コスモス薬品、2021年5月期は売上高+5.6%予測、営業利益は±0予測

コスモス薬品、2021年5月期は売上高+5.6%予測、営業利益は±0予測

【2020.07.10配信】コスモス薬品は7月10日、2020年5月期決算を公表した。終わった期は好調な業績で着地したが、2021年5月期は売上高+5.6%、営業利益±0%を予測し、伸び幅は圧縮する見通しとしている。


【2020.07.10配信】コスモス薬品は7月10日、2020年5月期決算を公表した。売上高6,844億3百万円(前期比12.0%増)、営業利益290億94百万円(前期比17.4%増)、経常利益315億62百万円(前期比15.6%増)、純利益214億35百万円(前期比11.7%増)となった。2021年5月期は売上高7230億円(前期比+5.6%)、営業利益291億円(同+0%)、経常利益316億円(同+0.1%)、純利益217億8000万円(同+1.6%)の予想。

自社競合による一時的な収益性の低下も厭わず九州に出店

 終わった期は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で先行きが見通せない厳しい状況の中、「毎日安い(エブリデイ・ロー・プライス)」政策を忠実に実行することで物流や店舗作業の平準化を行い、ローコストオペレーションの更なる推進を図った。これにより価格競争力を高めた。
 
 出店戦略については、自社競合による一時的な収益性の低下も厭わず、創業の地である九州地区にも出店を継続。同時に、新商勢圏への店舗網拡大を図った。
 これにより、新規出店は関東地区に6店舗、中部地区に14店舗、関西地区に29店舗、中国地区に8店舗、四国地区に3店舗、九州地区に20店舗の合計80店舗となった。
 また、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための渡航制限によりインバウンド需要の急激な減速があったため、売上高に占める同需要の比率が高かった8店舗を閉鎖した。加えて、スクラップ&ビルドにより7店舗を閉鎖したことで合計15店舗を閉鎖した。年度末の店舗数は1,058店舗。
 
 次期の新規出店に関しては、今後も自社競合も厭わないドミナント出店を基本として、九州地区・中国地区・四国地区に出店を行うとともに、新商勢圏である関東地区・中部地区・関西地区への出店を拡大していく方針。

食品の伸びが+14.2%と最大、食品の構成比は57.4%に

 商品分類別売上では、最も伸びたのが一般食品で+14.2%、次いで医薬品+10.3%、雑貨+9.0%などだった。
 構成比では一般食品57.4%、雑貨15.9%、医薬品15.4%、化粧品10.2%、その他 1.1%となっている。

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