日本薬剤師会が公表した見解(文書)は以下の通り。
■令和4年度診療報酬(調剤報酬) 改定に係る答申を受けて
本日、中央社会保険医療協議会において、 令和4年度診療報酬改定について後藤厚生労働大臣に答申がなされました。
今回は、社会保障審議会(医療保険部会 医療部会)の改定基本方針で示された「新型コロナウイルス感染症等にも対応できる効率的·効果的で質の高い医療提供体制の構築」 「患者·国民にとって身近であって、 安心·安全で質の高い医療の実現」「効率化適正化を通じた制度の安定性·持続可能性の向上」等に基づき、調剤関連では「かかりつけ薬剤師の機能の評価」 「薬局・薬剤師業務の対物中心から対人中心への転換の推進」 「医療における ICT利活用· デジタル化への対応」 などを中心に議論が行われました。
具体的には、かかりつけ薬剤師と連携する他の薬剤師が対応した場合の評価、医療的ケア児に着目した薬学的管理の評価、オンライン資格確認システムを通じた患者情報等の活用等に係る評価などが新設されました。 一方、 服薬情報等提供料、服用薬剤調整支援料、 後発医薬品調剤体制加算等の見直しも行われました。
さらに、地域支援体制加算については地域医療への貢献に係る体制や実績に応じた類型化と連携強化加算が新設され、 地域医療における薬剤師·薬局の貢献がさらに重要性を増しているものと理解しております。
また、これまで指摘されてきた調剤料の在り方については、 調剤料と薬剤服用歴管理指導料に係る業務内容を整理し、新たに 「薬剤調製料」「調剤管理料」 「服薬管理指導料」として再編成されました。 これは、 対物中心から対人中心へ業務の転換を進める観点から、 薬剤師薬局業務の評価の在り方が患者志向へと前進したものと考えております。
さらに、症状が安定している患者について、 薬剤師による服薬管理の下、 一定期間内に処方策の反復利用を可能とするリフィル処方箋の仕組みが導入されました。リフィル処方箋の導入によって、 医師・薬剤師の連携体制の強化を目指すうえで、薬剤師の担う責任はさらに大きくなると同時に、 薬物治療における薬剤師の役割に期待が寄せられているものと受け止めております。
今回の改定は、2024年の診療報酬と介護報酬の同時改定、2025年の地域包括ケアシステムの実現を見据えた超高齢化社会を意識した内容となっており、 地域住民·患者への医薬品アクセスや安全·安心な医薬品使用の確保等について、 薬剤師·薬局が多職種と連携し、 その機能をさらに発揮することへの期待を鮮明に示した内容と理解しております。 本会としては、今改定の趣旨やそこに込められた社会からの期待や要請に的確に応えられるよう、 引き続き努力して参る所存です。
令和4年2月9日
日本薬剤師会会長
山 本 信夫
【薬剤師会】改定答申への見解を公表「地域医療における薬剤師·薬局の貢献がさらに重要性を増している」
【2022.02.09配信】日本薬剤師会は2月9日、令和4年度診療報酬(調剤報酬) 改定に係る答申を受けて、会見を開き、答申への見解を示した。「地域医療における薬剤師·薬局の貢献がさらに重要性を増している」などとした。
関連する投稿
【日薬都道府県会長会】攻めの予防医療「U.E.N.O.Plan」に薬剤師の文字ないのは「残念」/奈良県薬
【2026.10.10配信】日本薬剤師会は10月10日に都道府県会長協議会を開催した。この中で奈良県薬剤師会会長の後岡伸爾氏は厚生労働省が公表した「攻めの予防医療」の施策である「U.E.N.O.Plan」に、薬剤師や薬局の文字がなかったことに対し「残念だ」との考えを示した。
【日本薬剤師会】2027年1月に“OTC類似薬”の説明会実施/都道府県薬担当役員向け
【2026.10.10配信】日本薬剤師会は10月10日に都道府県会長協議会を開催した。
【独自_3団体トップ鼎談③】「患者のためなのか」を問われた令和8年度調剤報酬改定/日本薬剤師会
【2026.09.27配信】日本薬剤師会(日薬)は、令和8年度調剤報酬改定について「患者のためなのかが問われた改定」との受け止めを明かした。都市部への新規出店に対して減点するとの措置についても、薬局集積について「患者が望んだことなのか」という考え方が成り立つとし、医療リソースの足りていない地域への対応を国として考えていくことの表れだとの見方も示した。日薬が取り組む「地域医薬品提供体制」によって、全国津々浦々に薬剤師のサービスを提供していく必要があると語った。
【独自_3団体トップ鼎談②】在宅への評価、「われわれが目指す地域医療機能の強化と完全に一致」/日本チェーンドラッグストア協会
【2026.09.16配信】日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は、令和8年度調剤報酬改定において「300店ルールの撤廃」や「基本料3-ハの2点加点」、「在宅機能評価」などについて評価する考えを示した。本紙が実施した日本薬剤師会、日本保険薬局協会とのトップ鼎談で、塚本厚志会長が見解を示したもの。今後、経営効率化や規模拡大は「ドラッグストアチェーンが今まで重ねてきた企業努力の結果、成果である」ことを訴え、1つ1つの薬局の質や機能での評価を求める。
【2026.09.14配信】日本薬剤師会はこのほど、公式SNSを相次いで開設した。今後、会員や一般の薬剤師から広く意見を募るような参加型の取り組みも試みたいとの考えを示した。
最新の投稿
【日薬都道府県会長会】攻めの予防医療「U.E.N.O.Plan」に薬剤師の文字ないのは「残念」/奈良県薬
【2026.10.10配信】日本薬剤師会は10月10日に都道府県会長協議会を開催した。この中で奈良県薬剤師会会長の後岡伸爾氏は厚生労働省が公表した「攻めの予防医療」の施策である「U.E.N.O.Plan」に、薬剤師や薬局の文字がなかったことに対し「残念だ」との考えを示した。
【日本薬剤師会】2027年1月に“OTC類似薬”の説明会実施/都道府県薬担当役員向け
【2026.10.10配信】日本薬剤師会は10月10日に都道府県会長協議会を開催した。
【JACDS】NPhAの「中医協“産業側”参画要望」実現へ全面的な支援を表明
【2026.10.09配信】日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)の塚本厚志会長は10月9日、本紙の取材に応え、日本保険薬局協会(NPhA)が中央社会保険医療協議会(中医協)の“産業側”委員として参加することを含めた要望書をまとめたことに対し、「全面的に支援したい」との見解を表明した。
【日本保険薬局協会】アイン敷地内薬局裁判めぐり、改めての処分「考えていない」
【2026.10.08配信】日本保険薬局協会は10月8日に定例会見を開いた。
【日本保険薬局協会】中医協への参加要望「2号側でなく“産業”側で」
【2026.10.08配信】日本保険薬局協会は10月8日、定例会見を開き、骨太方針への見解を公表。この中で社会保障審議会の関係部会、および中医協への保険薬局事業者を代表する委員の参画を求めた。