公表された「≪医療≫国家戦略特区等提案検討要請回答」によると、大阪府・大阪市・薬局DX推進コンソーシアムの3者が提案した「薬剤師の地域における対人業務の強化(対物業務の効率化)に関して、厚労省は「ご提案について、国家戦略特区での実証の方向性で適 切に検討を進めてまいりたい」と回答した。
具体的な提案の実施内容は、「薬局の調剤業務の一部(一包化及びそのための薬剤の取り揃え)を他の薬局に委託する。なお、厚生労働省研究班のガイドライン(暫定版)に準拠して実施する」というもの。
こうした事業にあたり、「事業の実施を不可能又は困難とさせている規制等の内容」については、「薬局開設者に、調剤の求めがあった場合には、その薬局で調剤に従事する薬剤師にその薬局で調剤させるよう義務付けている」という「医薬品医療機器等法施行規則 第十一条の十一」。
これらの規制に対し、「処方箋を応需した薬局が、医薬品の調剤業務における調製業務の一部を、安全性を担保できる仕組みを明確化した上で、他の薬局で行わせることを可能にする」との規制・制度改革を求める内容。
同事業に関しては、今年4月にファルメディコが単独で特区提案、その際は厚労省は「事業に参加する薬局の所在地の地方公共団体の参画が前提になる」と回答していた。今回はファルメディコを中心に薬局企業でコンソーシアムをつくった上で、大阪府・大阪市を交えた共同提案となったため、厚労省も同事業の特区実証を検討する意向を示したとみられる。
【調剤業務の一部外部委託】厚労省、大阪府での特区に「実証の方向で検討進める」
【2023.09.28配信】内閣府はこのほど、「国家戦略特区等に関する検討要請に対する各府省庁からの回答について(令和5年度分)」を公表した。この中で、大阪府・大阪市・薬局DX推進コンソーシアムの3者が提案した調剤業務の外部委託に関わる事業について、厚労省は「実証の方向性で検討を進めてまいりたい」と回答した。
関連する投稿
【“絆”特区】区域方針まとまる/福島・長崎県では医療用薬のドローン配送も視野
【2024.08.26配信】内閣府は8月26日、「第64回国家戦略特別区域諮問会議」を開き、“絆”特区の区域方針をまとめた。
【内閣府地方創生推進】電子処方箋未導入薬局にも処方認める実証開始/茅野市対象
【2024.06.27配信】内閣府地方創生推進事務局は6月26日、制度改革に関する調査事業で6事業を採択したと公表した。
【2024.05.10配信】厚生労働省は5月9日、「国家戦略特別区域調剤業務一部委託事業の実施要領に関する質疑応答集(Q&A)」を発出した。
【2024.05.10配信】内閣府地方創生推進事務局は5月9日、「国家戦略特別区域調剤業務一部委託事業」を創設したと公表した。
【厚労省】調剤外部委託の特区実施要領を通知/特区事業開始の素地整う
【2024.05.09配信】厚生労働省は5月9日、「国家戦略特別区域調剤業務一部委託事業の実施要領」を発出した。これにより大阪での特区事業実施の素地が整うことになる。
最新の投稿
【東京都薬剤師会】“小規模な薬局を大規模へ”は「許しがたい」/髙橋会長
【2026.01.09配信】東京都薬剤師会(都薬)は1月9日に定例会見を開いた。その中で髙橋正夫会長は調剤報酬改定の議論に触れ、小規模な薬局を大規模へといった方向については「許しがたいという感覚を持っている」と憤りを示した。
【中医協】診療側意見、「かかりつけ薬剤師・薬局に対する評価」要望
【2025.12.26配信】厚生労働省は12月26日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開いた。令和8年度診療報酬改定への各号意見が表明された。
【中医協】支払側意見、調剤基本料1除外を要望/600 回超かつ集中率 85%超、特に都市部薬局で
【2025.12.26配信】厚生労働省は12月26日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開いた。令和8年度診療報酬改定への各号意見が表明された。
【令和8年度診療報酬改定】本体+3.09%、令和8年度及び令和9年度の2年度平均として
【2025.12.24配信】12月24日の予算大臣折衝を踏まえて、令和8年度の診療報酬改定が決定した。令和8年度及び令和9年度の2年度平均として、本体を+3.09%とする。令和8年度+2.41%、令和9年度 +3.77%とする。
【2025.12.24配信】厚生労働省は12月24日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、オンライン受診施設に関して保険薬局内の開設に関する課題を提示した。委員からは、いわゆる療担規則に規定のある「経済上の利益の提供による誘引の禁止」などに照らすと懸念があるとして反対意見が相次いだ。