今回のニュースリリースでは、ジェネリック医薬品を中心とした医療用医薬品の供給の混乱が続き、調剤薬局や医療機関では「限定出荷」などの影響が出ていることを背景とし、「需要が増えているから、増産すればよいではないか」といった医療従事者が抱く素朴な疑問に回答する内容になっている。
ニュースレターは下記URLからご確認できる。
https://www.meiji-seika-pharma.co.jp/me-pharma/newsletter/index.html
同社では、「安全性・有効性が最重要視される医療用医薬品は簡単に増産できない」ことを知っていただきたい、という思いの下に発刊したとし、「多くの方々にジェネリック医薬品への理解を深めていただきたい」と発刊の意図を語っている。
ニュースレターの主な内容は以下の通り(案内文より)。
■医薬品の生産計画
医薬品の製造工程とともに生産計画について解説しています。
■増える需要に対してメーカーはどのように増産するか
工場新設、生産頻度をアップ、工場の勤務体制変更、スケールアップについて具体的に解説しています。
■スケールアップまでの段取り、シミュレーション
スケールアップの手順やMeファルマのスケールアップのシミュレーションを解説しています。
■Meファルマから品質に関するメッセージ
インドのメドライク工場でのジェネリック医薬品の製造、国内の工場での増産に向けた取り組みについて解説しています。
【Me ファルマ株式会社とは】
日本が直面している超高齢社会で高品質なジェネリック医薬品を将来にわたり安定的に提供することを目的に2016年12月に設立された会社です。今後ますます厳しくなるジェネリック医薬品を取り巻く環境において、明治グループとして高品質を保ちながら安定的な供給を継続します。
【Me ファルマ株式会社の主な特徴】
・明治グループのジェネリック医薬品メーカーで、原薬調達~販売までグループ内で完結しています。
・取り扱い品目は、13品目と「少品種」です。
生活習慣病などの成分数量の多い医薬品に絞っており、ジェネリック医薬品全体の10%を占めております。
・インドの壮大な工場で「大量生産」が可能で、全13品目「安定供給」を図っています。
・「少品種大量生産」というビジネスモデルの元、錠剤の販売数は前年比160%アップになっております。

【後発医薬品】Meファルマ、ニュースレターを発刊/「速やかに増産できないのはなぜ?」などの疑問へ解説
【2022.06.30配信】明治グループの後発医薬品(ジェネリック医薬品:GE医薬品)メーカーであるMeファルマは6月30日、GE医薬品の増産体制に関するニュースレターを公表した。後発医薬品業界が速やかに増産できない背景などを解説している。
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