ココカラファイン、4-6月は売上-7.6%もマツキヨとのシナジー実現で通期は増益予測

ココカラファイン、4-6月は売上-7.6%もマツキヨとのシナジー実現で通期は増益予測

【2020.07.31配信】ココカラファインは2021年3月期第1四半期を公表した。それによると、売上高は945億3100万円(前年同期比-7.6%)、営業利益 17億7700万円(同-39.5%)、経常利益22億7400万円(同-37.1%)、純利益13億7900万円(同-38.3%)だった。都市型店舗でのインバウンド需要や化粧品等の高付加価値商品の落ち込みがあった。対象期間は2020年4月1日~2020年6月30日。


【2020.07.31配信】ココカラファインは2021年3月期第1四半期を公表した。それによると、売上高は945億3100万円(前年同期比-7.6%)、営業利益 17億7700万円(同-39.5%)、経常利益22億7400万円(同-37.1%)、純利益13億7900万円(同-38.3%)だった。対象期間は(2020年4月1日~2020年6月30日。
 
 新型コロナウイルス感染拡大の影響によりマスクや消毒用アルコールなどの関連商品の需要が増加し、外出自粛により食品の売上構成比が高い住宅地型や郊外型の店舗においては来店客数等の増加があったが、都市型店舗でのインバウンド需要や化粧品等の高付加価値商品の落ち込みがあった。調剤事業における処方せん枚数減少等の影響も大きかった。
 出退店については、新規13店舗を出店、12店舗を退店し、3店舗の改装。当該期間末の店舗数は、1,346店舗、うち調剤取扱店舗数は316店舗となった。なお、健康サポート薬局は55店舗。

 通期では増益を予想する。通期予測に変更はなく、売上高3879億円(前期比-4.0%)、営業利益139億円(同+4.2%)、経常利益160億円(同+2.4%)、純利益91億円(同+10.0%) を予測。
 高収益体質への変革を推進する。具体的には、マツモトキヨシホールディングスとの資本業務提携に基づく早期シナジー実現に取り組むほか、新規出店によるドミナント強化と規模拡大も図る。ココカラクラブカードやスマートフォン用アプリ「ココカラ公式アプリ」、SNSや共通ポイントを活用した全方位営業も継続。さらに、調剤事業においては、地域の人へ向けた健康増進を支援する「健康サポート薬局」づくりや「かかりつけ薬剤師」の質の向上、遠隔服薬指導に取り組む。
 基幹システム刷新や効率的な物流システムの構築を目的にした物流センターの自社化等の施策も推進している。

この記事のライター

関連する投稿


【ココカラファインHC】シグマ薬品(大阪府八尾市)の7店舗譲受

【ココカラファインHC】シグマ薬品(大阪府八尾市)の7店舗譲受

【2025.09.22配信】株式会社マツキヨココカラ&カンパニーのグループ会社である株式会社ココカラファインヘルスケア(本社:神奈川県横浜市)は9月22日、ドラッグストア、調剤薬局を運営するシグマ薬品株式会社(本社:大阪府八尾市)から、ドラッグストア事業および調剤薬局事業の一部を譲り受けることを決定し、同日、事業譲渡契約を締結したと公表した。


【ウエルシアHD四半期決算(3〜5月)】調剤は売上+9.7%、構成比20.1%に達する

【ウエルシアHD四半期決算(3〜5月)】調剤は売上+9.7%、構成比20.1%に達する

【2022.07.06配信】ウエルシアホールディングスは7月5日、2023年2月期 第1四半期決算(2022年3月1日~2022年5月31日)を公表した。それによると、調剤売上は対前年同期比+9.7%の538億5700万円で、対売上高構成比は20.1%に達した。直近通期の対売上高調剤構成比は19.4%、直近1年間の四半期では最高で20.0%。調剤構成比の上昇がみられる。


【クスリのアオキHD】第3四半期末までに100薬局開設/併設店は460店となり併設率58.1%に/22年5月期第3四半期決算

【クスリのアオキHD】第3四半期末までに100薬局開設/併設店は460店となり併設率58.1%に/22年5月期第3四半期決算

【2022.03.30配信】クスリのアオキホールディングスは3月30日、2022年5月期第3四半期の連結業績(2021年5月21日~2022年2月20日)を公表した。それによると、2022年5月期第3四半期末までにドラッグストア併設調剤薬局を100薬局、新規に開設。ドラッグストア792店舗のうち、調剤薬局併設は460店舗となった。併設率は約6割になる。


【第3四半期決算】サンドラッグ、売上+2.3%、営業利益−8.5%

【第3四半期決算】サンドラッグ、売上+2.3%、営業利益−8.5%

【2022.02.15配信】サンドラッグ は2月14日、2022年3月期 第3四半期決算業績を公表した。それによると、売上高は4916億5900万円(前年同期比2.3%増)、営業利益274億4100万円(同8.5%減)、経常利益279億5300万円(同8.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益190億400万円(同8.3%減)だった。


【コスモス薬品】2022年5月期 第2四半期決算は売上高3711億3800万円(前年同四半期3641億7500万円)

【コスモス薬品】2022年5月期 第2四半期決算は売上高3711億3800万円(前年同四半期3641億7500万円)

【2022.01.11配信】コスモス薬品は1月11日、2022年5月期第2四半期の連結業績(2021年6月1日~2021年11月30日)を公表した。それによると、売上高3711億3800万円(前年同四半期は3641億7500万円)、営業利益149億7900万円(前年同四半期は182億920万円)、経常利益164億940万円(前年同四半期は195億4700万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益112億450万円(前年同四半期は130億720万円)だった。当第1四半期連結会計期間の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用しているため、当該基準等適用前の実績値に対する増減率は記載していない。


最新の投稿


【石川県薬剤師会】モバイルファーマシー「お披露目式」/スターリンクを搭載でDX対応

【石川県薬剤師会】モバイルファーマシー「お披露目式」/スターリンクを搭載でDX対応

【2025.10.31配信】石川県薬剤師会は10月31日、モバイルファーマシーお披露目式を開催した。


【東京都・厚労省】11月24日に「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動東京大会」

【東京都・厚労省】11月24日に「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動東京大会」

【2025.10.29配信】東京都薬務課は10月29日に定例会見を開き、令和7年11月24日(月曜日・祝日)13時30分から15時45分まで、令和7年度「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動東京大会」を開催することを説明した。今年は2年に一度の厚労省との共催年で、広い層に関心を持ってもらうため、多彩なタレントを招聘している。


【東京都薬務課】試買で指定薬物検出/前年9品目増の11物品から

【東京都薬務課】試買で指定薬物検出/前年9品目増の11物品から

【2025.10.29配信】東京都薬務課は10月29日、定例会見を開き、試買検査によって11物品から危険ドラッグを検出したことを説明した。9月29日に公表済み。前回公表の昨年11月の検査結果では2物品からの検出であり、薬務課では「11物品からの検出は多く驚いている」としている。今回の結果を受け、今後の試買を適切に行っていく方針。


【敷地内薬局】日医委員、診療所除外規定「削除も含めて検討すべき」/中医協

【敷地内薬局】日医委員、診療所除外規定「削除も含めて検討すべき」/中医協

【2025.10.24配信】厚生労働省は10月24日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「敷地内薬局」を個別事項として議論した。敷地内薬局を巡っては、令和2年度診療報酬改定において従来から存在する医療モールへの配慮として、「ただし、当該保険薬局の所在する建物内に診療所が所在している場合を除く」という「ただし書き」で除外規定が設けられていた。しかし昨今、特別な関係のある病院の敷地内にある保険薬局の同一建物に、別途診療所を誘致することで、ただし書きにより、特別調剤基本料Aの対象となることを回避する薬局事例などが問題になっていた。この問題に関連し、日本医師会委員は「ただし書きの削除も含めて検討すべき」と述べた。


【敷地内薬局】日薬「グループ減算含め検討を」/中医協

【敷地内薬局】日薬「グループ減算含め検討を」/中医協

【2025.10.24配信】厚生労働省は10月24日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「敷地内薬局」を個別事項として議論した。この中で日本薬剤師会(日薬)副会長の森昌平氏は前回改定で答申書付帯意見に落ち着いた敷地内薬局の“グループ減算”について、「敷地内薬局問題の改善が見えないのであればこのグループ減算も含め、あらゆる措置を引き続き検討していく必要があると考える」と述べた。