クスリのアオキホールディングスは、2021年5月期 第1四半期決算を公表した。
当決算期の業績は売上高776億6900万円(前年同期比+ 7.6%)、営業利益 47億6900万円(同+ 41.0%)、経常利益 48億9300万円(同+ 38.7%)、純利益 35億9200万円(同+ 41.9%)だった。
対象期間は2020年5月21日~2020年8月20日。
ドラッグストア業界では感染症防止対策としてのマスクや消毒液等の衛生関連商品、外出自粛に伴う食料品・日用品等の需要が急増し、来店客数の増加が見られた。一方、熾烈な出店競争や価格競争に加え、業界上位企業による経営統合やM&Aなどの寡占化はより激しさを増し、依然として厳しい経営環境が続いているとみる。
この間の出店はドラッグストアが8店舗、ドラッグストア併設調剤薬局30店舗となっており、調剤併設戦略が鮮明だ。
出店エリアはドラッグストアが北陸に1店舗、信越に1店舗、関東に4店舗、東北に2店舗。
ドラッグストア併設調剤薬局が北陸に6薬局、信越に3薬局、関東に10薬局、東海・近畿に7薬局、東北に4薬局。
幅広いエリアでドミナント戦略が進行中であることもうかがえる。
販売実績の商品カテゴリー別の構成比は、ヘルス 12.0%、ビューティ 15.9%、ライフ 63.0%、調剤 9.1%で、調剤が10%程度まで伸長している。なお、同社ではヘルス・ビューティ・調剤以外のカテゴリーを「ライフ」としてまとめて計上している(菓子・飲料等の食品、オムツ等のベビー関連商品、介護用品、生理用品、洗剤、家庭用品、ペットフード、靴下や肌着等の衣料用品、家電用品など)。
販売実績の地域別構成比は北陸 39.7%(前年同期43.1%)、信越 13.9%(前年同期14.5
%)、関東 24.9%(前年同期22.3%)、東海・近畿 20.3%(前年同期19.7%)、東北 1.2%(前年同期0.4%)。
北陸以外の各地域での構成比が高まっている。

【第1四半期】クスリのアオキ、営業利益+41.0%。北陸以外の拡大顕著
【2020.09.18配信】クスリのアオキホールディングスは、2021年5月期 第1四半期決算を公表した。売上高は776億6900万円(前年同期比+ 7.6%)、営業利益 47億6900万円(同+ 41.0%)など、好調だった。対象期間は2020年5月21日~2020年8月20日。
関連する投稿
【M&A】クスリのアオキHD、三崎ストアー(金沢市)のスーパー事業を譲受
【2022.10.03配信】クスリのアオキホールディングスは10月3日、同日開催の取締役会において、株式会社三崎ストアーとの間で、三崎ストアーが行うスーパーマーケット事業を同社子会社である株式会社クスリのアオキが譲り受ける事業譲渡契約を締結することを決議したと公表した。
【クスリのアオキHD】8月1日〜の3日間で12店舗を出店・開局・改装オープン
【2022.08.03配信】クスリのアオキホールディングスは8月1日から3日までの3日間で、12店舗を出店、もしくは開局、改装オープンする。長野県、栃木県、静岡県、滋賀県、愛知県、福島県、岩手県など。東北、関東、北陸甲信越、東海、近畿の幅広いエリアへの出店となっている。
【クスリのアオキHD決算説明会】調剤を積極展開/今期100薬局の開局を継続/来年4月に150名の新卒薬剤師の採用計画
【2022.07.13配信】クスリのアオキホールディングスは7月13日に決算説明会を開催した。この中で、中期経営計画について説明した青木宏憲社長は、調剤事業の積極展開を継続していく考えを示した。今期、100薬局の開局を継続。来年4月に150名の新卒薬剤師の採用を計画しているとした。
【ウエルシアHD四半期決算(3〜5月)】調剤は売上+9.7%、構成比20.1%に達する
【2022.07.06配信】ウエルシアホールディングスは7月5日、2023年2月期 第1四半期決算(2022年3月1日~2022年5月31日)を公表した。それによると、調剤売上は対前年同期比+9.7%の538億5700万円で、対売上高構成比は20.1%に達した。直近通期の対売上高調剤構成比は19.4%、直近1年間の四半期では最高で20.0%。調剤構成比の上昇がみられる。
【クスリのアオキHD】M&A推進へ、組織変更/担当3課を設ける
【2022.05.12配信】クスリのアオキホールディングスは5月12日、同日開催の取締役会において組織変更と人事異動を決定した。組織変更では、M&A推進へ、担当3課を設ける。
最新の投稿
【2025.06.23配信】クオール薬局等の保険薬局を運営するクオールホールディングス株式会社(東京都港区、代表取締役社長:中村 敬氏、以下クオール)と、KDDI株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長CEO:松田浩路氏、以下KDDI)はローソン店舗にてオンライン服薬指導が受けられる新たなサービスを開始すると公表した。
【2025.06.20配信】日本薬剤師会は6月20日、「経済財政運営と改革の基本方針 2025」及び「規制改革実施計画」等の閣議決定を受けて、見解を公表した。
【日本薬剤師会】「応需義務」の解釈明確化を厚労省に要望へ/カスハラ調査結果受け
【2025.06.19配信】日本薬剤師会(日薬)は6月19日に定例会見を開き、「薬局業務におけるカスタマーハラスメント発生時の対応事例に係るアンケート調査」の結果を説明した。この結果を受け、日薬では応需を拒否することの正当な範囲の明確化を厚労省に求めていく考え。医師においては令和元年に関連の医政局長通知が出ている。薬剤師に関してもそれらにならった形での通知等の発出が想定される。
【2025.06.19配信】厚生労働省は薬価削除品目を報告した。今回報告された薬価削除品目は16品目。
【日本医師会】骨太方針への見解公表/医療・介護業界の賃金上昇対応などに謝意
【2025.06.19配信】日本医師会は6月18日、「骨太の方針2025」の閣議決定を受けて見解を公表した。また、その会見の模様を公式YouTubeチャンネルで公開した。医療・介護界の賃金上昇や物価高騰等への対応に関して、「日本医師会、医療・介護界の主張にご理解を賜った書きぶりになっている」として、謝意を表明した。