日本病院薬剤師会はこれまで病院薬剤師業務の状況などについて定点調査などを行ってきた。ここ最近では定点観測とは別に診療報酬改定に関連する特別調査を行っており、必要に応じて厚労省などに情報を提供してきた。中医協でデータが引用されることもある。
今回の特別調査は、12月23日までを締切とし、1月中に解析、一定の結果をその後の臨時総会の場などで対外的にも公表してきている。
令和6年度の診療報酬改定では、外来・在宅ベースアップ評価料・入院ベースアップ評価料の新設、外来腫瘍化学療法診療科のがん薬物療法体制充実加算の新設ーーなどの評価があった。
会見で説明した副会長の川上純一氏は、今回の調査を通して、令和6年度の評価項目をさらにつなげたいとの考えを示した。
日病薬としては、現時点で重点要望事項などは定まっていないものの、新設改定項目の裏付けの強化にしたり、バイオシミラー使用促進への貢献なども視野に入れたいとの感触を述べた。

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