【日本病院薬剤師会】入院時の薬局との連携/診療報酬上も働きかけの評価軸を要望

【日本病院薬剤師会】入院時の薬局との連携/診療報酬上も働きかけの評価軸を要望

【2025.02.26配信】日本病院薬剤師会は2月26日に定例会見を開き、令和8年度診療報酬改定要望事項(たたき台)について説明した。


 要望事項の中で、調剤サイドとも関連のある事項を挙げると、「保険薬局との入院時の連携に関する評価」を新設要望とした。
 現在、調剤側では患者が入院することになった場合に、情報を医療機関に提供すること等を評価する項目がある。令和4年度調剤報酬で設けられた「服薬情報等提供料3」で、医療機関からの求めに応じて薬局において入院予定の患者の服用薬に関する情報等を一元的に把握し、必要に応じて持参した服用薬の整理を行うとともに、医療機関に対して、当該患者の服薬状況等について文書により提供した場合の評価が新設されている。
 ただ、医療機関サイドのそういった業務への評価軸がなかった。そのため、医療機関側から入院になったことを薬局に伝え、服薬情報等の提供を求め、その情報等を活用し、患者のアドヒアランスを含め正確な服薬情報を把握し入院後の薬学的管理につなげた場合の評価を要望したい考え。

 また、薬局との外来での連携に関する評価要望も新設した。
  保険薬局からの問い合わせへの対応や、保険薬局からトレーシングレポート等により提供され患者の服用薬や服用状況、副作用に関する情報等を、薬剤部が一元管理し、医師の負担軽減に務めた場合に評価することを要望する。

 こうした薬局業務と関連の深い要望事項の背景には、外来から入院、退院後の在宅療養まで、シームレスな薬物療法継続へのニーズが高まっていることがあるといえる。

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