インテージヘルスケアは2022年10月度のOTC市場概況を公表した。
全国約6000店舗のドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター、ディスカウントストアのPOSデータをオンライン収集したもの。
それによると、OTC医薬品市場は前年比106.8%、5年指数は101.3で過去5年間で2番目の実績だった。
総合感冒薬は、新型コロナ感染症に伴う需要増に加え、低温傾向、寒暖差の影響もあってか、プラス貢献が非常に大きかった。
検査薬、鎮咳去痰剤、口腔用薬も、新型コロナ感染症に伴う需要増で引き続きプラス貢献。
鼻炎治療剤は、秋花粉の飛散量が多かったことや、寒暖差アレルギー需要が影響したと考えられ、対前年2桁プラス。
新型コロナ水際対策の大幅緩和に伴い、インバウンド需要の回復傾向 がみられるブランドも複数薬効で散見される。
皮膚用薬(除殺菌)は、低温傾向に伴う虫さされの不調が大きく対前年マイナスとなった。
インテージヘルスケアによると、同社は特にインバウンド利用が多い店舗を抽出し、インバウンド需要動向をみているとし、そのデータの分析からインバウンド需要の回復傾向がみられると分析したとする。
また、インバウンド需要において回復傾向がみられるブランドの薬効としては、総合感冒薬や外用鎮痛消炎剤、ビタミンB1剤などを挙げている。