【OTC類似薬】負担対象であることを処方箋に記載/厚労省が院外処方のフロー提示

【OTC類似薬】負担対象であることを処方箋に記載/厚労省が院外処方のフロー提示

【2026.08.26配信】厚生労働省は8月26日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開いた。この中で、OTC類似薬の一部保険外療養の実務フロー(院外処方の場合)を提示した。別途の負担の対象であることを処方箋に記載する。制度が複雑化しないよう、OTC類似薬の一部保険外療養に該当する場合は、長期収載品の選定療養の特別の料金は求めないこととする方向。


OTC類似薬該当なら長期収載品の選定療養の特別の料金は求めない方向

 フローでは、保険医療機関で次の「外形的な基準の確認」を行う。
・処方する医薬品が対象77成分に該当するか
・18歳年度末の者か
・生活保護の医療扶助か
・処方の対象疾患は、OTC医薬品が対応していない効能・効果か

 その判断ののちに、次のような「医師による確認」を行う。
・がん、指定難病に関連する治療か
・公費負担医療か
・処置、手術、検査に伴う処方(14日以内分)か
・年間の服用等が医療上必要か
・(対象となる成分のみ)妊婦・妊娠の可能性・授乳婦か

 これらは診察踏まえ医師が確認する一方で、国が判断基準、具体例等を示す。

 その後、別途の負担の対象であることを処方箋に記載する。

 保険薬局では、患者への別途の負担の説明をし、 患者は別途の負担(薬剤費の4分の1の料金)の支払いとなる。

 なお、制度が複雑化しないよう、OTC類似薬の一部保険外療養に該当する場合は、長期収載品の選定療養の特別の料金は求めないこととする方針。

 「外形的な基準の確認」については極力、システムへの反映を進める模様。
 事務局資料では、「医師の判断に資する情報が可能な限り現場のシステム等に反映されるよう、分かりやすい基準の設定・公表に努める」とした。

出典:中央社会保険医療協議会総会(令和8年8月26日)「OTC類似薬の保険給付の見直しについて」

この記事のライター

関連するキーワード


OTC 類似薬

関連する投稿


【OTC類似薬】鎮痛消炎外用薬、慢性かつ重度の変形性膝関節症などの負担増に経過措置

【OTC類似薬】鎮痛消炎外用薬、慢性かつ重度の変形性膝関節症などの負担増に経過措置

【2026.08.05配信】厚生労働省は8月5日、「第4回OTC類似薬の保険給付の見直しの実施に向けた技術的検討会」を開催。「中間とりまとめ(案)」を提示し了承した。今後、社会保障審議会医療保険部会等に報告し、令和8年秋頃を目途に結論を得る予定。


【薬経連】“OTC類似薬”の受け皿へ「薬局はサービスメニュー増やせ」/山村会長

【薬経連】“OTC類似薬”の受け皿へ「薬局はサービスメニュー増やせ」/山村会長

【2026.06.21配信】保険薬局経営者連合会(薬経連)は6月21日、「薬経連フォーラム2026」を開催。会長の山村真一氏は会長挨拶の中で、OTC類似薬の一部保険外療養の制度導入にあたり、薬局は受け皿となるべくサービスメニューの拡大を図るべきだとの考えを示した。


【健保連】OTC薬に代替可能な薬や簡易な検査「保険給付から除外」を/『「ポスト2025」健康保険組合の提言 』

【健保連】OTC薬に代替可能な薬や簡易な検査「保険給付から除外」を/『「ポスト2025」健康保険組合の提言 』

【2025.09.25配信】健康保険組合連合会は9月25日、新たな提言『「ポスト2025」健康保険組合の提言 』を公表した。OTC医薬品に代替可能な医療用医薬品や簡易な検査などについて、保険給付から除外あるいは給付割合の見直しを図ることなどを提言している。同種同効の医薬品のうち、正当な理由なく、より高額な医薬品を選択する場合に自己負担を増加させる選定療養の活用も提案している。


【維新】“OTC類似薬”問題、議論打ち切り方針/自公維3党社会保障協議で

【維新】“OTC類似薬”問題、議論打ち切り方針/自公維3党社会保障協議で

【2025.05.23配信】日本維新の会は5月23日、自民党・公明党との3党による社会保障改革協議に関連して、「OTC類似薬の保険適用の見直し」の論議を打ち切る方針を示した。協議後に岩谷良平幹事長が会見で明らかにした。


【維新】地域フォーミュラリの推進提案/社会保障改革の3党協議で

【維新】地域フォーミュラリの推進提案/社会保障改革の3党協議で

【2025.05.15配信】自民・公明・維新による社会保障改革に関する3党協議が5月15日に開かれた。その中で、日本維新の会は地域フォーミュラリの推進を提案。次回以降、詳細について議論したい方針。協議後の会見で維新幹事長の岩谷良平氏が明らかにした。


最新の投稿


【ドラッグストア協会】ドラッグストアの調剤規模9.1%増の1兆6586億円に/実態調査公表

【ドラッグストア協会】ドラッグストアの調剤規模9.1%増の1兆6586億円に/実態調査公表

【2026.09.01配信】日本チェーンドラッグストア協会は9月1日に定例会見を開き、「2025年度JACDS 実態調査結果」を公表。ドラッグストアの調剤規模については前年比9.1%増の1兆6586億円となった。


【後発医薬品調剤率】直近8年で初の減少/令和7年度は81.1%

【後発医薬品調剤率】直近8年で初の減少/令和7年度は81.1%

【2026.08.31配信】厚生労働省は8月31日までに「令和7年度調剤医療費(電算処理分)の動向」を公表した。それによると、後発医薬品調剤率において、少なくとも直近8年間の調査結果中、初の減少となった。


【スギ薬局】トライアルの店舗内に調剤薬局オープン/福岡県で

【スギ薬局】トライアルの店舗内に調剤薬局オープン/福岡県で

【2026.08.31配信】スギホールディングスは8月28日、EDLP(エブリデイ・ロー・プライス)を掲げ食品や日用品を販売するトライアルの店舗内に調剤薬局をオープンすると公表した。福岡県内の2店舗。


【令和7年度調剤医療費】3.8%増の8兆7242億円/後発医薬品割合が薬剤料ベースで減少

【令和7年度調剤医療費】3.8%増の8兆7242億円/後発医薬品割合が薬剤料ベースで減少

【2026.08.31配信】厚生労働省は8月31日までに「令和7年度調剤医療費(電算処理分)の動向」を公表した。


【パブコメ】薬局からのトレーシングレポート、2030年メドに電子化実装/医療情報化推進方針案

【パブコメ】薬局からのトレーシングレポート、2030年メドに電子化実装/医療情報化推進方針案

【2026.08.28配信】厚生労働省は8月28日、医療情報化推進方針案についてパブリックコメントを開始した。改正医療法では支払基金が改組するDX審査支払機構における医療DX業務に対し、国によるガバナンスを発揮する観点から、厚生労働大臣が医療情報化推進方針を作成することとされている。


ランキング


>>総合人気ランキング