【日薬学術大会】ブース出展/災害備蓄や認知症の服薬支援で技術紹介/アルフレッサ

【日薬学術大会】ブース出展/災害備蓄や認知症の服薬支援で技術紹介/アルフレッサ

【2025.09.30配信】医薬品の流通を担う社会インフラ企業であるアルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:福神雄介氏)は、2025年10月12日(日)~13日(月・祝)に国立京都国際会館にて開催される「第58回日本薬剤師会学術大会」に出展する。「かかりつけ薬剤師の新たな挑戦!健康・生活を支える商品と信頼」をテーマに、医療現場の業務効率化と患者様の満足度向上に貢献するソリューションを紹介する予定。


 出展の背景として同社では、「世代を超えて地域医療を支える薬局DXを紹介」を掲げる。  
 具体的に掲げた課題は以下の通り。                                                        

■課題① 高齢者層における認知症と服薬支援
 超高齢社会を迎える日本ですが、内閣府の「令和7年版高齢社会白書」によると、65歳以上の高齢者の約7人に1人が認知症を抱えると推計されています※1。高齢化に伴い、認知症への早期対応や日常的な服薬支援の重要性が高まっています。地域での生活を支えるためには、薬剤師による継続的な見守りと支援が欠かせません。
■課題② 若年世代における医療アクセスと災害対応
 一方で、現役世代や子育て世代など若年層にとっては、医療機関や薬局の待ち時間の長さや情報共有の不足が日常的な負担となっています。また、災害発生時には地域全体に影響が及ぶため、安定した医薬品供給体制の確保はすべての世代にとって重要な課題となっています。

 こうした課題を受け、今回の出展では、薬剤師の皆様が地域で果たす役割をDXによって支援するとともに、災害備蓄や先進技術を活用した商品なども紹介し、すべての世代における健康維持と安心につながるソリューションを紹介するとしている。 
 同社ブースは「JF-5」。
 
 薬剤師向けミニセミナーも実施する。最新のサービスや技術の紹介に加え、患者基盤の構築支援や薬局業務の効率化、災害対策など、日々の業務に役立つテーマをわかりやすく解説。具体的なテーマは以下の通り。
・「集患」×「かかりつけ化」による患者基盤構築支援
・革新的酸化制御技術「MA-T®」の活用
・かかりつけ薬剤師による“脳体力”サポート ~CogEvoを活用した業務と地域支援~
・10分でわかる!薬局DXの現在と必須タスク
・10分で分かる!薬局BCP(事業継続計画)と災害対策

 当日は説明スタッフが常駐し、各システム・サービスのデモンストレーションも実施する予定。

 そのほか、主な出展内容は以下の通り。

■処方箋送信サービス 「やくばと」
 やくばと薬局予約は、処方箋を事前に送信することで薬局での待ち時間を削減します。全国130超の医療機関で導入されています。

■薬局専用アプリ 「kakari」
 患者様が自分の“かかりつけ薬局”を登録し、継続的に利用できるよう設計された薬局専用アプリです。電子版お薬手帳やオンライン服薬指導などを一つにまとめており、薬局とのコミュニケーションをよりスムーズにします。これにより、薬の管理や服薬相談をしやすくし、薬局における面処方応需の拡大をサポートします。

■認知機能測定ツール「CogEvo」
 タブレットを使って注意力や記憶力などの認知機能を簡単にチェックできるツールです。薬局でのセルフチェックやトレーニングを通じ、認知症予防や生活習慣改善に活用できます。薬局が地域の健康支援拠点として機能するうえで、新しい取り組みとして注目されています。


■先進技術「MA-T®」を活用した口腔ケア製品
 「MA-Tマウスウォッシュスプレー」&「MA-Tマウスクリーンジェル」                                  MA-T®はMatching Transformation System®の略で、亜塩素酸イオンから必要な時に、必要な量の活性種(水性ラジカル)を生成させることのできる先進的技術です。MA-T®の技術を用いた口腔ケア製品を活用することにより、口腔内を清潔に保つことを可能にしております。

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