「薬局でアフターフォロー実施することが抗原検査キットの価値を地域の方に伝えることにつながる」
11月19日に、日本薬剤師会から都道府県薬剤師会担当役員に対して、「新型コロナウイルス感染症流行下における薬局での医療用抗原検査キットの取り扱いに関する留意事項について」を発出していた。
会見で資料の説明をした日本薬剤師会専務理事の磯部総一郎氏は、「医療用抗原検査キットに関してはすでに特例的に薬局での販売が開始されているが、地域の方が体調が気になる時に薬局から提供し、情報提供できるよう、全薬局で取り扱いをしていただきたいと都道府県薬剤師会に強く要請している」とした。
「コンビニエンスストアでの販売やネット販売も可能にしようなど、さまざまな意見がある中で、コロナについては初期に対応を取ることが重要であり、例えば陽性になった方も薬局に問い合わせをいただくことでかかれる医療機関をご説明するなどの出口戦略も可能になる。薬局でアフターフォローをしっかり行うことが抗原検査キットの価値を地域の方に伝えることになると考えている」(磯部氏)とした。
さらに「研究用」と称する未承認の抗原検査キットについては、国が質を担保していないものだとして、「消費者庁などからも研究用を使わず医療用を使っていただきたいとの通知を出している」(磯部氏)と注意喚起した。