【岩月・次期日薬会長】「県薬との連携は重要」/“非会員”飯島氏の新理事入りへの反対意見に

【岩月・次期日薬会長】「県薬との連携は重要」/“非会員”飯島氏の新理事入りへの反対意見に

【2024.05.30配信】日本薬剤師会は5月29日、都道府県会長協議会を開催した。この中で、長野県薬剤師会は県薬非会員である飯島裕也氏(上田薬剤師会)の次期理事入りに対して、一部報道があった通り、反対意見を表明。次期会長候補である岩月進氏に見解を求める場面があった。


 指名されて発言した岩月氏は、飯島氏の理事入りについては「問題がないと思っている」との考えを表明。定款には理事を会員の中から指名するとの規定はない。人物本位の組閣を行った格好だ。また岩月氏は長野県薬とは話し合いで解決したいと再三にわたって連絡し、5月下旬には面談をしたいという話をしたものの、長野県薬から断りがあり残念に思っているともした。話し合いの望みも断ち切られていた中で、片方が反論のできない一方的な文書として都道府県薬会長や代議員に対して個人名(飯島氏)を入れた形で反対声明が出されたことについては「遺憾に思っている」と話した。

 この件は、次期日薬会長の岩月氏が、会費未納入問題で長野県薬から除名されている飯島裕也氏を理事候補者としたことに長野県薬が反対を表明しているもの。未納入問題については岩月氏は「倫理観に欠けるとか、無茶を言って会費を払わなかったのではなく、意見の相違から裁判に訴えたと理解している」とも述べた。

 一方、「除名は事実」ともし、岩月氏は飯島氏の今後について、除名の事実という責任を背負ったまま理事職に邁進してほしいとの考えを示した。「日薬で一生懸命働いてほしいと強く願っている」(岩月氏)。「どうか2年後の成果をみなさんに検証いただきたい。日薬の事業に曇りがあったり、何らかの適性に欠けることがあれば次の次の代議員会で指摘をいただき、私に責任をとらせていただければと思っている」とし、任命責任を2年後に問うてほしいとの見解を示した。「当然のことながら24名の理事候補者については、選任した私が全責任を負う覚悟だ。日薬会務が遂行できるよう皆様がたのご協力をお願いしたい」(岩月氏)とした。

 その後も和歌山県薬から「役員候補ということよりも」として、日薬の定款には目的の中に「都道府県薬との連携下」との文言があると指摘し、連携が重要なのではないかとの考えが示された。また、千葉県薬からは「本人にとって不信任になった方が心配な気がする。彼はいい人間だと思うし」という意見も示された。

 これら長野県薬の意見以降に岩月氏がコメントする機会はなかったが、本紙に対し岩月氏は、「都道府県薬と日薬の連携が重要なことはもちろんのことだ」との考えを示した。飯島氏、所属する上田薬剤師会に対しては判決が確定した以上、早急な会費支払いによる県薬会員としての義務履行を目指す意思表示は絶対条件であることも示してきたとし、実際に上田薬は6月上旬の会費支払いを予定している。その上で、岩月氏は「飯島氏の理事選任は悩みに悩んだ結果。しかし、飯島氏の厚労省での検討会での発言などを聞き、日薬のこれからの活動に必要で、育てていくべき人材だと判断した」と話した。

 なお、理事の承認は総会事項であり、6月29・30日に開かれる日薬総会で代議員による投票が行われる。

この記事のライター

関連するキーワード


日本薬剤師会

関連する投稿


【日本薬剤師会】新執行部が会見

【日本薬剤師会】新執行部が会見

【2026.06.28配信】日本薬剤師会は6月28日の定時総会で新執行部を決定。総会終了後に新執行部による会見を行った。


【日本薬剤師会】新理事を全員承認

【日本薬剤師会】新理事を全員承認

【2026.06.28配信】日本薬剤師会は6月28日、定時総会を開き、理事候補者を全員承認した。


【日薬】総会の会員向けWEB視聴を検討/会員のニーズ踏まえ

【日薬】総会の会員向けWEB視聴を検討/会員のニーズ踏まえ

【2026.06.27配信】日本薬剤師会は6月27日、定時総会を開いた。その中で総会の会員向けWEB視聴について、会員のニーズを踏まえ検討するとの考えを示した。


【日本薬剤師会】岩月会長演述「賃上げ・物価高騰に対応した適切な財源確保を引き続き要望」

【日本薬剤師会】岩月会長演述「賃上げ・物価高騰に対応した適切な財源確保を引き続き要望」

【2026.06.27配信】日本薬剤師会は6月27日に定時総会を開催した。この中で岩月進会長が会長演述を行った。


【日本保険薬局協会】「コンサータ錠」、薬局間譲渡の特例措置を要望

【日本保険薬局協会】「コンサータ錠」、薬局間譲渡の特例措置を要望

【2026.06.11配信】日本保険薬局協会は6月11日、定例会見を開き、「コンサータ錠」の登録薬局間の在庫調整等に関する要望を公表した。このあと、厚生労働省の担当部局などに提出し、対応を求めるという。


最新の投稿


【パブコメ】セフトリアキソンナトリウム水和物を特定重要物資としての取組に追加

【パブコメ】セフトリアキソンナトリウム水和物を特定重要物資としての取組に追加

【2026.07.02配信】厚生労働省は6月30日、セフトリアキソンナトリウム水和物を安定確保の取組に追加することについて、パブリックコメントを開始した。医療法の特定重要物資に同成分が指定されたことを受けた改定。2027年に商用国内生産設備及び備蓄設備の構築を開始し、2032年までに国産原料由来の原薬の商用国内生産設備及び備蓄設備の構築を完了するとともに、国内で製造した原薬の販売先である製造販売業者による薬事上の手続等に要する期間等を考慮し、2033年までに供給途絶時においても、医療現場に切れ目なく安定供給できる体制を整備する旨を新たに定める。


【骨太原案】“OTC類似薬”、2027年度以降の対象範囲の拡大検討

【骨太原案】“OTC類似薬”、2027年度以降の対象範囲の拡大検討

【2026.07.01配信】政府は6月30日、「経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる“骨太方針”の原案をとりまとめ、公表した。医療保険関連では、OTC類似薬の保険給付の見直しに関して、施行とその状況等を踏まえた2027年度以降の対象範囲の拡大に向けた検討などを進めるとした。


【骨太原案】「薬価改定を実施」

【骨太原案】「薬価改定を実施」

【2026.07.01配信】政府は6月30日、「経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる“骨太方針”の原案をとりまとめ、公表した。診療報酬改定の中間年にあたる2027年度において薬価改定を実施すると明記した。


【規制改革答申】「オンライン診療受診施設」での医薬品の看護師等による一時的な保管・運搬を

【規制改革答申】「オンライン診療受診施設」での医薬品の看護師等による一時的な保管・運搬を

【2026.06.30配信】規制改革推進会議は6月29日、規制改革推進に関する答申 を行った。オンライン診療の更なる普及を掲げ、「オンライン診療受診施設」での医薬品の看護師等による一時的な保管・運搬が可能であることを明確化するとした。診療の補助行為を行うに当たって前提となる医薬品及び医療機器の看護師等による一時的な保管・運搬について、医師・医療機関の管理責任の下、医療の安全性を確保することを前提に、必要最小限の条件の下で可能であることを明確化することを求めるもの。オンライン診療受診施設は医療法等改正で新設されたもの。


【規制改革答申_介護職員実施可能行為の整理を】食道ろうによる経管栄養等

【規制改革答申_介護職員実施可能行為の整理を】食道ろうによる経管栄養等

【2026.06.30配信】規制改革推進会議は6月29日、規制改革推進に関する答申を行った。食道ろうによる経管栄養など、介護職員実施可能行為の整理を求めている。


ランキング


>>総合人気ランキング