【クスリのアオキHD】茨城県の食品スーパー事業を承継/食品強化による事業拡大

【クスリのアオキHD】茨城県の食品スーパー事業を承継/食品強化による事業拡大

【2021.04.08配信】クスリのアオキホールディングスは茨城県のスーパーマルモの食品スーパー事業をグループ内に承継する。会社分割により、同社子会社のナルックスに統合する。


 クスリのアオキホールディングスは、子会社ナルックスが会社分割(吸収分割)によって株式会社スーパーマルモの一部事業を承継すると告知した。

 2021 年4月8日開催の取締役会において、株式会社スーパーマルモを分割会社とする会社分割(吸収分割)によりクスリのアオキホールディングスの子会社である株式会社ナルックスに株式会社スーパーマルモのスーパーマーケット事業等に関する権利義務等を承継させる吸収分割契約を締結することについて決議した。

 クスリのアオキグループは利便性と専門性の強化をコンセプトとし、食品の販売も強化をしており、大型店においては生鮮三品の取り扱いもしている。
 子会社のナルックスは、「お客様の健康的で豊かな生活の創造」を経営理念とし、石川県内にスーパーマーケット及びドラッグストアを展開している。
 株式会社スーパーマルモは、茨城県土浦市を中心に食品スーパー7店舗、飲食店2店舗、その他総菜加工センター事業、精肉センター事業を展開し、創業以来地域に暮らす方々に支持され続けている企業。

 今回、クスリのアオキグループにスーパーマルモの食品スーパー事業等を承継することにより、食品スーパーの持つ新鮮な食材の品揃えとドラッグストアの持つヘルス&ビューティーや日用品の品揃え、また処方箋を取り扱う調剤薬局を組み合わせることで、地域の顧客からより支持される店舗を作ることができると判断し、スーパーマーケットとドラッグストアの店舗の双方を展開しているナルックスと吸収分割することとした。

 スーパーマルモの店舗は、お互いの強みを生かした、さらにお買い物のしやすい店舗への改装計画を策定し、今後進めていく予定。

 本件により、茨城県におけるドミナントを強化し、グループの一層の企業価値向上に努める方針。

 分割当事会社の概要は以下の通り。
<承継会社>
 商号は株式会社ナルックス。
 本店所在地は石川県白山市松本町 2512 番地。
 代表者の氏名は、代表取締役 野口 剛氏。
 事業内容は食品スーパーマーケット、ドラッグストア。
 設立年月は、1964 年(昭和 39 年)。
 資本金は5000万円。
 直近の売上高は45億1500万円(2020 年5月期)。
 店舗数は2店舗。
 大株主及び持ち株比率は株式会社クスリのアオキホールディングス 89.84%、ナルックス従業員持株会 10.16%。

<分割会社>
 商号は、株式会社スーパーマルモ。
 本店所在地は茨城県土浦市神立中央2丁目3番5号。
 代表者は、代表取締役社長 羽成 光弘氏。
 事業内容は、食品スーパーマーケット、飲食事業。
 設立は、1980 年(昭和 55 年)。
 資本金は3000万円。
 直近の売上高は 55億1200万円(2020 年2月期)。
 大株主及び持ち株比率は羽成 光弘氏 66.66%、羽成 忠俊氏 32.50%、羽成 茂氏 0.84%。
 店舗数は7店舗。

 今後の日程は同社取締役決議日 2021 年4月8日、吸収分割契約締結日 2021 年4月8日、吸収分割効力発生日 2021 年6月1日(予定)。

 クスリのアオキホールディングスの連結業績に与える影響は現在精査中だが、軽微であるとの判断。

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