フォーラムは「淘汰圧を乗り越えよ!〜薬局は敵者生存の時代へ〜」をテーマに開催された。
山村真一会長は、会長挨拶の中でOTC類似薬の一部保険外療養の制度導入にあたり、薬局は受け皿となるべくサービスメニューの拡大を図るべきだとの考えを示した。
日本国内でも医療ベンチャーのユビー社では、医療特化AIが、対話を通じて適切な行動をサポートするサービスを提供していることなどを紹介。OTC薬での対処などで可能な場合に、薬局が受け皿になるとの考えを示した。山村会長は、こうしたユビー社のようなサービスは薬局が受け皿になる際の手助けになるのでは、とも述べた。海外ではイギリスで「ファーマシーファースト」など医療機関の“前”に薬局を位置付ける政策も導入されていることを紹介した。
地域によっては日本でも薬局が“受診前”の相談先になる施策が導入されている。
大阪府豊中市では年末年始の体調不良に備えて市内の薬局が開局。市が薬局への相談についても市民へ向けて紹介する。薬局では検査キットがあるほか、オンライン診療につなげたり、オンライン診療後の処方薬の調剤なども可能であることを紹介している。対面診療が必要との助言も行う。
山村会長はワクチン接種への薬局の貢献度拡大にも言及。
海外では薬剤師のほか調剤テクニシャンであってもワクチン接種ができるようになっており、世界的に見て薬剤師がワクチンを接種することは不思議なことではないとの見解を示した上で、今後、薬局や薬剤師から声をあげていく必要があるとした。ワクチンの剤形も注射だけでなくパッチや鼻腔噴霧タイプも登場しており、必ずしも注射手技が問題にはならないとの考えも示した。