サンドラッグ、景品法違反で謝罪。原因に「過去の価格を認識」

サンドラッグ、景品法違反で謝罪。原因に「過去の価格を認識」

【2020.07.25配信】 サンドラッグは、景品表示法違反に関する消費者庁による措置命令に関して、ホームページ上で謝罪し、原因と今後の対策を明らかにした。事実関係については全面的に認めた上で、原因については、過去存在したメーカー希望小売価格(定価)が廃止されたことに気付かずそのまま掲載したことや、商品参考売価を『定価』と誤った認識で管理していたこと等商品情報管理に付随したメンテナンス不備によるものとした。今後、再発防止に努める。


【2020.07.25配信】
 サンドラッグは、景品表示法違反に関する消費者庁による措置命令に関して、ホームページ上で謝罪し、原因と今後の対策を明らかにした。事実関係については全面的に認めた上で、原因については、過去存在したメーカー希望小売価格(定価)が廃止されたことに気付かずそのまま掲載したことや、商品参考売価を『定価』と誤った認識で管理していたこと等商品情報管理に付随したメンテナ
ンス不備によるものとした。今後、再発防止に努める。

 サンドラッグは、不当景品類及び不当表今後示防止法(景品表示法)第七条第一項の規定に基づく消費者庁の措置命令(令和2年6月24日付け)に従い、一般消費者の誤認を排除するための周知を行った。
 
 同社はまず謝罪した上で、事実関係を認めた。
 店舗において、医薬品、食料品等の13商品を販売するに当たり、令和元年7月から令和2年1月にかけて配布された日刊新聞紙に折り込んだチラシにおいて、例えば、「伊藤ハム ピザガーデン ・マルゲリータ ・ベーコンピザ1枚 各種」、「★298円の品」、「198円(税込)213円」、メーカー希望小売価格より33%OFF」及び「★印はメーカー希望小売価格(税抜)の略です。」と表示した。
 実際の販売価格に当該価格を上回る「★」との記号を付した「メーカー希望小売価格」と称する価額若しくはメーカー希望小売価格からの割引率又はその両方を併記することにより、あたかも、本件商品にはメーカー希望小売価格が設定されており、実際の販売価格が当該メーカー希望小売価格に比して安いかのように表示若しくは当該メーカー希望小売価格から表示された率を割り引いて当該商品を販売するかのように表示又はその両方を表示した。
 しかし、実際には、当該商品にはメーカー希望小売価格は設定されていなかった。これらの表示は、当該商品の取引条件について、実際のものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示であり、景品表示法に違反するものだったと認めた。

 また、原因については、過去存在したメーカー希望小売価格(定価)が廃止されたことに気付かずそのまま掲載したとした。さらに、商品参考売価を『定価』と誤った認識で管理していたこと等商品情報管理に付随したメンテナンス不備に起因するとした。

 同社は、措置命令を真摯に受け止め、今年4月より、データメンテナンスの定期的実施及びその管理の徹底強化を図るとともに、折込みチラシへのメーカー希望小売価格掲載を既にとりやめ、景品表示法等、社内研修内容を改善のうえ更なる指導強化を図り、再発防止に努めるとしている。

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