概要説明のあと、記者から「東京が会場になったことについて、どのようなメリットを想定しているか」との質問が出ると、大賀実行委員長は幅広い層からの来場を期待できることを挙げた。
「例えばビッグサイトでは同じ期間に鉄道のイベントなども隣で開かれている。また、周辺には新しいホテルもたくさんあるので、ホテルへの告知も強化したい。こういったことを通して、これまでドラッグストアショーを知らない、日本チェーンドラッグストア協会を知らない、という人でも来場してみようと思っていただける可能性が広がるのではないか」と期待を込めた。
加盟社でもアクセスのよい東京会場になることで、参加数が増えることも考えられるとした。
加えて、「情報を欲しているインフルエンサーの方も来場しやすいと思うので、来場いただき情報発信していただけることを期待したい」(大賀社長)と話した。
今回はビジネス会場を別途設ける。これについては、「出展社も商談に集中した取り組みができる」(大賀社長)とした。「RFIDやスマートサプライチェーンとは何ぞやということなども知っていただきたいし、SDGsなども好事例の共有につながったら」と話した。
オンライン開催となった前回の開催では、従来以上に一般からの参加があったとし、「オンライン開催ではリアル開催よりも一般参加者の比率が高くなるようだ」とし、リアルとオンラインの両方を行う今回の開催でも一般から多くの来場者を得る可能性を指摘した。
コロナ禍でオンライン開催などで、ここ数年は開催方法で紆余曲折のあったドラッグストアショー。しかし、大賀実行委員長は、「この間に各社のアプリも発達し、情報発信能力が高まった」など良い面もあったと振り返った。こうした情報発信能力向上が今年も加盟各社の来店客へ向けたアピールになるだろうとの見方を示した。
開催時期が夏になったことも、ドラッグストアの売り上げが最大ボリュームとなる冬に向かって、秋冬商品の絶好のアピールタイミングになるのではないかとの思惑も披露した。
個人的には特に「子供が楽しめるショーにしたい」とし、「子供が笑顔なら大人も笑顔になれると思っている」と話していた。
大賀実行委員長が社長を務める大賀薬局は、薬剤師のヒーロー「薬剤戦師オーガマン」を生み出した企業として全国的に知られている。オーガマンの使命は、子どもたちに残薬問題を考えてもらうなどの薬育。そんな大賀氏が実行委員長を務める今年のドラッグストアショーは、一般の来場者にとっても楽しみながらドラッグストアについて知ることができるイベントになりそうだ。
オンラインで会見に臨んだ大賀崇浩氏(大賀薬局社長)