【ラストワンマイル】セイノーHDが処方薬“即時”配送サービス、21年1月にI&Hで開始

【ラストワンマイル】セイノーHDが処方薬“即時”配送サービス、21年1月にI&Hで開始

【2020.12.28配信】セイノーホールディングスは、傘下のラストワンマイル関連グループ会社を通じて、処方薬の“即時”配送サービスを開始すると発表した。


 同社は買い物弱者対策として、ラストワンマイル関連グループ会社のハーティスト(配送を担当するスタッフの呼称)を通じて、食料品の即時配送を日本全国でサービスを提供してきた。

 特に2019年から提供を開始した「スパイダーデリバリー」では、ラストワンマイルにおける「オープン・パブリック・プラットフォーム」を展開し、狭域圏で複数のオーダーを一括で受注し、“即時”お届けすることが可能となっている。

 スパイダーデリバリーは、その地域内の様々な依頼を集約し、最も効率の良いハーティストへの業務指示と配送ルートを選択することにより、配送効率の向上とお届け費用の削減効果が期待できる。

 今回、コロナ禍で配送の需要が拡大している医薬品について、「ARUU(アルー)」としてサービスを全国で提供開始する。同サービスは2020年6月より北海道札幌市、小樽市一部エリアにてミライシアホールディング(北海道札幌市、代表取締役/神山武士氏)と実証実験を開始した処方薬の“即時”配送サービスにおいて、患者・薬局双方から高い評価が得られたことを受けたもの。
「ARUU」(https://www.aruu.info/

 この「ARUU」は薬剤師による服薬指導後、最短2時間で処方薬を配送することができる。配送をハーティストが担当することで、早くて安心できるサービスを実現。患者のメリットとして、薬局での待ち時間解消、人との接触リスクの低減、また移動コストや労力が解消できる。薬局のメリットとしては、自社スタッフでの配送における労力・コストの削減、患者へのアプローチ方法の拡張、ハーティストを通じたきめ細かな見守りができるようになり、これまで以上に地域の「かかりつけ薬局」として貢献できるとしている。

 今後、薬局・ドラッグストアとの連携を深め早期に全国展開を目指していく方針。

 今後のサービス提供開始予定エリアは、以下の通り。
 兵庫県神戸。I&Hで2021年1月~開始予定。
 東京都23区。ミナカラで2021年1月~開始予定。

 なお、「ラストワンマイル関連グループ会社」は以下の通り。
 ココネット株式会社(URL:https://www.coconet.co.jp/)。
 GENie株式会社(URL:https://genie.jp.net/)。
 株式会社ベクトルワン(URL:https://www.vectorone.co.jp/)。
 株式会社インテンツ(URL:https://www.intents.co.jp/)。
 株式会社リビングプロシード(URL:https://lps.co.jp/)。

この記事のライター

最新の投稿


【奈良県議会】薬価制度の抜本的改正を求める意見書を採決/奈良県薬が働きかけ

【奈良県議会】薬価制度の抜本的改正を求める意見書を採決/奈良県薬が働きかけ

【2025.07.02配信】奈良県議会は7月2日、奈良県議会本会議において「薬価制度の抜本的改正を求める意見書」を会派全会一致で採決した。


【厚労省】電子処方箋の新目標を公表

【厚労省】電子処方箋の新目標を公表

【2025.07.01配信】厚生労働省は7月1日、第7回「医療DX令和ビジョン2030」を開催し、電子処方箋普及の新目標を公表した。


【日本薬剤師会】定時総会会長演述/岩月進会長

【日本薬剤師会】定時総会会長演述/岩月進会長

【2025.06.29配信】日本薬剤師会は6月28・29日に第106回定時総会を開き、その中で岩月進氏が会長演述を行った。


【OTC医薬品の遠隔販売】支援システム構築へ/MG-DX社

【OTC医薬品の遠隔販売】支援システム構築へ/MG-DX社

【2025.06.26配信】株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋氏)の連結子会社である医療AIカンパニー、株式会社MG-DX(本社:東京都渋谷区、代表取締役:堂前紀郎、以下「当社」)は、薬局特化型の接客AIエージェント「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」において、OTC医薬品の遠隔販売に特化した新たなシナリオを構築したと公表した。


【薬学生】薬局就職者、奨学金利用率は平均上回る39.7%/日病薬

【薬学生】薬局就職者、奨学金利用率は平均上回る39.7%/日病薬

【2025.06.25配信】日本病院薬剤師会は6月25日に定例会見を開き、薬学生の4・5・6年生を対象した調査を行った。その結果、奨学金を利用している学生は33.8%。就職活動終了者921人のうち奨学金の活用者は320人(34.7%)だった。うち、保険薬局への就職者では奨学金の利用率は39.7%で平均を上回っていた。