薬王堂ホールディングスの2021年2月期 第3四半期業績(2020年3月1日~2020年11月30日)は、売上高835億7000万円(前年同期比+10.2%)、営業利益43億1800万円(同+ 47.7%)、 経常利益45億6000万円(同+41.1%)、純利益28億6300万円(同+ 27.5%)だった。
第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響で経済活動が制限されるなか徐々に景気の持ち直しの動きがみられていたが、11月から感染症再拡大の傾向がみられるなど厳しい状況が続いている。
同社グループが属するドラッグストア業界においても、ヘルスケアや化粧品の落ち込み幅が縮小傾向にあり、日用品や食品においては好調に推移し回復傾向がみられるものの、感染症再拡大の影響で先行きは不透明な状況。
このような状況の中、同社グループは、販売価格や品揃えの強化を図り、来店客数及び買上点数の増加に取り組むとともに、小商圏ドミナント出店を推進し、ドラッグストアを岩手県4店舗、青森県3店舗、秋田県5店舗、山形県1店舗、福島県4店舗の合計17店舗を新規出店した。また、岩手県の1店舗を退店し、第3四半期末の店舗数は313店舗(うち調剤併設型3店舗、調剤専門薬局2店舗)となった。
部門別の業績では、「ヘルス」が好調。
医薬品は感冒薬、消毒薬等が伸張し、衛生用品ではマスク、介護用品等が伸張した。調剤も堅調に
推移。その結果、売上高は前年同期比12.9%増加し、175億2000万円となった。
「 ビューティ」は、わずかに伸長。
化粧品は男性化粧品等が伸張し、トイレタリーではハンドソープやオーラルケア等が伸張。売上高は前年同期比1.6%増加し、126億1300万円となった。
「ホーム」も、二桁増加。
日用品は洗剤や家庭紙、ゴミ袋等が伸張し、衣料品ではエコバッグ等が伸張。バラエティ部門はペット関連商品等が伸張した。売上高は前年同期比13.3%増加し、174億4300万円となった。
「フード」も二桁増。食品は加工食品、日配品等が伸張し、酒類ではビール類、酎ハイ等が伸張。その結果、売上高は前年同期比10.9%増加し、358億3000万円となった。
なお、通期業績予想は直近公表内容から変更はなく、売上高1103億円(前期比+ 8.1%)、営業利益39億1500万円(同± 0.0%)経常利益43億1500万円(同+ 0.4%)、純利益31億2700万円(同+ 0.1%)を見込む。
【第3四半期】薬王堂HD、売上+10.2%、営業利益+47.7%。通期予想は修正なし
【2021.01.06配信】薬王堂ホールディングスは2021年2月期 第3四半期決算(2020年3月1日~2020年11月30日)を公表した。それによると、前年同期比で売上+10.2%、営業利益+47.7%など好調だった。
関連する投稿
【薬王堂HD】“健康チェック”サービスの利用者急増/5月に1〜4月平均の3440人から50%増の5279人に
【2022.06.02配信】薬王堂ホールディングスは、同社子会社の薬王堂全店舗で実施中の健康チェックサービスについて、5月の月間累計受検者数が5379人に到達したと公表した。1月〜4月の平均受検者数は3440人で、5月はその50%増と急増した。同社では健康に対する意識の向上から気軽な健康チェックが定着してきたとしている。
【薬王堂HD】医療相談付き検査キット「新型コロナあんしんプラス」販売開始
【2022.04.26配信】薬王堂ホールディングスは、365日24時間対応の医療相談、入院補償等付き検査キットの販売を開始した。子会社の薬王堂で「抗原検査キット」または「PCR検査サービスパック」購入、かつ被保険者登録をされた人に、無料での入院補償と24時間対応の医療相談サービスを提供する。
【薬王堂HD】2022年2月期決算/売上+8.8%、営業利益−18.8%/358店舗中、調剤併設4店舗、調剤専門薬局2店舗も「調剤は堅調に推移」
【2022.04.06配信】薬王堂ホールディングスは4月5日、2022年2月期の連結業績(2021年3月1日~2022年2月28日)を公表した。それによると、前期比は売上+8.8%、営業利益−18.8%などだった。同社は358店舗中、調剤併設4店舗、調剤専門薬局2店舗だが、調剤に関して「堅調に推移」したとしている。
【薬王堂HD】岩手発の「福祉✖️アート」企業とコラボ商品/陸前高田市出身の田崎氏の作品起用したエコバッグなど
【2022.02.22配信】薬王堂ホールディングスは2月22日、東北を拠点とし「福祉✖️アート」の事業に取り組むベンチャー企業のヘラルボニー社と協力し、コラボ商品の販売を開始する。岩手県陸前高田市出身の作家・田崎飛鳥氏の作品を起用したエコバッグなどを薬王堂で販売する。薬王堂は「社会課題を事業機会へ」をミッションとしたSDGsに取り組んでいる。
【薬王堂HD】「健康チェック」の利用者が1月単月で3000人を突破/血糖やオーラルチェック
【2022.01.25配信】薬王堂ホールディングスが実施している「健康チェック」の利用者が1月単月で3000人を突破した。店頭で血糖やオーラルチェックが可能なもので、1月2日から11日間で1000 人を突破し、その後、7日間で2000 人を突破するなど、利用者増がスピードアップしているとしている。
最新の投稿
【次世代研】山本信夫・前日薬会長の特別講演会開催/2026年2月11日に
【2026.11.16配信】次世代薬局研究会(代表理事:武政文彦氏)は2026年2月11日に、前日本薬剤師会会長である山本信夫氏による特別講演会を開催する。
【日本医療機能評価機構】薬包の表記は薬局等で異なるため薬包1包量を確認を/持参薬で
【2025.11.17配信】日本医療機能評価機構は11月17日、「医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.228」を作成・ホームページで公表した。タイトルは、「粉砕調製された持参薬の過量与薬」で、2021年1月1日~2025年9月30日に2件の事例が報告されているもので、第81回報告書「分析テーマ」で取り上げた内容をもとに作成された。
【薬機法改正】「指定濫用防止医薬品」にデキストロメトルファンとジフェンヒドラミン/調査会方針
【2025.11.11配信】厚生労働省は11月11日、「令和7年度第8回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」を開き、改正薬機法に定めた「指定濫用防止医薬品」としてデキストロメトルファンとジフェンヒドラミンを指定する方針を了承した。
【2025.11.09配信】薬局団体連絡協議会(薬団連)は11月9日に「第7回シンポジウム」を開き、「OTC類似薬」をテーマに取り上げた。参画団体共通の声明については今後の課題として、今回は策定・公表はしていない。
【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針
【2025.11.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は11月7日に定例会見を開いた。その中で、市販化の見通しとなった緊急避妊薬の販売条件となる「産婦人科医等との連携体制」のリストについて、都薬としても関与していく方針を示した。