議論の中で公益委員である中村洋氏(慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)は、オンライン資格確認の加算に関する調査については前倒しで実施することを要望した。事務局案では令和5年度の調査実施を予定していたが、それでは遅いとの見方に加え、通常の令和4年度調査よりも早い実施タイミングで別途の調査を行う必要があるとの見方を示した。次のように述べた。
「オンライン資格確認の検証について。骨太の方針に診療報酬上の加算の取り扱いについては中医協で検討すると明記されています。前回の診療報酬改定で加算が決定されましたので、通常であれば この検証部会での検証を経て中医協総会で検討を行う流れだと思います。今回の(事務局の)提案では令和5年度での調査となっております。2023年4月からの導入の原則義務化のあとの状況の検証が目的かと思いますけれども、今年度にも想定される加算の取り扱いの検討については、導入がもたらす患者さんへのメリット、あるいはその治療上のメリットについても検証が必要かと思います。
従って、令和4年度に調査を行うことも必要かと思いましたけれども、令和4年度の調査でも結果は来年になりますので、なかなか今年度の中医協の検討には間に合いそうにもないと理解しております。
そこで、タイミングにもよりますけれども、今年度にも想定される中医協の議論に資するような何らかの形で別途の調査がお願いできればと思います。
また調査を検討する際には中医協の委員の先生方から調査内容等について事前に意見を聞いていただき、充分に反映して頂ければと思います」(中村氏)
なお、オンライン資格確認をめぐっては、今春の改定で調剤報酬上では「電子的保健医療情報活用加算」が新設されている。
【中医協】オンライン資格確認の加算調査、前倒し実施の方向/骨太方針受け
【2022.06.15配信】厚生労働省は6月15日に「中央社会保険医療協議会(中医協)診療報酬改定結果検証部会」を開き、「令和4年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査の実施について」を議論した。この中で、公益委員からオンライン資格確認の加算調査については前倒しで実施してほしいとの要望があった。政府の骨太方針を受けての要望。この意見はその後の総会で報告され、おおむね了承された。
関連する投稿
【2026.10.14配信】日本薬剤師会(日薬)会長の岩月進氏は10月14日に開かれた定例会見で、日本保険薬局協会など薬局関連団体が中央社会保険医療協議会(中医協)へ委員参画を求める意見を公表したことに対してコメントした。
【中医協】日薬渡邊副会長、包装単位考慮を要請/全錠出ないと「平均乖離率割っている状況」
【2026.10.07配信】厚生労働省は10月7日に中央社会保険医療協議会(中医協)薬価専門部会を開き、「令和9年度薬価改定について」を議論した。この中で日本薬剤師会副会長の渡邊大記氏は、改めて製薬産業に対し、販売包装単位への考慮を求めた。
【OTC類似薬】一部保険外療養の創設に伴う見直しを答申/中医協
【2026.09.16配信】厚生労働省は9月16日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、OTC類似薬に関わる一部保険外療養の所要の見直しについて答申した。
【中医協】日本薬剤師会・渡邊副会長、不採算再算定取引の考え方問う/薬局現場で大きくなる「逆ザヤ」問題
【2026.08.27配信】厚生労働省は8月26日、中央社会保険医療協議会(中医協) 薬価専門部会を開き、次期薬価改定へ向けて関係業界からの意見聴取を行った。この中で日本薬剤師会(日薬)副会長の渡邊大記氏は、不採算再算定の取引に関して企業の考え方について質問。流通コストを考慮して欲しいと要望した。
【2026.06.24配信】厚生労働省は6月24、中央社会保険医療協議会(中医協)を開いた。この中で、同日付けで委員を退任する日本薬剤師会副会長の森昌平氏が退任に際し挨拶をした。
最新の投稿
【厚労省_安川医薬安全対策課長】RMP活用経験のない薬局「35.0%」に違和感/R8改定で調剤管理料の要件
【2026.10.19配信】厚生労働省 医薬局 医薬安全対策課長の安川孝志氏は、RMP(医薬品リスク管理計画)を活用したことのない薬局が35.0%あるなどの調査結果に対し、活用が調剤報酬上「調剤管理料」の算定要件にもなっていることを踏まえ、疑問を呈した。10月17・18日に開かれた日本薬局学会「学術総会」シンポジウム10、「活用できていますか?最新の医薬品安全性情報 ~これからは『知っている情報』から『使う情報』へ。現況の壁を突破しよう~」で講演したもの。
【2026.10.16配信】厚生労働省は10月16日、改正薬機法のうち、処方箋なしでの医療用医薬品の販売などの省令案についてパブコメを開始した。
【日薬・NPhA・JACDS】3 団体共同の広告企画/薬剤師が提供する「3 つの安心」訴求
【2026.10.16配信】日本薬剤師会(日薬)、日本保険薬局協会(NPhA)、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)の薬局関連3団体は10月16日、共同広告を実施すると公表した。昨年度に続き、薬剤師の専門性や役割について訴求する内容。
【2026.10.15配信】厚生労働省は10月15日までに「令和8年度 地域における医薬品提供体制等の構築・強化に係るモデル事業」の実施要項を公表した。申し込みは令和8年10月13日(火)から開始しており、締め切りは10月30日(金)まで。
【2026.10.14配信】日本薬剤師会(日薬)会長の岩月進氏は10月14日に開かれた定例会見で、日本保険薬局協会など薬局関連団体が中央社会保険医療協議会(中医協)へ委員参画を求める意見を公表したことに対してコメントした。