日本薬剤師会における能登半島地震への対応(概要)は以下の通り。
1. 能登半島地震発生 1/1(月)16:00頃
2. 日薬災害対策本部の設置 1/1(月)夜
・被災4県の県薬、石川県周辺の県薬へ連絡。会員・薬局の被害状況等の把握
・全県薬へ第1報
3. 厚生労働省「令和6年能登半島地震医療関係団体等緊急連絡会議」 1/4(木)
4. 石川県薬剤師会と今後の支援活動について協議
・山田常務理事を石川県薬に派遣 1/6(土)
・山田常務理事を石川県薬に派遣(2回目) 1/9(火)~1/13(土)(予定)
伊藤裕子氏(災害対策委員)とも。伊藤氏は1/14まで(予定)
(1)当面の対応
・石川県薬から近隣県薬に「支援薬剤師」の派遣を要請。石川県薬とともに支援活動
・日薬からモバイルファーマシー所有県薬等に「MP」の出動を要請
(2)長期的な対応
・日薬からMP所有県薬等に引き続き「MP」の出動を要請
・日薬から全県薬へ「支援薬剤師の募集」について通知(1県薬3名5日間を基本)
※各県の準備状況を調査(1/6通知)、支援薬剤師の派遣要請(1/9通知)
※レンタカーや保険の手配は日薬で行う
5. モバイルファーマシーの出動
(1)岐阜県薬 1/7(日)~1/11(木)珠洲市健康増進センターを拠点に活動開始
(2)三重県薬 1/9(火)~1/13(土)! 輪島市を中心に活動を開始の予定
薬剤師4名と事務1名のうち、薬剤師1名と事務は11(木)までの予定
※愛知県薬:派遣中の岐阜県薬、三重県薬のMPの交代要員の派遣について、日薬からの要請に速やかに対応できるよう準備中(1/8現在)
(3)和歌山県薬 1/9夜入る
(4)広島県薬 1/12夜か 13朝には出発予定
(5)宮城県薬 1/9夜入る
(6)横浜市薬 1/11 活動開始
(7)静岡県薬 1/13 出動予定
(8)大阪府薬 今後必要に応じて要請
6.支援薬剤師の派遣
(1)石川県薬 1/7〜
(2)福井県薬 2名が穴水町で活動中 石川県薬からの要請 1/7(日)~1/14(日)
(3) 富山県薬 2名が活動中 石川県薬からの要請 1/8(月)~1/17(水)
(4) 福岡県薬 3名x 2チーム 1/10〜活動開始
(5)東京都薬 6名 1/10〜活動開始
(6)京都府薬 3名✕2チーム 1/11(木)~1/15(月)
(7)新潟県薬 3名✕1チーム 1/12~1/16 活動予定。派遣スキームは基本4日間 間が空かないように第2班も調整中
(8)大阪府薬 1/9~1/12に1名、1/9~1/13に1名
(9)兵庫県薬 1/9午後に出発する予定
7. 活動場所
珠洲市、輪島市、穴水町、能登町(追加予定)
8.活動内容(厚生労働省HPより)
薬剤師は、医療用医薬品・OTC医薬品を持参して避難所を巡回し、避難者の薬相談、医師が処方した薬の調剤、避難所の衛生管理などを行う。
9. 義援金募集を開始 1/9(火)~3月末
10. その他
(1)各県薬が地元のJMAT、DMAT に帯同している。(多数)
関連する投稿
【石川県薬剤師会】チャリティ報告会を開催/能登半島地震から3か月-薬剤師の支援活動を振り返る
【2024.04.03配信】石川県薬剤師会は4月21日(日)13:00~16:15に、「能登半島地震発災から3か月-薬剤師の支援活動を振り返る」と題したチャリティ報告会(オンライン)を開催する。参加費は2000円で、参加費は被災した薬局の再建に役立てられる予定。研修単位2単位の付与対象。今後の震災支援の在り方に関する研修会を兼ねつつ、被災地支援にもつながるものだ。
【日本薬剤師会】2月29日付けで派遣薬剤師の募集を終了へ/能登半島地震で/支援は3月上旬ごろまで実施
【2024.02.29配信】日本薬剤師会は2月29日に定例会見を開き、能登半島地震への対応について説明。2月29日付けで派遣薬剤師の募集を終了する通知を発出するとした。支援自体はおおむね3月上旬まで行う見込み。
【2024.01.18配信】日本保険薬局協会は1月18日に定例会見を開き、令和6年能登半島地震被災地への薬剤師チーム派遣について報告した。
【石川県薬剤師会・中森会長】大小の避難所多く対応に難しさ/被災支援状況を報告
【2024.01.10配信】能登半島地震の支援にあたっている石川県薬剤師会会長の中森慶滋氏は1月10日、被災状況や県薬としての支援状況について報告した。東京都内で開かれた日本薬剤師会都道府県会長協議会にオンライン参加したもの。
最新の投稿
【日本保険薬局協会】中医協「調剤」での「病院薬剤師」議論にコメント
【2025.09.11配信】日本保険薬局協会は9月11日、定例会見を開いた。この中で9月10日に開かれた中央社会保険医療協議会総会の「調剤について」の議論の中で病院薬剤師の不足に関して多くの意見が出たことについてコメントした。
【日本薬剤師会】岩月会長、中医協「調剤」での「病院薬剤師」議論にコメント
【2025.09.11配信】日本薬剤師会は9月11日に定例会見を開いた。その中で岩月進会長は、10日に開かれた中央社会保険医療協議会総会で、「調剤」の議題の中で「病院薬剤師」について多くの意見が挙がったことについてコメントした。
【日本薬剤師会】薬剤師PR資材を制作/「親子で知る薬剤師のお仕事」
【2025.09.11配信】日本薬剤師会は9月11日に定例会見を開き、その中で薬剤師PR資材「親子で知る薬剤師のお仕事」を制作したと説明した。リーフレットのほか、短編動画も制作した。
AIエージェント活用したレセコン・薬歴開発へ/三菱電機デジタルイノベーション
【2025.09.10配信】三菱電機デジタルイノベーション株式会社(東京都千代田区、代表取締役 取締役社長:武田 聡氏)は、「AI エージェントが生みだす新たな薬局体験」をコンセプトとし、レセプトコンピュータ(以下「レセコン」)と電子薬歴を融合した「保険薬局向けオールインワンプラットフォーム」の開発に着手したと公表した。本サービスのプロトタイプを、2025年10月12日から開催される「第58回 日本薬剤師会学術大会」に参考出展する予定。
【厚労省】緊急避妊薬のスイッチOTC薬を承認へ/改正薬機法初の「特定要指導医薬品」に指定
【2025.08.29配信】厚生労働省は8月29日、薬事審議会「要指導・一般用医薬品部会」を開催。緊急避妊薬「レボノルゲストレル」(一般名、あすか製薬)のスイッチOTC化を了承した。改正薬機法で規定する「特定要指導医薬品」として初めて指定した。