マツキヨココカラ&カンパニーはサステナブル経営の実践に向け、5 つのマテリアリティ(重要課題)を設定しており、そのひとつに「地球の健康を考える」を掲げている。環境負荷を低減し、地球の健康を維持するため、同社グループだけでなくステークホルダーと繋がりながら、低炭素社会への貢献・同社 PB商品の環境配慮型へのシフト・事業を通じたエシカル消費の普及など、取り組みを進めてきた。
地球温暖化による気候変動が全世界的な課題となる中、企業が行う事業活動においてもSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の意識と行動がますます重要となっている。温暖化の主因であ る CO2の排出削減への積極的な取り組み、またそれに伴う医療用医薬品流通や関連業務の最適化の取り組みとして、今回、メディセオと取り組みを開始したとする。
各社にとって効率的なオペレーション体制を実現し、CO2排出量の削減や生産性の向上、働き方改革を進め、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。
今回の取り組みの具体的内容は以下の通り。
(1) CO2排出量を削減
店舗ごとに最適な医療用医薬品の在庫量を分析、管理することで両社間の受発注・納品業務を減らし、車両燃料に起因するCO2排出量を削減する。
(2) 生産性の向上に向けた取り組み
医療用医薬品の受発注、検品、棚詰めなどの作業を効率化し、物流に係る従業員の労働生産性を向上させるとともに、薬剤師の本来業務への時間を創出し、地域医療に貢献できる体制を構築する。
(3) 働き方改革に向けた取り組み
納品・検品の回数を大幅に減らすことをはじめ、両社で効率的な物流を追求することにより、多様化する働き方のニーズに対応できる環境を作る。

【マツキヨココカラ】メディセオとSDGs取り組み/受発注減によるCO2削減など
【2021.10.29配信】マツキヨココカラ&カンパニーは、2021年10月からメディパル ホールディングス子会社のメディセオと、「持続可能な社会を実現するための新たな医療用医薬品流通最適化モデル構築の取り組み」を開始した。受発注減によるCO2削減のほか、従業員の生産性向上、働き方改革などに取り組む。
関連する投稿
【メディパルHD】渡辺秀一社長、リンパ腫診断を公表/長福副社長に代表権で代表取締役2名体制に
【2025.05.23配信】メディパルホールディングスは5月23日、渡辺秀一社長がリンパ腫と診断されたことを公表。同日開催の取締役会において、長福恭弘副社長が代表権を持ち、代表取締役2名体制とするとともに、当面の間、長福恭弘氏が社長業務を代行するとした。
【マツキヨココカラ】調剤アプリを刷新/売り場機能とも連携しシームレスなサービス体験
【2024.11.06配信】株式会社マツキヨココカラ&カンパニー(本社:東京都文京区、代表取締役社⾧:松本清雄氏)は、11月末(予定)よりマツキヨココカラ公式アプリ(以下公式アプリ)のバージョンアップ(調剤サービス機能増加) および ②調剤店舗におけるデジタル化にあわせて、調剤のデジタルサービス「マツキヨココカラ Me」を開始する。
【マツキヨ】カスハラ方針策定/合理的な解決ない場合は「以降の入店断ることも」
【2024.09.30配信】マツキヨココカラ&カンパニー(本社:東京都文京区、代表取締役社⾧:松本清雄氏)は9月27日、「カスタマーハラスメントに対する基本方針」を策定、公表した。従業員の人権を尊重し、安全で働きやすい環境づくりが目的。合理的な解決が困難な場合は、以降の入店・利用を断ることがあるとしている。
【2023.02.14配信】マツキヨココカラ&カンパニーは2月14 日開催の取締役会において、2023年4月1日付で、同社代表取締役の異動などについて、決議したと公表した。
【2022.11.14配信】メディパルホールディングス は11月14日、日医工に総額200億円の出資を検討しているJSD(合同会社ジェイ・エス・ディー)に対して、JWP(株式会社ジェイ・ウィル・パートナーズ)のファンドと共同で匿名組合出資を行うと公表した。JSDはJWPが管理・運営する合同会社。
最新の投稿
【医薬品情報把握システムの検討活発化】薬剤師会“アクションリスト”実践へ/MSNW「LINCLEちいき版」を全国の都道府県薬へ提案中
【2025.08.08配信】日本薬剤師会が公表した「地域医薬品提供体制強化のためのアクションリスト」。このうちの1つの事項である「地域の医薬品情報の把握・共有の取組」。この実践へ向けて情報共有のためのシステム選定の動きも活発化してきた。こうした中、メディカルシステムネットワーク(MSNW)では、もともと地域薬剤師会と共に開発を進めてきた「LINCLEちいき版」の提案を強化している。すでに10以上の都道府県薬剤師会への提案を進行中だという。
【厚労省】保険調剤「確認事項」公表/2枚処方箋で投薬期間上限を超えるなど不適切事例
【2025.08.08配信】厚生労働省はこのほど、保険調剤「確認事項」(令和7年度改訂版)を公表した。2枚処方箋を受け付けることにより、投薬期間上限を超えるなどの不適切事例を指摘している。
【東京都薬務課_危険ドラッグ】オピオイド受容体に働く成分を新規指定/水際対策の一環
【2025.07.30配信】東京都薬務課は7月30日、定例会見を開き、7月3日に危険ドラッグに指定した成分について説明した。指定した3成分はいずれも興奮、陶酔又は幻覚作用等を有する。すでに厚労省でも医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律に規定する大臣指定薬物に指定され、令和7年7月13日をもって施行された。
【ドラッグストア協会】濫用防止薬に関わる業界販売ガイドライン、年内省令発出後の公表予定
【2025.07.29配信】日本チェーンドラッグストア協会は7月29日に定例会見を開き、改正薬機法で定める指定濫用防止医薬品の販売に関する業界ガイドラインに関して、年内をメドとする省令発出後に公表する見込みであることを説明した。
【ドラッグストア協会】参議院選挙結果報告/「本田顕子氏を本気で応援した」
【2025.07.29配信】日本チェーンドラッグストア協会は7月29日に定例会見を開き、参議院選挙の結果報告をした。