【経団連】「オンラインに特化し対面機能を持たない薬局」を提言/「調剤委託」「40枚規制撤廃」も/牧島デジタル大臣に提言書を手交

【経団連】「オンラインに特化し対面機能を持たない薬局」を提言/「調剤委託」「40枚規制撤廃」も/牧島デジタル大臣に提言書を手交

【2022.01.14配信】日本経済団体連合会(経団連)は1月14日、牧島かれん内閣府特命担当大臣(規制改革)にオンラインヘルスケアに関する提言書を手交した。要望者として経団連副会長の南場智子氏(ディー・エヌ・エー代表取締役会長)がデジタル庁を訪問した。経団連は1月13日に提言「Society 5.0時代のヘルスケアⅢ~オンラインの活用で広がるヘルスケアの選択肢~」をまとめ、公表していた。この中で調剤に関しては「調剤委託」「40枚規制撤廃」などを提言している。「オンラインに特化し対面機能を持たない薬局の設置・活用」も提言している。


「一般用医薬品のインターネット販売に特化した業態」の容認も求める

 提言「Society 5.0時代のヘルスケアⅢ~オンラインの活用で広がるヘルスケアの選択肢~」では、オンラインヘルスケアについて、「ライフコースのさまざまな場面において、これまで十分に満たされていなかった多様なニーズに対する新たな選択肢を提供するもの」と提示している。
 各論では、「健康管理・増進」、 「診療」、 「調剤・服薬指導」、 「手術」、 「介護」、 「治験」の6つを挙げている。

 このうち、「調剤・服薬指導」の項では、「目指す姿」として、「薬局は店舗毎の特徴を活かした機能分化・連携を強化し、対物業務の効率化を図る。薬剤師は、専門性を活かした対人業務に集中し、患者に寄り添った付加価値の高い服薬指導を実施する」と提示。図説のフロー中で、「機械化が進んだ調剤薬局」に対して「調剤委託」することを示していた。

 具体的な提言は次の8つ。
① オンライン服薬指導の特例措置の恒久化
② 一包化を含む調剤外部委託の容認
③ 一薬剤師当たりの処方箋40枚規制撤廃
④ 薬局外からのオンライン服薬指導の容認
⑤ オンライン服薬指導と調剤等の機能に特化した、対面機能を持たない薬局の設置・活用
⑥ 電子処方箋の速やかな普及
⑦ 処方箋医薬品以外の薬局医薬品や要指導医薬品のオンライン服薬指導の容認
⑧ 一般用医薬品のインターネット販売に特化した業態の容認、他店舗や倉庫からの発送の容認

https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/005_gaiyo.pdf

この記事のライター

関連する投稿


【日本薬剤師会山本会長】大阪の外部委託特区事業「注目している」/「所期の目的にそうように」

【日本薬剤師会山本会長】大阪の外部委託特区事業「注目している」/「所期の目的にそうように」

【2023.09.16配信】日本薬剤師会は9月16日、都道府県会長協議会を開催した。


【経団連】オンライン営業に特化した薬局業態の容認を要望/「従来発生していたコストの削減と、より多くの事業者による市場参入が期待できる」

【経団連】オンライン営業に特化した薬局業態の容認を要望/「従来発生していたコストの削減と、より多くの事業者による市場参入が期待できる」

【2023.09.13配信】日本経済団体連合会(経団連)は9月12日、提言書「2023年度規制改革要望ー日本経済にダイナミズムを取り戻すー」をまとめ、公表した。この中でオンライン営業に特化した薬局業態の容認を要望した。「従来発生していたコストの削減と、より多くの事業者による市場参入が期待できる」などとしている。


【経団連】オンライン服薬指導の要件緩和要望/「処方箋電送でも調剤を可能に」

【経団連】オンライン服薬指導の要件緩和要望/「処方箋電送でも調剤を可能に」

【2023.09.13配信】日本経済団体連合会(経団連)は9月12日、提言書「2023年度規制改革要望ー日本経済にダイナミズムを取り戻すー」をまとめ、公表した。この中で「オンライン服薬指導の要件緩和」を要望。電送された処方内容に基づいて行う薬剤の調製等も、薬剤師による訪問確認を前提とせず、「オンライン服薬指導後、薬剤師以外の従業員や配送員が患家を訪問し、処方箋を受領・内容を確認することにより、薬剤師本人による当該処方箋原本の受領・確認なしでも、遡って当該処方箋による薬局での調剤とみなす」こととすべきであるとしている。


【大阪府薬剤師会】調剤業務の外部委託の特区事業へ、オブザーバー参加

【大阪府薬剤師会】調剤業務の外部委託の特区事業へ、オブザーバー参加

【2023.09.06配信】大阪府薬剤師会は9月6日に会見を開き、調剤業務の一部外部委託に関する特区事業についてコメントした。大阪府と大阪市が「薬局DXコンソーシアム」(代表:ファルメディコ社長狭間研至氏)とともに国家戦略特区制度を利用した事業を共同提案する方針としていたもの。


【規制改革実施計画閣議決定】調剤の「外部委託」、特区“関連”取組

【規制改革実施計画閣議決定】調剤の「外部委託」、特区“関連”取組

【2023.06.16配信】政府は6月16日、「規制改革実施計画」を閣議決定した。調剤業務の一部外部委託に関しても記載され、法令改正を含む制度整備を安全確保を前提に早期に行うことを検討するとされた。「令和5年度以降早期に検討・結論」とされた。また、特区事業とはされなかったが、特区も関連する取組とされた。


最新の投稿


【東京都薬剤師会】「薬局の大規模化」提唱に疑問/髙橋会長

【東京都薬剤師会】「薬局の大規模化」提唱に疑問/髙橋会長

【2026.05.08配信】東京都薬剤師会は5月8日、定例会見を開いた。


【日本薬剤師会】「1点10円見直し一策」、「言っていない」/岩月会長

【日本薬剤師会】「1点10円見直し一策」、「言っていない」/岩月会長

【2026.05.08】日本薬剤師会は5月8日に定例会見を開いた。


【財政審】門前薬局等立地依存減算「既存薬局も含めた対応」の検討提案

【財政審】門前薬局等立地依存減算「既存薬局も含めた対応」の検討提案

【2026.04.28配信】財務省は4月28日に財政制度等審議会「財政制度分科会」を開いた。


【財政審】薬局の“小規模分散”の問題指摘/中医協「調剤その2」の資料引用

【財政審】薬局の“小規模分散”の問題指摘/中医協「調剤その2」の資料引用

【2026.04.23配信】財務省は4月23日、財政制度等審議会「財政制度分科会」を開き、「財政各論」の資料を提示した。この中で薬局について、昨年の中央社会保険医療協議会(中医協)の資料「調剤その2」の資料も引用しつつ、“小規模分散”の問題を指摘した。小規模分散の体制は、対人業務の充実や安定的な医薬品供給の観点から問題があるとした。


【令和8年度調剤報酬改定】施設基準届出チェック/6月1日期限は11項目

【令和8年度調剤報酬改定】施設基準届出チェック/6月1日期限は11項目

【2026.04.21配信】厚生労働省は4月20日、「令和8年度診療報酬改定に係る施設基準届出チェックリスト」を発出した。令和8年6月1日が届出期限となっているのは11項目。


ランキング


>>総合人気ランキング