サイバー・コミュニケーションズはCARTA HOLDINGSのグループ会社で、200店舗の調剤薬局の店舗内デジタルサイネージをシステム提供している。このデジタルサイネージを、アイセイ薬局でも共通配信を開始することで合意した。
アイセイ薬局では、2015 年11 月よりデジタルサイネージ「ヘルスケアビジョン」を活用し、健康情報を発信すると同時に、ヘルスケア関連企業が活用できるプロモーションメディアとして、広告動画等の配信サービスを提供していた。
2016年12月には、メディアコンテンツファクトリーが運営する調剤薬局向けサイネージネットワーク「Rx-Channel」と広告の共通配信契約を締結。これまで約700店舗の調剤薬局を束ねたプロモーションメディアとして運営していた。
今回は、サイバー・コミュニケーションズがシステム提供を行う200店舗の調剤薬局への共通配信を開始することにより、ネットワーク店舗数は896店舗(2020年10月1日現在)に拡大、その数は業界最大級となる見込み(同社調べ)。
今後は、各社が培ってきたノウハウや調剤薬局ネットワークを活かし、新たなコンテンツ開発やデジタルサイネージを中心とした広告商品の企画、販売強化も進めていく予定。
アイセイ薬局は、デジタルサイネージ等を活用した健康情報発信を通して、ヘルスリテラシー向上に取り組んでいきたいとしている。
デジタルサイネージ「ヘルスケアビジョン」は、薬局を訪れる患者の待ち時間を利用し、病状改善や健康増進など、役立つ健康情報を動画で発信している。また、来局者の属性や受診科目に合わせて店舗ごとに番組編成を変え、親和性の高いコンテンツを放送することで興味喚起を促進。さらには、「薬局あるある漫才シリーズ」や「ウェザー&ヘルス」等、オリジナル動画を制作・放映するなど、自然と目を向けてしまう番組を目指してコンテンツの開発・編成を実施している。

【動画あり】薬局が店舗内のデジタルサイネージ事業を強化。アイセイ薬局、サイバーと連携
【2020.10.22配信】アイセイ薬局は、サイバー・コミュニケーションズがシステム提供する調剤薬局デジタルサイネージへ、広告共通配信を開始する。ネットワーク店舗数は業界最大級の約900店舗になるという。
関連する投稿
【2022.01.05配信】アイセイ薬局は、兵庫県にある同社店舗2店舗について、1月1日付けでキリン堂に譲渡したと公表した。アイセイ薬局大倉山店(兵庫県神戸市)が「キリン堂薬局 大倉山店」へ、アイセイ薬局武庫川店(兵庫県西宮市)が「キリン堂薬局 武庫川店」として名称を変更し営業を継続する。
【薬学生向けイベント】「これからの薬局・薬剤師」開催レポート<2万字記事>サンキュードラッグ平野社長とアイセイ薬局藤井社長が登場
【2021.09.18配信】ドラビズon-lineは9月1日、薬学生向けオンラインイベント「これからの薬局・薬剤師」を開催した。サンキュードラッグ社長の平野健二氏とアイセイ薬局社長の藤井江美氏に参加いただき、経営者の目線からの見解を紹介いただきつつ薬学生とディスカッションしていただいた。
【新生堂薬局】OTC薬をデジタルサイネージで選択・払い出し/福岡駅“エキナカ”店に
【2021.06.30配信】新生堂薬局は福岡駅構内の店舗で、デジタルサイネージによるOTC薬が選択でき、払い出しまでがされるシステムを導入した。生活者が自ら選択する仕組みは福岡初という。
【独自】ドラッグストア・調剤薬局と“薬系ベンチャー”との協業は進むのか?
昨今、医師による起業、いわば“医系ベンチャー”が隆盛だが、薬学部出身者、薬剤師による“薬系ベンチャー”は見劣りする。近畿大学薬学部出身でNEWRON社を起業した西井香織氏は「薬学部の同級生を見ても起業という選択肢がほとんどない」と語る。一方、ドラッグストア、薬局側のベンチャー支援や協業の動きは、スギ薬局やアイセイ薬局などで少しずつ出始めている。薬局業界の在り方も転換期に差し掛かる中、大手ドラッグストアや調剤薬局がベンチャーを支援し、後進に成功事例を見せることは、業界の活性化にもつながるのではないだろうか。
最新の投稿
【2025.06.29配信】日本薬剤師会は6月28・29日に第106回定時総会を開き、その中で岩月進氏が会長演述を行った。
【2025.06.26配信】株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋氏)の連結子会社である医療AIカンパニー、株式会社MG-DX(本社:東京都渋谷区、代表取締役:堂前紀郎、以下「当社」)は、薬局特化型の接客AIエージェント「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」において、OTC医薬品の遠隔販売に特化した新たなシナリオを構築したと公表した。
【薬学生】薬局就職者、奨学金利用率は平均上回る39.7%/日病薬
【2025.06.25配信】日本病院薬剤師会は6月25日に定例会見を開き、薬学生の4・5・6年生を対象した調査を行った。その結果、奨学金を利用している学生は33.8%。就職活動終了者921人のうち奨学金の活用者は320人(34.7%)だった。うち、保険薬局への就職者では奨学金の利用率は39.7%で平均を上回っていた。
【2025.06.23配信】クオール薬局等の保険薬局を運営するクオールホールディングス株式会社(東京都港区、代表取締役社長:中村 敬氏、以下クオール)と、KDDI株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長CEO:松田浩路氏、以下KDDI)はローソン店舗にてオンライン服薬指導が受けられる新たなサービスを開始すると公表した。
【2025.06.20配信】日本薬剤師会は6月20日、「経済財政運営と改革の基本方針 2025」及び「規制改革実施計画」等の閣議決定を受けて、見解を公表した。