【武見厚労相】薬剤自己負担の議論、「イノベーション推進」のために「長期収載品等の自己負担の在り方の見直しを検討」

【武見厚労相】薬剤自己負担の議論、「イノベーション推進」のために「長期収載品等の自己負担の在り方の見直しを検討」

【2023.10.03配信】厚生労働相の武見敬三氏は10月3日、10時20分から省内で会見し、薬剤自己負担の議論について、「イノベーション推進」のために「長期収載品等の自己負担の在り方の見直しの検討」を進めていると述べた。


 厚生労働省がホームページで明らかにした会見概要によると、武見大臣は、記者から社会保障審議会医療保険部会での薬の窓口負担の見直しについての見通しについて質問が出ると、「創薬力強化に向けて、革新的な医薬品等の開発強化、そして研究開発型のビジネスモデルへの転換促進等を行うために、保険収載時を始めとするイノベーションの適切な評価などの更なる薬価上の措置等を推進する、これが骨太の方針の中に入りました」と説明。その上で、「さらに医療保険財政の中で、こうしたイノベーションを推進するために、長期収載品等の自己負担の在り方の見直しの検討を進めております。この方針に基づき、社会保障審議会医療保険部会において、その検討が始まったという経緯と承知しています」と述べた。

 今後のスケジュールについては、「だいたい年末にかけて取りまとめを行う方向だと聞いています」とした。

 9月29日に開かれた社会保障審議会医療保険部会では、 「国民負担の軽減とイノベーションの推進が求められる中、骨太2023においては、『創薬力強化に向けて、革新的な医薬品、医療機器、再生医療等製品の開発強化、研究開発型のビジネスモデルへの転換促進等を行うため、保険収載時を始めとするイノベーションの適切な評価などの更なる薬価上の措置…等を推進する。…医療保険財政の中で、こうしたイノベーションを推進するため、長期収載品 等の自己負担の在り方の見直し、検討を進める』とされている」と説明。加えて有識者検討会において、「新薬の研究開発に注力する環境を整備する観点や、長期収載品の様々な使用実態に応じた評価を行う観点から、選定療養の活用や現行の後発品への置換え率に応じた薬価上の措置の見直しを含め、適切な対応について、検討すべき」と提示していた。
 その上で、「こうした中、薬剤自己負担の在り方の見直しについて、どういった対応が考えられるか」との論点を提示していた。

この記事のライター

関連する投稿


【中医協】最低薬価引き上げ、約3%

【中医協】最低薬価引き上げ、約3%

【2025.01,15配信】厚生労働省は1月15日、中医協総会を開き、令和7年度の薬価改定について議論した。最低薬価について約3%程度引き上げることとした。


【福岡厚労相会見】大臣折衝内容を説明/後発医薬品供給支援基金を造成

【福岡厚労相会見】大臣折衝内容を説明/後発医薬品供給支援基金を造成

【2024.12.25配信】福岡厚生労働相は12月25日午前に会見を開き、大臣折衝内容を説明。後発医薬品供給支援基金を造成するとした。


【令和7年度改定】特定薬剤管理指導加算3ロ5点 →10点/長期収載品の選定療養等に係る説明等に係る評価見直しで

【令和7年度改定】特定薬剤管理指導加算3ロ5点 →10点/長期収載品の選定療養等に係る説明等に係る評価見直しで

【2024.12.25配信】厚生労働省は12月25日、中医協総会を開き、薬価中間年改定の年に行う期中の診療報酬改定について議論した。調剤においては、特定薬剤管理指導加算3ロ5点を10点に引き上げることとした。長期収載品の選定療養等に係る説明等に係る評価を見直す。


【令和7年度】薬価中間年改定、薬剤費2466億円(国費648億円)の削減/大臣折衝決定

【令和7年度】薬価中間年改定、薬剤費2466億円(国費648億円)の削減/大臣折衝決定

【2024.12.25配信】厚生労働省は12月25日、中医協薬価専門部会を開いた。


【令和7年度薬価改定骨子】支払い側意見/「薬価改定実施の判断に感謝」医療保険制度の持続可能性確保に向け

【令和7年度薬価改定骨子】支払い側意見/「薬価改定実施の判断に感謝」医療保険制度の持続可能性確保に向け

【2024.12.20配信】厚生労働省は12月20日11時から中央社会保険医療協議会薬価専門部会を開き、「令和7年度薬価改定の骨子(たたき台)」を示した。これに対し、支払い側から意見が示された。


最新の投稿


【アイン敷地内薬局裁判】元取締役の新山典義被告は逆転有罪/最高裁が控訴審無罪判決を破棄

【アイン敷地内薬局裁判】元取締役の新山典義被告は逆転有罪/最高裁が控訴審無罪判決を破棄

【2026.09.28配信】KKR札幌医療センターの敷地内薬局整備を巡り、アインファーマシーズの元代表取締役社長と元取締役が公契約関係競売入札妨害の罪に問われ、1審有罪、2審無罪となり札幌高検が上告していた裁判の上告審判決の言い渡しが、9月28日午前11時から最高裁第2小法廷で行われた。


【独自_3団体トップ鼎談③】「患者のためなのか」を問われた令和8年度調剤報酬改定/日本薬剤師会

【独自_3団体トップ鼎談③】「患者のためなのか」を問われた令和8年度調剤報酬改定/日本薬剤師会

【2026.09.27配信】日本薬剤師会(日薬)は、令和8年度調剤報酬改定について「患者のためなのかが問われた改定」との受け止めを明かした。都市部への新規出店に対して減点するとの措置についても、薬局集積について「患者が望んだことなのか」という考え方が成り立つとし、医療リソースの足りていない地域への対応を国として考えていくことの表れだとの見方も示した。日薬が取り組む「地域医薬品提供体制」によって、全国津々浦々に薬剤師のサービスを提供していく必要があると語った。


【東京都薬剤師会】明治安田生命と協定締結/「大人の塗り絵コンクール」等健康増進で

【東京都薬剤師会】明治安田生命と協定締結/「大人の塗り絵コンクール」等健康増進で

【2026.09.25配信】東京都薬剤師会は、明治安田生命と健康増進の取り組みに関する連携協定を締結。9月25日に締結式を開いた。


【薬局学会】10月17日・18日に学術総会を開催/大阪で

【薬局学会】10月17日・18日に学術総会を開催/大阪で

【2026.09.24配信】日本薬局学会は2026年10月17日(土)・18日(日)の両日、グランキューブ大阪(大阪国際会議場)にて第20回学術総会を開く。


【厚労省】地域フォーミュラリに関する研修会を開催/第1回は10月21日

【厚労省】地域フォーミュラリに関する研修会を開催/第1回は10月21日

【2026.09.21配信】厚生労働省は9月20日までに、「地域フォーミュラリに関する研修会」の開催案内をホームページに掲載した。


ランキング


>>総合人気ランキング