株式会社 Marketing Methodology & Innovation(東京都江東区、代表取締役小杉穂高氏、以下MMI)、及び株式会社新生堂薬局(福岡市、代表取締役水田怜氏)、株式会社Newromics(福岡市、代表取締役水田怜氏)は、ドラッグストアにおけるお客様の健康相談などのカウンセリング履歴と一般用医薬品・健康食品の購買履歴に基づく「受診勧奨のメソッドとシステム」、及びその基盤となる『健康台帳』の機能について、新たな特許を取得した。
新たな発明(特許)の正式名称は『受診勧奨システム及び受診勧奨方法』。
この発明(特許)は、ドラッグストアにおいて、疾病が重篤化する前の潜在患者を発見し、早期に医療機関において治療を開始するために、健康相談対応から医療機関への受診勧奨までを適切に行う仕組みを提供するもの。
具体的な仕組みとしては、健康相談の際のカウンセリング履歴や一般用医薬品・健康食品の購買履歴を統合的に管理する『健康台帳』などのシステムを活用し、個々の顧客(消費者)にとって適切な健康管理や必要な医療受診を提案することができるという。
その結果、ドラッグストアにおける顧客(消費者)の健康管理に対するアプローチを劇的に改善し、 「潜在患者の早期発見・早期治療開始・治療継続」という「健康寿命の延伸」による「疾病の重篤化防止」に積極的に取り組むことが可能となり、「社会保障費の抑制」に寄与することが可能となるとしている。
また、この発明における仕組みを新たに『プレホスピタルカウンセリング』と名付け、商標登録したという。
この『プレホスピタルカウ ンセリング』活動は、地域に密着したドラッグストアにおいて「疾病の重篤化防止」に積極的に取り組むことを可能とし、最終的には医療機関との連携により、社会保障費の増大を防ぐことに貢献することを目指すとする。
3社は、この特許取得について、「私たち独自のノウハウとその可能性が認められたものであり、それによって『健康台帳』を基盤とした『プレホスピタルカウンセリング』の仕組みを国内のドラッグストア様に広く導入することが可能となりました」としている。加えて、「数多くのドラッグストア様がこの仕組みを導入されることによって、健康相談から受診勧奨までのカウンセリング品質を劇的に改善し、“顧客(消費者)の健康増進にコミットする”というドラッグストア本来の『ヘルスケアステーション』としての社会的使命が再構築されると確信しております」とし、他社への提供も示唆している。
株式会社 Marketing Methodology & Innovationの会社概要は以下で確認できる。
https://mmiinc.co.jp/
なお、『ヘルスケアステーション』は新生堂薬局の登録商標。『健康台帳』はMMIと新生堂薬局の登録商標。『プレホスピタルカウンセリング®︎』はMMIの登録商標。
【受診勧奨】システムで特許取得/MMI社と新生堂薬局
【2023.07.20配信】株式会社 Marketing Methodology & Innovation(東京都江東区、代表取締役小杉穂高氏、以下MMI)と株式会社新生堂薬局(福岡市、代表取締役水田怜氏)などは7月19日、「受診勧奨のメソッドとシステム」、及びその基盤となる『健康台帳』の機能について、新たな特許を取得したと発表した。
関連する投稿
【2024.01.16配信】新生堂薬局(本社:福岡市南区、代表取締役社長:水田怜氏)は2024年2月1日、店頭ストアメディアサービスを51店舗に導入する。店頭ストアメディア機を通じて1to1のパーソナルプロモーションを実現するもの。
【新生堂薬局】HIROTSUバイオサイエンスと協業/線虫がん検査「N-NOSE(エヌノーズ)」を販売
【2022.10.18配信】株式会社HIROTSUバイオサイエンス(代表者:広津崇亮氏)は、株式会社新生堂薬局(代表者:水田怜氏)と代理店契約を締結し、線虫がん検査「N-NOSE®(エヌノーズ)」の販売を開始した。
【新生堂薬局】『プレミアムマスク匠』 発売/純日本製/顧客の声を反映して開発
【2022.03.03配信】新生堂薬局は3月1日、同社プライベートブランド商品(PB)「匠 FUKUOKA」シリーズより「プレミアムマスク匠」を発売した。純日本製の4層設計となっており、同社では「患者様・お客様の声を身近で聞くことができるからこそ実現した」と開発背景を語っている。同社のドラッグストア・調剤薬局・新生堂オンラインショップで販売する。
【新生堂薬局】「汚物処理キット」を全店配備/冬季に流行するノロウイルスなどの対応拡充
【2022.02.01配信】新生堂薬局は1月27日、新生堂薬局グループの調剤薬局・ドラッグストア全店に「汚物処理キット」を配備したと告知した。冬にはノロウイルス等が流行し患者が増える。店舗において感染リスクの疑いのある嘔吐物、排泄物などの処理の必要が生じた際、誤った対応で感染を広げないよう、汚物処理キットとマニュアルを配備したもの。
【ドラッグストア協会】受診勧奨のGL策定へ/登録販売者が実践できる内容を模索
【2021.11.12配信】日本チェーンドラッグストア協会は11月12日に「ドラッグストア研究レポート報告会」を開き、課題と今後の展望を説明した。その中で、受診勧奨のためのガイドライン(GL」を策定したい考えを示し、策定へ向けてまずは調査を行うとした。現場の登録販売者が実践できる内容を目指す。
最新の投稿
【東京都薬剤師会】要指導薬などの取扱店が増加/自主点検で判明
【2025.01.10配信】東京都薬剤師会は1月10日に定例会見を開いた。この中で、会員薬局において要指導薬・一般用薬の取り扱い薬局が増加していることがわかった。薬局へのセルフメディケーションにおける役割が注目されていることなどが影響しているとみられる。
【セルフケア・セルメ有識者検討会】「推進に関する工程表」令和7年夏に公表へ/進捗を管理
【2025.01.08配信】厚生労働省は1月8日、「第1回セルフケア・セルフメディケーション推進に関する有識者検討会」を開いた。今後、推進に関する工程表を作成し、進捗を管理する方針。
「電子処方箋の誤表示問題」の背景にあるもの/鳥飼幸太氏に聞く<群馬大学医学部附属病院システム統合センター准教授>
【2025.01.07配信】2024年12月、厚労省は電子処方箋において処方とは異なる医薬品が薬局側で表示される事例が確認されたとして、いったん電子処方箋の発行を停止、一斉点検に入った。重大な健康被害につながる可能性のある事象だ。確認された事象は、医療機関や薬局が使っている独自コードを、電子処方箋が用いるマスタコードに紐づける際のミスで発生した。問題発生の根本には何があったのか。そして、今後、どのような施策が求められるのか。厚労省の電子処方箋等検討ワーキンググループの構成員でもあり、医療情報学の研究者である鳥飼幸太氏(群馬大学医学部附属病院システム統合センター准教授)に聞いた。
【2025.01.07配信】日本薬剤師会は1月7日、定例会見を開き、クレーム対応費用保険を開始したと報告した。
【新年挨拶】日本薬剤師会会長・岩月進氏/国民の健康と命を守るために欠かせない医薬品において深刻な状況
【2025.01.06配信】日本薬剤師会会長の岩月進氏は「新年のご挨拶」を公表した。昨今の物価上昇、人件費の高騰、さらに7年連続の薬価改定の影響により、薬局で厳しい経営状況が続いているほか、医薬品の安定供給、創薬力の低下、ドラッグ・ラグ/ロスなどの深刻な問題が続いているとした上で、日薬としては「地域に必要な医薬品を過不足なく提供するという薬局・薬剤師の使命・役割を果たすための環境づくりを確実に進めていきたい」としている。