【第1四半期】クスリのアオキ、営業利益+41.0%。北陸以外の拡大顕著

【第1四半期】クスリのアオキ、営業利益+41.0%。北陸以外の拡大顕著

【2020.09.18配信】クスリのアオキホールディングスは、2021年5月期 第1四半期決算を公表した。売上高は776億6900万円(前年同期比+ 7.6%)、営業利益 47億6900万円(同+ 41.0%)など、好調だった。対象期間は2020年5月21日~2020年8月20日。


 クスリのアオキホールディングスは、2021年5月期 第1四半期決算を公表した。
 当決算期の業績は売上高776億6900万円(前年同期比+ 7.6%)、営業利益 47億6900万円(同+ 41.0%)、経常利益 48億9300万円(同+ 38.7%)、純利益 35億9200万円(同+ 41.9%)だった。
 対象期間は2020年5月21日~2020年8月20日。

 ドラッグストア業界では感染症防止対策としてのマスクや消毒液等の衛生関連商品、外出自粛に伴う食料品・日用品等の需要が急増し、来店客数の増加が見られた。一方、熾烈な出店競争や価格競争に加え、業界上位企業による経営統合やM&Aなどの寡占化はより激しさを増し、依然として厳しい経営環境が続いているとみる。

 この間の出店はドラッグストアが8店舗、ドラッグストア併設調剤薬局30店舗となっており、調剤併設戦略が鮮明だ。
 
 出店エリアはドラッグストアが北陸に1店舗、信越に1店舗、関東に4店舗、東北に2店舗。
 ドラッグストア併設調剤薬局が北陸に6薬局、信越に3薬局、関東に10薬局、東海・近畿に7薬局、東北に4薬局。
 幅広いエリアでドミナント戦略が進行中であることもうかがえる。

 販売実績の商品カテゴリー別の構成比は、ヘルス 12.0%、ビューティ 15.9%、ライフ 63.0%、調剤 9.1%で、調剤が10%程度まで伸長している。なお、同社ではヘルス・ビューティ・調剤以外のカテゴリーを「ライフ」としてまとめて計上している(菓子・飲料等の食品、オムツ等のベビー関連商品、介護用品、生理用品、洗剤、家庭用品、ペットフード、靴下や肌着等の衣料用品、家電用品など)。

 販売実績の地域別構成比は北陸 39.7%(前年同期43.1%)、信越 13.9%(前年同期14.5
%)、関東 24.9%(前年同期22.3%)、東海・近畿 20.3%(前年同期19.7%)、東北 1.2%(前年同期0.4%)。
 北陸以外の各地域での構成比が高まっている。

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