「コンバントリン錠/ドライシロップ」(成分名;ピランテルパモ酸塩)は効能効果を「蟯虫の駆除」とするもので、平成27年から学校検診が行われなくなるなど、患者数は減少しているものの、企業側によると、依然、一定の患者数はあるとして、OTC化するニーズが指摘されている。
むしろ、現代においては、医療機関にかかることなどから“大ごと”のようになって、子供に心理的負担を与えるよりは、「需要は少なくても薬局に置いておくべき医薬品ではないか」(日本薬剤師会常務理事の岩月進氏)との指摘も出た。
体内に残らず、有効性・安全性のある成分であることから、OTC化そのものへの異論は少なかったものの、診断をどうするのか、つまり「診断のできない薬局で飲む人をどうやって見分けるのか」という問題が提起された。
これに対し、日本OTC医薬品協会理事長の黒川達夫氏は、薬剤師や臨床医によるアドバイスなどをもって「基礎的リテラシーの蓄積で乗り越えられるのではないか」との考えを示した。
さらに臨床現場では家族への投与や、複数回の投与も視野に入れることから、薬局現場ではどのようにこうした用法用量の指導が可能か、との課題も抽出された。「予防投与はOTCで可能なのか」との声も出た。
これに対し、日本チェーンドラッグストア協会理事の平野健二氏は、複数回服用に関して「生活者は容易に理解ができる」とし、店頭でも説明が可能であるとの意見を述べた。
予防的投与に関しては、薬剤師会の岩月氏が「予防投与というのは保険上の話ではないか」との意見を述べ、OTC医薬品においては違う観点になるとの見解を示した。
座長の笠貫宏氏(早稲田大学特命教授)は、「患者のための薬局ビジョン」が策定されたことに触れ、研修を含めて薬剤師の関わり方が重要になるとの認識を示した。
“令和4年スキーム”では1つの成分の検討会議は原則2回開かれる。今回の検討会議①後にはパブリックコメントが募集されるほか、抽出された課題に対する解決策が収集された上で次回「検討会議②」が開かれる見込みだ。
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【2022.01.31配信】1月14日に開かれた厚生労働省「第18回 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」(転用会議)では、「コンバントリン錠/ドライシロップ」(成分名;ピランテルパモ酸塩、蟯虫の駆除薬)のOTC化が議論された。この中で、「診断」や「家族への投与」をどうするのかという課題が挙がった。いつ飲むべきなのかは、OTC医薬品に関しては「基礎的なヘルスリテラシーの蓄積で乗り越えられる」といった意見も出た。さらに「予防投薬」が問題になるのは主に保険上でありOTC医薬品の場合には違った視点になるとの見方も示された。
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