指名されて発言した岩月氏は、飯島氏の理事入りについては「問題がないと思っている」との考えを表明。定款には理事を会員の中から指名するとの規定はない。人物本位の組閣を行った格好だ。また岩月氏は長野県薬とは話し合いで解決したいと再三にわたって連絡し、5月下旬には面談をしたいという話をしたものの、長野県薬から断りがあり残念に思っているともした。話し合いの望みも断ち切られていた中で、片方が反論のできない一方的な文書として都道府県薬会長や代議員に対して個人名(飯島氏)を入れた形で反対声明が出されたことについては「遺憾に思っている」と話した。
この件は、次期日薬会長の岩月氏が、会費未納入問題で長野県薬から除名されている飯島裕也氏を理事候補者としたことに長野県薬が反対を表明しているもの。未納入問題については岩月氏は「倫理観に欠けるとか、無茶を言って会費を払わなかったのではなく、意見の相違から裁判に訴えたと理解している」とも述べた。
一方、「除名は事実」ともし、岩月氏は飯島氏の今後について、除名の事実という責任を背負ったまま理事職に邁進してほしいとの考えを示した。「日薬で一生懸命働いてほしいと強く願っている」(岩月氏)。「どうか2年後の成果をみなさんに検証いただきたい。日薬の事業に曇りがあったり、何らかの適性に欠けることがあれば次の次の代議員会で指摘をいただき、私に責任をとらせていただければと思っている」とし、任命責任を2年後に問うてほしいとの見解を示した。「当然のことながら24名の理事候補者については、選任した私が全責任を負う覚悟だ。日薬会務が遂行できるよう皆様がたのご協力をお願いしたい」(岩月氏)とした。
その後も和歌山県薬から「役員候補ということよりも」として、日薬の定款には目的の中に「都道府県薬との連携下」との文言があると指摘し、連携が重要なのではないかとの考えが示された。また、千葉県薬からは「本人にとって不信任になった方が心配な気がする。彼はいい人間だと思うし」という意見も示された。
これら長野県薬の意見以降に岩月氏がコメントする機会はなかったが、本紙に対し岩月氏は、「都道府県薬と日薬の連携が重要なことはもちろんのことだ」との考えを示した。飯島氏、所属する上田薬剤師会に対しては判決が確定した以上、早急な会費支払いによる県薬会員としての義務履行を目指す意思表示は絶対条件であることも示してきたとし、実際に上田薬は6月上旬の会費支払いを予定している。その上で、岩月氏は「飯島氏の理事選任は悩みに悩んだ結果。しかし、飯島氏の厚労省での検討会での発言などを聞き、日薬のこれからの活動に必要で、育てていくべき人材だと判断した」と話した。
なお、理事の承認は総会事項であり、6月29・30日に開かれる日薬総会で代議員による投票が行われる。
【岩月・次期日薬会長】「県薬との連携は重要」/“非会員”飯島氏の新理事入りへの反対意見に
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