重ねてきた企業努力の結果、成果である」ことを訴え、1つ1つの薬局の質や機能での評価を求める。
【独自_3団体トップ鼎談①】入院回避等のアウトカムに対する評価を/日本保険薬局協会
【2026.09.14配信】日本保険薬局協会(NPhA)は、将来的に入院回避等のアウトカムに対する評価を体系に組み込んでほしいとの考えを示した。本紙が実施した日本薬剤師会、日本チェーンドラッグストア協会とのトップ鼎談で、藤井江美会長が見解を示したもの。今後、求めていく政策提言において、薬剤師の職域拡大を支える制度整備を求めていく考え。残薬削減、アドヒアランス向上、重複投薬の削減、適切な受診勧奨なども患者アウトカムへの薬剤師の貢献として挙げた。(聞き手=本紙編集長・菅原幸子)
【日本保険薬局協会】調剤報酬改定、「地方」に厳しい可能性/影響調査
【2026.09.10配信】日本保険薬局協会は9月10日に定例会見を開き、令和8年度調剤報酬改定の影響調査を公表した。
【日本保険薬局協会】調剤報酬改定影響調査/在総加算2が算定率22.1%→3.3%へ急激
【2026.08.06配信】日本保険薬局協会は8月6日に定例会見を開き、「令和8年度調剤報酬改定に係る保険薬局への影響」の調査結果を公表した。在宅分野では、在宅薬学総合体制加算2の算定率が22.1%から3.3%へ大きく低下した。
最新の投稿
【東京都薬務課】“濫用薬”、「陳列場所」見ている/薬事監視で
【2026.09.29配信】東京都薬務課は9月29日に定例会見を開いた
【アイン敷地内薬局裁判】元取締役の新山典義被告は逆転有罪/最高裁が控訴審無罪判決を破棄
【2026.09.28配信】KKR札幌医療センターの敷地内薬局整備を巡り、アインファーマシーズの元代表取締役社長と元取締役が公契約関係競売入札妨害の罪に問われ、1審有罪、2審無罪となり札幌高検が上告していた裁判の上告審判決の言い渡しが、9月28日午前11時から最高裁第2小法廷で行われた。
【独自_3団体トップ鼎談③】「患者のためなのか」を問われた令和8年度調剤報酬改定/日本薬剤師会
【2026.09.27配信】日本薬剤師会(日薬)は、令和8年度調剤報酬改定について「患者のためなのかが問われた改定」との受け止めを明かした。都市部への新規出店に対して減点するとの措置についても、薬局集積について「患者が望んだことなのか」という考え方が成り立つとし、医療リソースの足りていない地域への対応を国として考えていくことの表れだとの見方も示した。日薬が取り組む「地域医薬品提供体制」によって、全国津々浦々に薬剤師のサービスを提供していく必要があると語った。
【東京都薬剤師会】明治安田生命と協定締結/「大人の塗り絵コンクール」等健康増進で
【2026.09.25配信】東京都薬剤師会は、明治安田生命と健康増進の取り組みに関する連携協定を締結。9月25日に締結式を開いた。
【2026.09.24配信】日本薬局学会は2026年10月17日(土)・18日(日)の両日、グランキューブ大阪(大阪国際会議場)にて第20回学術総会を開く。