日本薬剤師会・地域医薬品提供体制対策委員会から、「オンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤に関する修了者名簿の更新及び研修会の開催について(お願い)」を発出することを報告した。
「お願い」文書は以下の通り。
オンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤に関する研修会については、 すべての都道府県薬剤師会にて開催いただき、 研修修了者名簿の作成·更新についてご協力をいただいている。
>研修を修了した薬剤師の一覧(名簿)は厚労省ホームページに掲載されているが、修了した薬剤師が異動していたり、 緊急避妊薬の取扱いを中止していたりなど、 名簿と実態に垂離がある。
> オンライン診療を行う医師や緊急避妊薬の処方·調剤を希望する患者が、 同名簿を確認の上、連絡をするというスキームの理解不足も見受けられる。研修済み薬剤師への周知が不足しているため、名簿の更新について改めての周知をお願いしたい。
> あわせて、同名簿に掲載されている薬局には緊急避妊薬の確実な備蓄をお願いしたい。
「医師が名簿を見て連絡したが、取り扱っていない薬局がある」という報道もあり、患者関係者からの信頼を損ないかねない。
> また、地域での体制整備のため、 引き続き複数回の研修会の開催をお願いしたい。
> web による開催が差し支えない旨、既に本会から都道府県薬剤師会にお示ししたほか、厚労科研費にて作成した研修 DVD の活用が可能。
> なお、現在厚労省ホームページに掲載されている名簿は R3年7月末時点の情報であり、都道府県薬剤師会が更新していても反映されていない可能性があるため、 厚労省には名簿の更新頻度について依頼済み。
【日本薬剤師会】オンライン診療に伴う緊急避妊薬「研修薬剤師リスト」更新と研修拡充を依頼
【2022.01.12配信】日本薬剤師会は1月12日に都道府県会長協議会を開催した。この中でオンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤に関して、研修を修了した薬剤師リストの更新と、研修の開催拡充を各都道府県薬剤師会に依頼した。「医師が名簿を見て連絡したが、取り扱っていない薬局がある」という報道があったことから、「患者関係者からの信頼を損ないかねない」と危機感をあらわにしている。
最新の投稿
【2025.12.19配信】自民党と日本維新の会がまとめた税制大綱が公表された。セルフメディケーション税制について期限延長と対象の変更等を記載。薬局製造販売医薬品についても、税制の対象となる一般用医薬品等と同じ成分を有効成分として含有するものを対象に加える。
日本初のOTC緊急避妊薬「ノルレボ」新発売/第一三共ヘルスケア
【2025.12.18配信】 第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、社長:内田高広氏)は12月18日、日本初となるOTC緊急避妊薬「ノルレボ」(要指導医薬品)を2026年2月2日(月)に発売すると公表した。価格(メーカー希望小売価格)は1錠 6800円(税込み 7480円)。
【厚労省】長期収載品の選定療養「患者負担2分の1以上」提案/中医協
【2025.12.17配信】厚生労働省は12月17日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、長期収載品の選定療養についてを議題とし、「患者負担2分の1以上」を提案した。
【保険薬局協会】地域加算「基本料1」と「それ以外」で点数・実績要件統一を/次期改定要望
【2025.12.11配信】日本保険薬局協会は12月11日に定例会見を開き、会長の三木田慎也氏が次期調剤報酬改定の要望事項を説明した。調剤基本料に紐づいて区分のある地域支援体制加算について、「基本料1」と「それ以外」での要件や点数を統一することを求めた。
【病院薬剤師会】診療報酬改定議論「期待」/転所時評価などの要望反映で
【2025,12.10配信】日本病院薬剤師会(日病薬)は12月10日に定例会見を開き、厚労省中医協で議論の進んでいる次期診療報酬改定について、期待できるとの見方を示した。日病薬が要望事項に挙げていた転所時の情報共有への評価などが俎上にのっていることなどを評価した。