会見の中で記者から薬価平均乖離率の速報値「5.2%」についてコメントを求められると、岩月進会長は、「5.2%」が「多いか少ないか」については、「今後関係者が判断していくもの」として、現時点では速報値が公表されたばかりであるため「コメントを控える」との前提を示した。
その上で、記者から「0.625倍という指標を用いた中間年改定については反対か」と問われると、岩月会長は“5.2%まで減ってきている”という現象として捉えれば、という前提で、 「乖離率が大きいものの乖離幅を小さくするため中間年改定だったはず。0.625倍というものも財源ありきの数字ではないかという懸念を持っている。5.2まで減ってきた現象の中では、それをまだ適用するのかという思いはある」と述べた。
また原口亨副会長は「薬剤師会としては変わることなく中間年改定については廃止を要望する」とした。

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