【調剤の外部委託】大阪府の吉村知事「前向きに課題を整理して進めていくべき」との考え示す

【調剤の外部委託】大阪府の吉村知事「前向きに課題を整理して進めていくべき」との考え示す

【2023.04.27配信】大阪府の吉村洋文知事は4月26日の会見で、国家戦略特区の調剤外部委託の提案に関して、関係者と調整を踏まえた上で、前向きに課題を整理して進めていくべきとの認識を示した。


 会見で記者から次のように質問が出た。
 「大阪府に本拠地置くファルメディコという会社が大阪府内の調剤の一部外部委託に関して国家戦略特区の提案をしています。厚労省は政府の規制改革推進会議のワーキンググループで、薬局所在地の地方公共団体が賛成することになれば国家戦略特区に速やかに対応するという旨を示しました。大阪府として特区提案に関しては賛成する考えがあるのかということを教えていただければと思います」(記者)。

 これに対する吉村知事の会見コメントは以下の通り。

 「調剤業務の外部委託については当然、医療上の安全の問題とそして責任の所在という課題はあろうかと思います。課題はあるんですけれども僕自身は調剤の外部委託というのも必要なことだと思っています。今それができないという中で、国でも議論されています。今回、国家戦略特区の提案の中で厚労省もそのような回答しておりますので、大阪府としてもそれを受け止めて、課題もありますから、その課題の議論、そして経済界がこれについてどのように意見するのかというところも含めて、関係者の調整をもう少し実際に行っていきます。その上で調整がつけば国家戦略特区の提案ということを国に対してもこの事業者と一緒にやっていくということも考えていきたいと思います。僕はどちらかというと前向きにやっぱり進めるべきだと思っています。先ほど言った医療安全上のリスク、そして責任の所在の課題があると思いますけれども、これだけいろんな情報技術も発達して、配送技術も発達する中で、一包化も含めて多くの薬を処方される高齢者、高齢社会にどんどんなっていくなかで、高齢者や府民の皆さんにとって何が一番便利が広がってくるだろうかと言う視点から考えるべきだと思っています。そう考えるとその上で当然大切な医療安全上のリスクとそれから責任の所在、これは明確にしないといけませんが、さまざまな情報手段、情報共有のあり方、技術、そして配送技術も高まってきている中で、ここは前向きにむしろその課題を整理して進めていくべきものだと僕は思っています。今規制があってそれができないことになっていますので、その課題の部分をどうクリアしていくのか、そういったことも国家戦略特区で議論をしながら進めればいいと思っています。ちょっと事業者とそれから様々な関係者との調整というのを踏まえた上で、国家戦略特区の提案、これは前向きに検討していきたいと思っています」(吉村知事)。

この記事のライター

関連するキーワード


調剤の外部委託

関連する投稿


【規制改革実施計画_閣議決定】「一包化を行わない調剤の外部委託」、特区で速やかに開始を

【規制改革実施計画_閣議決定】「一包化を行わない調剤の外部委託」、特区で速やかに開始を

【2026.07.21配信】政府は7月21日、規制改革実施計画を閣議決定した。「一包化を行わない調剤の外部委託」について、実証を国家戦略特区において速やかに開始するとした。


【厚労省】調剤の一部外部委託で検討会開催

【厚労省】調剤の一部外部委託で検討会開催

【2026.01.26配信】厚生労働省は1月26日、改正薬機法で規定された調剤の一部外部委託について検討会を開く。


【厚労省】調剤業務の一部外部委託でQ&A発出

【厚労省】調剤業務の一部外部委託でQ&A発出

【2024.05.10配信】厚生労働省は5月9日、「国家戦略特別区域調剤業務一部委託事業の実施要領に関する質疑応答集(Q&A)」を発出した。


【厚労省】調剤外部委託の特区実施要領を通知/特区事業開始の素地整う

【厚労省】調剤外部委託の特区実施要領を通知/特区事業開始の素地整う

【2024.05.09配信】厚生労働省は5月9日、「国家戦略特別区域調剤業務一部委託事業の実施要領」を発出した。これにより大阪での特区事業実施の素地が整うことになる。


【国家戦略特区】調剤の外部委託でWG、関係省庁等からのヒアリング実施/WG後は「区域会議」→「諮問会議」の流れ

【国家戦略特区】調剤の外部委託でWG、関係省庁等からのヒアリング実施/WG後は「区域会議」→「諮問会議」の流れ

【2023.10.12配信】10月12日、内閣府地方創生国家戦略特区ワーキンググループは関係省庁等からのヒアリングを実施した。この中で調剤業務の一部外部委託に関して議題となった。


最新の投稿


【厚労省】R8地域医薬品提供体制の「モデル事業」要項を公表

【厚労省】R8地域医薬品提供体制の「モデル事業」要項を公表

【2026.10.15配信】厚生労働省は10月15日までに「令和8年度 地域における医薬品提供体制等の構築・強化に係るモデル事業」の実施要項を公表した。申し込みは令和8年10月13日(火)から開始しており、締め切りは10月30日(金)まで。


【日薬】薬局関連団体からの「中医協参画」要望にコメント

【日薬】薬局関連団体からの「中医協参画」要望にコメント

【2026.10.14配信】日本薬剤師会(日薬)会長の岩月進氏は10月14日に開かれた定例会見で、日本保険薬局協会など薬局関連団体が中央社会保険医療協議会(中医協)へ委員参画を求める意見を公表したことに対してコメントした。


【日薬_学術大会】来年は東日本大震災を経験した福島県で開催

【日薬_学術大会】来年は東日本大震災を経験した福島県で開催

【2026.10.12配信】10月12日、新潟で開かれた「第59回日本薬剤師会学術大会」が閉幕した。来年、2027年の第60回大会は福島県で開催される。大会運営委員長を務める福島県薬剤師会会長の長谷川祐一氏は、「東日本大震災という困難を乗り越えた経験のある福島だからこそ発信できる学びと実践を全国の皆様と共有できる大会を目指す」と語った。


【日薬都道府県会長会】攻めの予防医療「U.E.N.O.Plan」に薬剤師の文字ないのは「残念」/奈良県薬

【日薬都道府県会長会】攻めの予防医療「U.E.N.O.Plan」に薬剤師の文字ないのは「残念」/奈良県薬

【2026.10.10配信】日本薬剤師会は10月10日に都道府県会長協議会を開催した。この中で奈良県薬剤師会会長の後岡伸爾氏は厚生労働省が公表した「攻めの予防医療」の施策である「U.E.N.O.Plan」に、薬剤師や薬局の文字がなかったことに対し「残念だ」との考えを示した。


【日本薬剤師会】2027年1月に“OTC類似薬”の説明会実施/都道府県薬担当役員向け

【日本薬剤師会】2027年1月に“OTC類似薬”の説明会実施/都道府県薬担当役員向け

【2026.10.10配信】日本薬剤師会は10月10日に都道府県会長協議会を開催した。


ランキング


>>総合人気ランキング