利便性強化へ精肉・青果を導入
ツルハホールディングスの2021年5月期 第2四半期決算業績は、売上高4534億9200万円(前年同期比+ 8.9%)、営業利益 279億9800万円(同+ 17.8%)、経常利益 283億3000万円(同+ 15.9%)、純利益 165億8700万円(同+ 6.6%)だった。
この期間は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い4月に政府が緊急事態宣言を発出したことなどにより、消費者マインドの著しい低下が見られた。
その後、緊急事態宣言の解除を受け、徐々に経済活動の再開の動きが見られたものの、その後も断続的に感染が再拡大する局面がみられ、先行きは極めて不透明な状況で推移した。
ドラッグストア業界においては、競合他社の出店や価格競争が引き続き激化しているほか、大手企業・上場企業を含めた統合・業界再編への動きがさらに強まっている。
このような状況のもと、同社グループではカウンセリングを主体とした接客サービスの徹底を継続して行うとともに、高齢化や競争激化に伴う商圏縮小に対応すべく利便性の強化を図るため、精肉・青果の導入をはじめとする既存店舗の改装を推進したほか、プライベートブランドにおいては、商品開発・販売体制を強化し、当社グループの新たなプライベートブランド「くらしリズム」「くらしリズムMEDICAL」への刷新と展開拡大を図った。
また、店舗運営業務の効率化を図り生産性を高めることを目的に、人員配置・在庫管理等をサポートするシステムの導入店舗拡大に取り組んできた。新型コロナウイルス感染拡大の影響については、インバウンド需要の落ち込みや化粧品等の需要減があったものの、感染予防関連商材の需要増、緊急事態宣言等による外出自粛に伴う日用品・消耗品、食品等の需要増があった。
店舗展開については、ドミナント戦略に基づく地域集中出店および既存店舗のスクラップアンドビルドを推進したことにより、期首より65店舗の新規出店と39店舗の閉店を実施した。2020年5月28日付でJR九州ドラッグイレブンを子会社化したことにより206店舗が加わり、当第2四半期末のグループ店舗数は直営店で2,382店舗となった。
なお、2020年6月22日に公表した「2021年5月期の連結業績予想」を同日、上方修正している。

【ツルハHD】通期業績予想を上方修正。修正幅は売上+7.0%、営業利益+8.4%
https://www.dgs-on-line.com/articles/596【2020.12.15配信】ツルハホールディングスは、6月 22 日に開示した 2021 年5月期(2020 年5月 16 日~2021 年5月 15 日)の通期連結業績予想を上方修正した。修正幅は売上+7.0%、営業利益+8.4%などとなっている。