【2020.07.27配信】
Genky DrugStoresは、2020年6月期の決算短信を公表。それによると、売上高+19.0%、営業利益+7.3%など、好調な業績で着地した。生鮮へのニーズ対応を含めた顧客の“ショートタイムショッピング”への貢献が奏功したとしている。
今期業績についても、売上高1450億円(+17.3%)、営業利益50億円(+15.2%)など、好調を維持する予想としている。
顧客の“ショートタイムショッピング”に貢献
連結売上高は1,236億300万円(前期比+19.0%)、営業絵利益は43億4100万円(同+7.3%)、経常利益は45億6600万円(同+6.1%)、当期純利益は27億5500万円(同+2.1%)だった。
「近所で生活費が節約できるお店」をコンセプトに、地域シェアを高めるためドミナントエリア構築に邁進。また、顧客のショートタイムショッピングに貢献するため、青果や精肉などの生鮮食品の品揃えを強化するとともに、競争力強化のため、生活必需品のディスカウントに尽力した。
出店については、300坪タイプを岐阜県に7店舗、福井県に4店舗、愛知県に19店舗、石川県に19店舗出店し、大型店を2店舗、小型店を1店舗閉店した。また、小型店を1店舗、大型店へ改装した。
これにより、店舗数は、大型店77店舗、300坪タイプ221店舗の合計298店舗となった。
業態別では300坪タイプが伸長、商品別では伸び率トップは食品の+20.9%、医薬品も+16.5%
業態別では300坪タイプの伸長が大きく、大型店は微増、小型店はマイナスとなっている。
それぞれの前期比は、「300坪タイプ」が+33.9%、「大型店」が+3.1%、「小型店」は-32.9%。
商品別では伸び率トップは食品の+20.9%だが、医薬品も+16.5%と順調に伸びた。
それぞれの前期比は、「食品」が+20.9%、「医薬品」+16.5%、「雑貨」+14.2%、「化粧品」+8.8%。
構成比では、「食品」61.2%、「雑貨」13.9%。「化粧品」10.2%、「医薬品」10.2%、「その他」1.8%。
“New300坪タイプ”の60店舗の新規出店を計画
今後の見通しについては、新型コロナウィルス感染症の拡大により、国内外の経済活動に多大な影響が懸念され、先行き不透明な状況が継続すると分析。ドラッグストア業界においては、出店の拡大に伴う競争の激化、業種や業態を超えた価格競争など厳しい経営環境が続くものと予想する。
このような状況のもと、同社では、顧客の節約志向に応えるべく、EDLP(エブリディロープライス)政策を今後も推進する方針。これにより、他のドラッグストアとの差別化を図り、集客力の向上及び一層の地域シェアの拡大を目指していきたい考えだ。
今期も引き続き、店舗レイアウトや作業が標準化された“New300坪タイプ”の店舗をレギュラー店と位置づけて60店舗の新規出店を計画。また、既存店においは、スクラップ&ビルドの推進及び店舗改装を行い、活性化を図る。
業績見通しは、売上高1,450億円(前期比+17.3%)、営業利益50億円(同+15.2%)、経常利益53億円(同+16.1%)、当期純利益35億円(同+27.0%)を予想する。