【日本保険薬局協会】後発医薬品変更率調査、直近半年間で使用率が減少/1.4%減少し83.7%に

【日本保険薬局協会】後発医薬品変更率調査、直近半年間で使用率が減少/1.4%減少し83.7%に

【2021.08.05配信】日本保険薬局協会(NPhA)は8月5日、定例記者会見を開き、後発医薬品に関する緊急アンケート調査の結果を報告した。それによると、後発医薬品の変更率は直近半年間で減少していることが分かり、使用率は1.4%減少して83.7%になったとした。


 日本保険薬局協会(NPhA)は8月5日、定例記者会見を開いた。

 会見では医療制度検討委員会が調査した薬局・薬剤師の機能発揮と評価の現状と後発医薬品供給に関する緊急アンケートの結果も公表された。

 薬局・薬剤師の機能発揮と評価の現状については、新型コロナウイルスの感染症の流行を受けてすべての年代において前年比で処方箋受付回数が減っているなか、特に乳幼児・小児の受付回数最大で67.3%も減少していることが判明した。

 同時にかかりつけ薬剤師指導料算定率は、乳幼児・小児、75歳以上の高齢者で高いことからも、かかりつけ機能を発揮することが患者の薬物治療の質の向上に寄与しているとし、「かかりつけ機能、医療機関等との情報連携、在宅医療への対応等、 薬局が果たしている機能に基づき、公正に評価されるべきである」と強調した。

 また後発医薬品供給の現状については、相次ぐ自主回収や出荷調整による数十品目もの新規採用など在庫管理のみならず調剤業務も煩雑になっているほか、卸からの欠品連絡の発生や納品の見通しが立たないといった品目が多く業務がひっ迫していることがわかった。

 患者からの後発医薬品の使用に不安を訴える声や欠品による銘柄変更、医師のGE医薬品不信などに対応するといった現場の苦労が浮き彫りになった。
 個別の医薬品に関しても、広い領域で出荷調整や欠品などで納品されない事例が多くみられた。
 中には後発医薬品で調整がつかず、先発品に変更するケースや医師と治療方針について相談する事案も発生していることがわかった。
 さらに、昨年12月に発覚した小林化工の不祥事を受けて、多くの薬局で後発医薬品への変更率が直近の半年間で下降に転じ、83.7%まで減少した。
 後発医薬品変更率が上昇傾向にあった311薬局のうち、297薬局がマイナスに転じ落ち込みが激しいことが判明したとした。

後発医薬品の変更率の減少が大きい

この記事のライター

関連する投稿


【日本保険薬局協会】中医協「調剤」での「病院薬剤師」議論にコメント

【日本保険薬局協会】中医協「調剤」での「病院薬剤師」議論にコメント

【2025.09.11配信】日本保険薬局協会は9月11日、定例会見を開いた。この中で9月10日に開かれた中央社会保険医療協議会総会の「調剤について」の議論の中で病院薬剤師の不足に関して多くの意見が出たことについてコメントした。


【マイナ保険証】活用で「多重受診・過剰処方」発見効果/日本保険薬局協会調査

【マイナ保険証】活用で「多重受診・過剰処方」発見効果/日本保険薬局協会調査

【2025.06.12配信】日本保険薬局協会は6月12日に定例会見を開き、「保険薬局における医療DX活用と業務貢献等の実態調査」の結果を説明した。「多重受診・過剰処方」の発見など効果がみられた。


【日本保険薬局協会】「OTCセルフケア推進委員会」新設

【日本保険薬局協会】「OTCセルフケア推進委員会」新設

【2025.05.21配信】日本保険薬局協会は5月21日に定時総会を開き、今期、22期の活動計画を報告した。この中で、「OTCセルフケア推進委員会」を新設したと公表した。


【日本保険薬局協会】“処方箋40枚規定”にも提言を「挑戦」/医療制度検討委員会

【日本保険薬局協会】“処方箋40枚規定”にも提言を「挑戦」/医療制度検討委員会

【2025.05.21配信】日本保険薬局協会は5月21日に定時総会を開き、今期、22期の活動計画を報告した。この中で医療制度検討委員会は、“処方箋40枚規定”に関する提言も「挑戦したい」とした。


【日本保険薬局協会】2025年5月1日時点の会員数公表/正会員は362社

【日本保険薬局協会】2025年5月1日時点の会員数公表/正会員は362社

【2025.05.21配信】日本保険薬局協会は5月21日に定時総会を開き、5月1日時点での正会員数などを公表した。正会員は362社で、2024年度に21社の入会があった。


最新の投稿


【補正予算_閣議決定】薬局は最大23万円を支援/医療・介護等支援パッケージで

【補正予算_閣議決定】薬局は最大23万円を支援/医療・介護等支援パッケージで

【2025.11.28配信】政府は11月28日、2025年度補正予算案を閣議決定した。厚生労働省は「医療・介護等支援パッケージ」のうち、賃上げ・物価上昇に対する支援 として、5341億円(賃上げ1,536億円・物価上昇3,805億円)を計上。薬局には最大23万円を支援する。


【中医協_調剤その2】地域支援体制加算“都市部以外”での実績要件緩和を示唆

【中医協_調剤その2】地域支援体制加算“都市部以外”での実績要件緩和を示唆

【2025.11.28配信】厚生労働省は11月28日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「調剤その2」をテーマとした。この中で、事務局は地域支援体制加算“都市部以外”での基準緩和を示唆する資料を提示した。


【中医協_調剤その2】“地域別”の薬局損益率を提示/特別区の薬局で損益率高く

【中医協_調剤その2】“地域別”の薬局損益率を提示/特別区の薬局で損益率高く

【2025.11.28配信】厚生労働省は11月28日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「調剤その2」をテーマとした。この中で、事務局は“地域別”の薬局損益率を提示。特別市で損益率が高いことを示した。


【中医協_調剤その2】「基本料2」の薬局、損益率・額高いとの分析

【中医協_調剤その2】「基本料2」の薬局、損益率・額高いとの分析

【2025.11.28配信】厚生労働省は11月28日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「調剤その2」をテーマとした。この中で、事務局は「基本料2」の薬局で損益率・額が高いとの分析結果を示した。通常、損益の高い結果が出た際には適正化が行われることが多い。


【中医協_調剤その2】「集中率85%超の基本料1」の薬局、「GE加算3」多く

【中医協_調剤その2】「集中率85%超の基本料1」の薬局、「GE加算3」多く

【2025.11.28配信】厚生労働省は11月28日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「調剤その2」をテーマとした。この中で、事務局は「集中率85%超の調剤基本料1」の薬局に焦点を当てた。「集中率が高い薬局ほど備蓄品目数が少ないにもかかわらず、他の加算より高い点数の後発医薬品体制加算3を算定していた」とした。


ランキング


>>総合人気ランキング